どうもお久しぶりです
スペインから日本に帰国して早くも2か月半が経ちました
まあこのブログの趣旨はスペインでの生活を実況中継するということなので日本にいてもあまり面白いことを更新できないのですが…ここ2, 3日あるスペインドラマにはまっていましてどうしても紹介したく筆を執りました
で、そのおすすめのドラマは何かというと
La Casa de Papel
つまるところ造幣局での人質強盗事件の話です
Profesorと呼ばれる頭と8人の強盗実行犯が、67人を人質に造幣局に立てこもります
トレードマークは顔を隠すためのダリのお面(さすがスペイン)と赤い作業服、犯人たちは「オスロ」「トーキョー」「ナイロビ」など世界の都市名で呼び合います
彼らの目的は、どの人質も命に危害は加えないことを条件に、立てこもる間に2.400.000.000€を印刷しそれをもって逃走すること
対するは頭がきれて行動力もピカイチ、Raquel Murillo捜査官を筆頭とする警察官たち
強盗犯は手ごわい警察を前にうまく逃げ切ることができるのか…?!
盗む金額ですが、ここまで0が多いと日本円でいくらだかよくわからなくなります
おそらく2千8百億円くらいかなあとおもいますがまあ多額のユーロだと思ってもらえれば大丈夫です…
今のところパート1から3までがNetflixにて配信されていて、私はというとパート3のエピソード3あたりを見ています
パート4の配信は今年の4月を予定しているもよう
ちょっとみたかんじだとパート2あたりまで日本語の字幕もつけられるっぽいですが、どうせスペイン語が分かる方ならオリジナル言語で見たほうが100倍面白いと思います
予告の日本語字幕はちょいちょい「あれまあ…(苦笑」みたいな点がありました
邦題は『ペーパーハウス』というらしいです…予想通り冴えないタイトルです
それは置いておいて、Netflixに登録しているあなたがこのドラマを見たくなる!Netflixのアカウントがないあたなは登録したくなる!そんなおもしろポイントを紹介します
おもしろポイントその1:手に汗握る展開
1話が終わるたびに次も、また次もとどんどん見たくなるような憎~い展開を広げてきます
それから思わず目をふさぎたくなるようなドキドキシーンもそこここに仕掛けられています
67人の人質たちが強盗犯たちに震えながらもだんだん自分たちの意志や自我が芽生えてくる姿はがんばれ!がんばれ!と応援したくなるんですね~
おもしろポイントその2:強盗犯もやっぱり人間
血も涙もない薄情な強盗犯もいますがやっぱりこいつも人間だぜーという登場人物も中にはいます
みなそれぞれ大なり小なり前科はありますが、人殺しではなくあくまで強盗犯なのです
強盗犯同士のなかでも複雑に入り組む人間関係、人質との交流で予想外の展開の発生…
ひとりひとりちがった信念をもちながら造幣局の強盗という一つの目的を達成していく
登場人物もかなり多いので、自分のお気に入りのキャラクターがきっと見つかるはずです
おもしろポイントその3:わかりやすい二項対立
構造は簡単、押し入る犯人とそれを追う警察
最初のうちは犯人が悪、警察が善という単純な目線で見がちですが、物語が進むごとに本当にそうなのだろうかとふと疑問に思う瞬間もでてきます
特にスペインに住んでいた時の実感として、スペイン人の多くが「本当に盗みを犯しているのは国民が汗水流して稼いだ金で私腹を肥やす政治家や警察官など当局の人間だ」と意識の根底にあるんじゃないかと感じていましたが、このドラマを見ていてもそれがなんとなく伝わってくるんですよね~
登場人物の中でもやがて白と黒がはっきりわからなくなってくる様子が見ているこちらにもじわじわ感じられる、うまい構成になってます
おもしろポイントその4:計画通りにはいかない…!予想外のハプニング
リーダーであるProfesorという人物は前々から綿密も綿密、あらゆる事態を想定した計画をあっためてきました
そんなProfesorが計画実行の前に実行犯8人を集めてトレド近郊の村で授業めいたことをするのですが、やーっぱり予想外の事態はつきものです
これはProfesorの想定内?それとも実は予想外の事態のくせに冷静を装って臨機応変な対応をしているだけ??という事件がいくつもいくつも起こります
そのピンチをチャンスに変えて切り抜ける力が抜群に冴えてます
そもそもこの癖のかなり強い8人をまとめあげるのは大したもんです…皆がProfesorを慕っているのは相当強いリーダーシップがないと不可能ですね
最近部下に甘く見られてるな~と悩んでいる人もこれを見れば参考になるかも…???
