マウンティング、モラハラ、闇落ち、毒母……苦痛な出来事がてんこ盛りなのに、なぜ『凪のお暇』がおもしろいのか

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前にこの記事を書いたとき

空気なんて読まなくていい!澱んだ空気の浄化の仕方がわかる?『凪のお暇』

最初は全然期待していないと言っていたけれど1話はおもしろくて、2話以降はどうなのかなーと思っていたけれど、やっぱり毎回おもしろい『凪のお暇』。

はじめに|TBSテレビ:金曜ドラマ『凪のお暇』(なぎのおいとま)

でも、主人公・凪(黒木華)は空気読みすぎたことに疲れて「お暇」するため会社も知人も彼氏とも縁を切って、誰も知らないところに引っ越してという……要は、社会からドロップアウトした人間。

だからこういっちゃアレだけど、「心揺さぶられるアクシデントって起こるの!?」というのがこの物語においての疑問だった。

……んだけど、このドラマ見ていると、そんな心配吹き飛ぶくらいアクシデントだらけ!

まず、凪がドロップアウトするきっかけの一端を担った、会社の同僚女子たちによるフルボッコのマウンティング。

そして、信じていた恋人の慎二(高橋一生)によるモラハラ。

友達をつくろうと意を決してハローワークで話しかけた坂本さん(市川実日子)は洗脳されやすいし、

アパートの隣人・ゴン(中村倫也)に恋をするも、人をダメにするソファ……じゃなくて、女子をダメにする男(メンヘラ製造機)で……。

それでもって、凪の母は凪にちゃんとした会社で働いて、髪も天パーじゃなくてちゃんとストレートにして……と「ちゃんとしていること」を強要してくる毒親。

でも、凪が人生リセット中に偶然会ってしまったマウンティング女(瀧内公美)には、さり気なく(いや意外と強烈)なパンチを食らわせ、慎二と一緒にいると息苦しいことにやっと気づいて別れを告げ、運が上向くブレスレッドを売りつけようとした坂本さんもちゃんと拒否して、ゴンと付き合ってみて一瞬闇落ちしたけど隣人の白石さん(吉田羊)親子に救われ、別れる決意もできたし。

髪の毛を毎日時間をかけてどストレートに整えて、空気を読みまくって、とにかくまわりに溶け込もうとしていたときよりも、今の凪のほうが遥かに人生を楽しんでる!

アクシデントありまくりで、ネガティブな出来事もてんこ盛り。しかも、その内容は今どきの苦痛をぎゅぎゅっと詰め込んでいるから、そこだけみると結構悲壮感あふれるもの。

なんだけど、そこを凪が不器用ながらも乗り越えて、いかにもポジティブ!という安直なものではなく、うまい到達点にたどり着く。その凪なりの試行錯誤とその結末がどうなるか見たくて、ついついハマっていってしまうのかなぁと。

第6話は、「スナックバブル」で働きはじめた凪に、「自分は人に興味がない?」という課題が出てきてしまい、それを坂本さんとの友情をからめて解決していったお話。

ラスト、ついに凪が恐怖で震える母(片平なぎさ)の姿が出てきたのだけど……。

まだまだ直接対決のシーンは出てこないようだけど、物語の終盤ではきっと対峙することになるんだろうな。

それもまた見もの。

原作だと今は5巻くらい? そう考えるとドラマの展開早っ!

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