2019-02-15

ダウの下落懸念が的中、今後の方向は・・・(2/15)

昨日の記事にて、ダウ平均及びS&P/500の日足に不穏な兆候が見られることを指摘したが、案の定、昨夜のダウは一時-250ドル安まで下げ、大引けは-103ドル安まで戻すもマイナス引けとなった。

これを受けた東京市場は「ダウの上昇には反応しないが、下落には過剰反応する」悪癖どおり、一時-300円安まで売られ、-239円安で引けた。

ダウは筆者の危惧どおり下げたが、持続的に下げるかどうかは、昨日の足ではまだ判断できない。

過去、3回の足は、上ヒゲ短線の翌日は大きめの陰線を引いているが、昨夜は実体部分が小さく上下にヒゲを持つ十字足の「気迷い線」となっており、2日間を合体させて十字足と見るのが妥当と考える。

・・・となると、今夜の米国市場が引き続きカギとなるが、今夜はおそらくSQの筈なので(米国のSQは終値算出のため)、直近の買い優勢の地合を受けて全値戻りからプラス圏で引ける可能性もある。

実際、夕刻-160ドル安まで売られていたダウ先物が、19:00現在、欧州株の堅調さを受けて-60ドル安まで戻っており、日経先物も20,830円安値から+100円高の20,930円まできている。

仮に予想どおりプラス圏で引けた場合、日経平均には好影響をもたらすが、米国市場は月曜休場により積極的な取引が控えられた結果のプラス圏維持である可能性もあり、本当のところは火曜の米国市場が終わるまで判断保留となる可能性もある。

つまり、日経平均の方向性が見えるのは早くて水曜の朝ということになる。

ただ、米株の月曜休場により、月曜の日経平均は短期筋の思うがままとなり、今夜のダウ平均の方向性が過剰に演出される可能性がある。

筆者の見るところ、日経平均の日足の上昇トレンドは崩れておらず、ドル円もダウ下落の発端となった弱い経済指標を受けても堅調性を保っており、現段階では、株価は大きく崩れるよりも、持ち直す公算が強いと見ているが・・・。

さて、本日の先物・オプション手口であるが、ABNクリアで注目すべきは、筆者集計ではコール21500を1,167枚買い建ててきたため、建玉は-364枚から+932枚とプラス転換した。立会外で600枚買い建てているのが大きい。

そのほかはプット20250を648枚を返済(利益確定)し、プット20750の建玉115枚を全て返済しショートに振ったほか、引き続きショートプットを積み増している。
          建玉残(推計)
22,000710
21,875-49
21,750932
21,625-370
21,500803
21,375-592
 21,250-76
 21,125-39
-7621,000-834
-12220,87534
-35620,750-761
-2120,625372
-1,57820,500212
73520,375-62
71620,25017
21220,125-9
-1,49320,000

ABNの3先物についてはラージ換算で約800枚を買い越し、累計売り越し枚数を約1800枚から約1,000枚に減らしている。

まだ断定はできないが、筆者の個人的な感覚では、ABNの大口投資家はやや買いに傾き始めているように感じる。

GSは3先物を約4,600枚売り越しているが、その8割以上は昨夜の時間外に立会外で売っており、昨夜の小売売上高ショックに紛れてこっそりと利益確定したようだ。

なお、建玉残は約11,000枚の買い越しとなっている。

Cスイスは3先物を2,000枚近く売り越しており、そのほとんどを本日の日中取引で売っている。

どうやらCスイスは相場追随(順張り)型で動いているようである。建玉残は昨日の約1,500枚買い越しから-400枚の売り越しに転じたものの、実質中立である。

ただ、仮に相場追随(順張り)型で来ているとしたら、本日の夜間は、(今のところ)買いに回っている公算が強い。

以上、筆者が見る限り、本日の日経平均の弱さとは裏腹に徐々に買い姿勢に変化しているように見える。

20:30現在、ダウ先物はプラス転換、日経先物も21,000円に乗せ、30分足まで修復完了し、現在60分足の修復に取りかかっている。そろそろ一服感が出てきそうであるが、昨夜からの下落の傷跡を今夜どこまで修復できるかに注目している。 
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