素朴な疑問にお答えします ②
書作品ってどう見るの?
先日、徳洋社書作展が開催されましたが、あのような書道展は、
書道をしていない方は馴染みがないですよね
しかも、見に行ったとしても何をどう見たらいいかわからないですよね
「漢字ばっかりで読めないし、なんと書いてあるかわからない」
良くこんな言葉を耳にします。
でも、違うんです
書作品って文字が書かれてるから読めないといけないって思いがちですが、
極端に言えば、絵のように鑑賞するだけでいいのです!
パッと見て、「あっこれいいな」とか
「迫力あるな🤩」とか「綺麗だな」とか、
まずは感じてもらえればいいんです。
ついついかしこまって堅い印象のある書道ですが、
もっと気楽に見てみてください。
同じように見える作品たちですが、
その中には人それぞれの個性が見え隠れしています
また、書道では、名筆とされる古典が多く残されています。
私たちのような書道をやっている者は、この古典を模写することにより、
書の表現を勉強しています。それを「臨書(りんしょ)」と言います。
この臨書を通して自分にはない書表現のバリエーションを増やしていきます。
1つの表現を身に付けるのもとても難しく、
またバリエーションを色々増やすとなると
かなりの時間と努力、根気が必要です。
その為、今現在の私もそうですが、
自分の表現の引き出しを作る過程にいる方は、多いです。
ただ、未完成品を展覧会に出品しているわけではありません。
今の全力の表現で皆取り組んでいます。
改善点はたくさんあるかもしれませんが、
上手くいかないところが見つかったことに、意義があります。
改善点を次の作品で取り組んでいきます。
そのように1つ1つの作品に作者の今の状態が表れ、
また作者が今まで積み上げてきたもの、経験してきたものが表れます。
なので、もしかすると感情表現をするというところまで
追いついていないこともありますが、
いずれは、やはり自分独自の表現で自分を表現する作品が
作れるようになりたいですね
いろいろ書きましたが、見る方はとりあえず、
書作品を見て、そのままを感じてみてください。
また、もし、書いた人に話を伺えるなら
是非、どんなことを思い書かれたか、
どんなところを工夫したとか伺ってみると楽しいと思います。
きっと、皆さん、苦労して作られた部分があると思いますので
そして、興味が出たら、是非書いてみるのをおすすめします。
自分が実際に体験してみてわかる部分も大きいです。
さあ、書を楽しみましょう
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