日本郵船【9101】大きく減配予定で利回り低下・業績落ち着き見通し

海運売上高国内トップの日本郵船(9101)、2022年3月期、2023年3月期は大きく増配当で高い利回りでしたが、大きく減配予定で利回りが低下する見通しです。株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認していきます。

日本郵船のPOINT
  • 割安感あり、大きく減配予定
  • 配当は業績連動、大きく増配・減配する可能性がある
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日本郵船の株価情報と配当・優待

日本郵船の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。

株価の指標(2024年1月19日終値時点)

株価:4,978円
予想PER:11.4倍
PBR:0.92倍
予想EPS:436.52円
時価総額:2兆5,396億円

最新の株価参考:日本郵船(株)【9101】:Yahoo!ファイナンス

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:130円
予想年間配当利回り:2.61%

配当金の推移について

下記は日本郵船の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

日本郵船の年間配当金推移

2019年3月期:6.67円
2020年3月期:13.33円
2021年3月期:66.67円
2022年3月期:483.33円
2023年3月期:520円
2024年3月期:130円(予)

業績が大きく伸びたことで2022年3月期は大きく増配、2023年3月期も増配。2024年3月期は大きく減配予定としています。

配当性向は2023年3月期が26.1%、2024年3月期の予想が約28%です。

配当方針を確認

配当方針は「連結配当性向目安を25%から30%へ引き上げ、1株当たりの配当下限金額を年間100円に設定」しています。

参考:配当・株主優待|日本郵船株式会社

株主優待について

株主優待制度は「飛鳥クルーズ10%割引優待券」を実施、優待権利月は3月です。

所有株式数優待内容
100株以上優待券 3枚
500株以上優待券 6枚
1,000株以上優待券 10枚

優待が株価へ与える影響はなさそうです。

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日本郵船の業績推移と株価推移

日本郵船の業績推移と株価推移を確認していきます。

業績の推移

下記は日本郵船の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上は減少し利益も厳しい推移でしたが、2022年3月期は需要増により過去最高益を大きく更新。

2023年3月期は需要ひっ迫が緩和される想定としていましたが好調に。

2024年3月期は落ち着いて大きく経常減益見通しとしています。

参考:業績ハイライト|日本郵船株式会社

株価のチャート

下記は日本郵船5年分の週足株価チャートです。

株価は業績同様、長期で厳しい推移でした。しかし、2021年以降は業績が大きく伸びたのに加え・配当増額修正もあり急上昇。

2021年9月末以降で見ると下落する場面も出ていますが、好調な推移です。

株式分割について

大きく株価が上昇したこともあり、2022年9月30日を基準日に1株を3株に株式分割しています。

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日本郵船の事業内容と財務状況

日本郵船の事業内容と財務状況を確認していきます。

日本郵船(9101)の概要

日本郵船株式会社(にっぽんゆうせん、Nippon Yusen Kabushiki Kaisha)は、1885年9月29日に創立された大手海運会社である。三菱グループの中核企業であり、三菱重工とともに三菱グループの源流企業にあたる。

日本の3大海運会社の一つであり、戦後の株式特定銘柄12社の一つでもあった。

日本郵船 – Wikipediaより抜粋

事業内容は「一般貨物輸送事業」、「不定期専用船事業」、「その他事業」です。

社名に「船」とあるように海運がメインですが空運、陸運など総合物流に事業を展開しています。

3カ月決算の実績

下記は日本郵船の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は2,350億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記は日本郵船のキャッシュ・フロー推移です。

営業CFが大きく増加しています。

日本郵船の配当・優待について

2022年3月期、2023年3月期は大きく増配当で高い利回りになりました。

株価が急上昇した影響もあり、2022年9月30日に1株を3株に株式分割。1万円を越えた株価ですが、分割したことで買いやすくなりましたが、大きく減配予定で利回りは高くはないです。

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