ESADE Business School 留学記

MBA留学のみならずラテン文化についてもお届けしたいと思います。

新型コロナウィルスの影響②

前回(3月11日)からわずか1週間で約12千人の感染者が増えてしまったスペインの状況をバルセロナからレポートします。

 

現状

ここから3週間で感染者が爆発的に増えて、沈静化まで少なくとも2ヵ月は要するとのことです(政府見解)。先週前半までは「インフルエンザのようなものだ、たいしたことない」と発信していた政府やメディアも先週末から突然意見を変えて緊急事態宣言を出し、国境封鎖・外出制限などを急遽決定しました。一般人のみならず、総理の奥さんやカタルーニャ州の知事など政治家もコロナウィルスに感染しています。

ということで現在、スペインでは特別な事情(食料品購入、通院など)がなければ外出することができません。散歩もランニングもできないため、私自身も犬の散歩(これはOK)で1日数回外出する程度で、あとは家で読書したり、映画を見たりして過ごしています。家の周りはゴーストタウン化しており、ほぼ歩いている人はいません。

外出制限が出た後もビーチに行ったり、バーに行ったりする人がいたため、メディアや有名人が#QuedaTeEnCasa(家にいろ)というメッセージを発信した結果、その後#YoMeQuedoEnCasa(家にいる)いうのがTwitterでトレンド入りしました。特にマドリードの人は他州よりも一足先に休校措置を取ったのですが、家でじっとしてられず、旅行に行ってウィルスをばらまいていると批判されていました。現在、悪質な場合は罰金(数十万円)が科せられたり、刑務所行きとなることも発表されましたが、それでも雪山に遊びにいったあげく遭難してレスキューされる人、おもちゃの犬と散歩してる人や恐竜の着ぐるみを着て歩いているところを警察に見つかったシーンなどがテレビで放送されています(こういう人は一部だと信じたい)。

ちなみに学校は3月末まで休校、食料品店及び薬局以外のお店・レストランも一時休業しています。サクラダファミリアも一時休業中です。一方で基本的にはサービス業でない企業は通常通り営業をしています。

外務省の海外安全情報でもスペインはレベル2(不要不急の渡航はやめて下さい)以上になっています。まさかスペインがメキシコよりも高くなるとは思ってもいませんでした。新型コロナはメキシコマフィアよりも危険?ということですね。

 

幸い、家にいても苦痛にならないので当面はこの生活を続けたいと思います。

 

以上