福祉現場にいると・・・
「マニュアル」を嫌がる方々もいるけど・・・
これって・・・必要ないと思っていると大変なことだと思う。
「マニュアル」は
「福祉現場はじめてーーーー」
って人にも平均点くらいとれるようにしていく大切なもの・・・
「そんなの必要ないでしょーーー見て覚えなきゃ!!」
その視覚化ももちろん大切だけど・・・それだけ・・・ではない・・・
福祉支援でのマニュアルの大切さについては・・・
仕事がらみの会合などで、ついつい力説してしまうことがあったりして・・・(笑)
あえて“力説”しているのは・・・
マニュアルを軽視していたり、あからさまに拒否する人がいるからです。
マニュアルに否定的な人たちの概ねの意見は・・・
「利用者を画一的に扱うものではないか?」
「何だかマニュアルにとらわれて・・・
血の通わない機械的な支援になりそう」などなど・・・
確かに・・・例えば職場マニュアルがしっかり活用されている
コンビニエンスストアやファミリーレストランでの接客などを見れば・・・
福祉支援が画一的・機械的になるように思えても無理はないのかもしれません。
でも・・・
産業界にマニュアルが普及しているのは、やはり高い有効性が認められている
はずなのです。
当然、そこには・・・良い面があるはずですよねーーー
福祉支援における最も大きな効用は・・・
最低限の質を誰もが維持できること・・・私はそう思います。
異動や離職などで、現場の支援者が変わったとしても・・・
またどんな新卒者や初級者が来たとしても・・・
これまで通りの支援がすみやかに引き継がれ、継続されること・・・
「障害」児・者の方々の多くは“変化”や“不規則”が苦手なので・・・
支援がスムーズに滞りなく続いていくことはとても重要事項です。
これは、流動性の高い福祉業界に身を置いていると・・・
しばしば痛感させられることでもあります😢
マニュアルを作製する過程では・・・
まさに“伝達できる支援”と“伝達できない支援”
がわかるという効用もあったりなんかします。
それぞれの支援者固有の経験や能力への依存が大きすぎると、
長い目で見れば、やはり支援の質が保てなくなるおそれが多いにあります。
伝達可能な要素を、常に支援の中に増やしていくことが要求されると思います。
マニュアルがネガティブに捉えられがちなのは・・・
マニュアルを・・・これが・・・“行なうべきことの全部”と受け取られたり、
もしかしたら・・・実際そのように運用された事例が多いのかもしれませんね。
しかし、マニュアルとは“行なうべきことの最低限”・・・
最高・・・平均点くらいであるということに他なりません。
支援においては、あくまでも最低限であり、
そこに支援者個々の思いや努力などが積み上げられていくのです。
残念ながら、支援者のマニュアルはあっても・・・(笑)
管理者のマニュアルはたぶん・・・ないですよねーーー。
“最低限”の仕事ができているのかどうか?
日々自分に問いかけること・・・
常に自分がわかってる!!って思わない・・・自分を疑うこと・・・
ここが管理者や施設長と言われる人には必須なのだろうなーーー
って思います。