nextをなめるとひどい目に合う？少し嫌なnext について

こんにちは高橋です。

今回は「next」という中学1年生で習う単語の少し注意が必要な使い方について取り上げてみます。

例えば「next to～」としたら「ほとんど」という意味になり、「as～as the next person」としたら「人並みに～」「誰にも劣らない」という意味になります。

「next」の中心になる意味から見ていきましょう！

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2019年11月19日

ポイント！

next to～……ほとんど(＝almost)
the next week……今日から、始まる7日間を指す
next week……次の月曜日から始まる1週間のことを指す
as～as the next man(person)……人並みに～で、誰にも劣らない

TOEIC960点になりました！

Contents

1 「next to～」が「隣」でないとしたら何？
2 「the next week」とはいつを指すのか？

「next to～」が「隣」でないとしたら何？

今回は「next」ですか？

そう。すこし嫌な使い方について触れてみようと思う。普通「next to～」と言ったらどういう意味になる？

「次の」とか「隣の」ってことですね。

まず先にその意味が浮かぶはずだな。ただ「ほとんど」という意味にもなってこっちもまた重要になってくる。

「next to」として「almost」みたいな意味になるっていうことですか？

そう。「next」のもともとの意味は「最も近い」ってことなんだな。

要するに「次」というのは「最も近い」というニュアンスがある「次」ってことになるわけですか。

そう。そのニュアンスが「next to～」を知る助けにもなるということだな。カート・ヴォネガットの『ホーカスポーカス』の一節をとってみたから「next to」の使い方を見てみよう。

隣ではない「next to～」です！

The new owners are moving the whole operation to Indonesia, where labor costs next to nothing.
新しいオーナーは会社をインドネシアへ移転させようとしている。人件費が格安だからである。

「～labor costs next to nothing.」で「人件費がほとんどかからない」となるわけですね。

だから「格安」だということだな。一応辞書(Collins cobuild)ではこんな風に載っているから確認しておこう。

「next to～」＝「almost」(ほとんど)の意味です！

You use next to before a negative, or a word that suggests something negative, to mean almost, but not completely.

否定語や否定的な表現の前に使われて、完全ではないけれど、「ほとんど」そうだという意味になる、ということだな。ちなみに同義語で「virtually」が出ている。これはどういう意味？

「事実上とか」「～も同然」ということですね。

そう。一緒に頭に入れてしまおう。

「the next week」とはいつを指すのか？

ほかにもちょっと注意しておきたいところがあるから触れておこう。「the next week」と「next week」の違いってわかる？「the」のあるなしだけど。

両方「来週」ではダメだということですか？

「the next week」ってしたときに少し注意が必要になるんだな。「ゴットファーザー」にこんな文章があったから見てみよう。

「the next week」がこんな風に使われています！

But if he had outwitted the police, his partners were another matter. Pete Clemenza and Tessio avoided him for the next week, for the next two weeks, then they came to call on him one evening.
※outwit～を出し抜く、～の裏をかく　※call on立ち寄る、停車する
しかし、警察の目はくらませても、二人の仲間はそうはいかなかった。ピート・クレメンザとテッシオはヴィトーを２週間避けたあと、ある晩、ひょっこり彼のアパートに姿をあらわした。

ヴィトーというのが後のゴッドーファーザーのことで、この時、自分たちの稼ぎのあがりをたかろうとしたチンピラを密かに殺したところなんだな。この殺したことに対して、警察の目はごまかせても、二人の仲間の目はごまかせなかったと言っているわけだ。で、しばらくクレメンザとテッシオという二人の仲間が姿を現さなかったということだけど、この「for the next week, for the next two weeks」っていうのは具体的にはどういう意味になるかだな。

1週間、2週間姿を見せなかったということですよね。

いつから1週間、2週間になるの？

そのチンピラをビトーが殺した時からじゃないですか。

そう。「the next week」というのは今日から、始まる7日間を指すということだな。2週間だったら今日から2週間だ。

単に「next week」と言った場合は違うということなんですか？

例えば今日が木曜日だとして「next week」と言ったら、来週の月曜日から始まる1週間のことを指すわけだ。つまり今日が水曜日でも、金曜日でも「next week」と言ったら同じことを指すということになる。

TOEICで突っ込まれたら、ちょっとやばい箇所ですね。

ここまで細かい問題はさすがに出さないとは思うけど、覚えておいて損はないと思う。それから、「as ～as the next man(person)」とするとどんな意味になるか知っている？

「次の男」ってことじゃなくて？

「the next man(person)」だったらそういう意味もあるけど、「as ～as the next person」とすると「人並みに～」とか「誰にも劣らず」なんていう意味になるんだな。このあたりの事情もちょっと辞書(『collins cobuild』)で確認しておこう。

「the next man(person)」の意味です！

If you say that you do something or experience something as much as the next person, you mean that you are no different from anyone else in the respect mentioned.

経験などが「ほかの人と変わりがない」＝「誰にも劣らない」ってことですか。

そういうことだな。基本はほめているわけだ。下にまとめをしておくので確認してほしい。ここまで！

ポイント！