おもしろポイントその5:舞台がマドリード
まあこれは完全に自分にとっての面白ポイントですが…
造幣局もマドリード、それからパート3から出てくるスペイン銀行ももちろんマドリード
造幣局のあたりはマドリードのなかでも高級地区に位置するのであまりご縁は有りませんでしたが、パート3のCallao広場は特に毎日通っていたので「えーいつのまに撮影してたのー」ってかんじです(合成なんでしょうが…)
今後のパート3、スペイン銀行の強盗も楽しみですネ
それにしてもドラマででてくるBanco de Españaと実際のBanco de España、なんとなく雰囲気ちがくないか…?
実際のはそもそも角っこに立っているので三角形のような形をした建物だと記憶していたのですが…
どちらかというとMoncloaあたりにある政府関係の建物を使っているような気がします
ドラマは以前よく見ていた"Aquí no hay quien viva"や"El Ministerio del Tiempo"、"Cuéntame Cómo Pasó"などマドリードが舞台のものが多いようですが、小説はバルセロナやもっと北の方が舞台のものが多い気がします
昔日本でも結構売れた『風の影』なんかも舞台はバルセロナだし…
やっぱりなじみがある場所が舞台だと、google mapなんかでしらべてニヤニヤしちゃいますよね
と、La Casa de Papelをみる理由はいくらでもあるわけです
もちろんスペイン語の勉強にもなります
気になった方は是非!ぜひ見てみてくださいな
最初の2話くらいはちょっと退屈と思うかもしれませんがそこはどうか我慢してください
私も実際最初の2話をみて、このドラマがそんなにヒットする理由がよくわからなかったので1年くらいほっておいてました
でも安心してください、3話目から一気におもしろくなりますよ~
Netflix自体それなりに時間つぶしにはなるドラマや映画のラインナップそろってます
ちなみにこのドラマを見る前はフルハウスを見てました…のほほん系から一気に緊迫系に転換
Breaking Badも見てますがちょっとおっかなくてなかなか先に進めません…
で、タイトルに近況報告を少しと書いたので近況報告を少しします
帰国後は以前働いていた会社に週3で勤務し、のこりの週2で近所のイタリアンバルで働き始めました
収入は4年前の半分以下です冗談抜きで
でもあのころは本当に心が死んでいたので幸福はお金で買えないんだと思います
飲食の経験もない私がなぜこの期に及んでイタリアンバルなんかで働き始めたかというと、ワインの勉強がしたかったから
今年の秋からスペインで食とワイン、飲食店経営の勉強をしに復活しようかと思っているので布石を打っているのであります
ワインを勉強する学校の見学にも行ってみたりしてます
将来的には日本にスペインの食文化を”正しく”広げられたらといいなあと日々模索中です
先月までは学校に入学する前段階の手続きをする書類を集めるので母校に行ったり役所に出向いたり大使館でびくびくしたり公証役場に行ってみたりで結構忙しかった
その様子はもう少し様子をみてからこちらのブログで紹介する予定です
スペインでも私を待ってくれている人がいるのはとても励みになるしありがたいですね
ということで皆さま、La Casa de Papelをどうぞよろしくお願いします