関西遠征はお勧めしないな | 中学入試と医学部入試の道の駅

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もう終わったことだからいいけどさ。
東海地区の中学受験の前には関西難関の入試があるじゃない。一月半ばだよね。
東海勢でも力試しに遠征してくる生徒もいるんだけど、東海地区を本懐にしている生徒には、私はお勧めしていないんだよね。

まず、一番大切なときに本命じゃないことに時間を割かないといけない。それは本当に余裕があるならいいけれど、そんなに余裕なの?

そして、合格したらある種の油断が生じやすいこと。偏差値の高い側に合格したんだから、東海地区も大丈夫だろうと、変な心理的バイアスがかかってしまうとヤヴァイ。
もし、不合格ならば、やはり心理的ダメージが生じる懸念がある。

男子の場合には、さすがに灘中合格者で、東海地区で手間取った生徒には会ったことはない。しかし、東大寺や西大和、或いはラサールや愛光などを合格しても、東海地区を落とした生徒は割と多い。関西地区の延長線上に東海地区があるわけではないから。

女子の場合には、更にリスクが高いと感じる。関西難関に合格してしまうと、緊張の糸が切れてしまうのかもしれない。女子は集中力を持続させることが出来る生徒が多い反面、一旦心がオフになってしまうと、それも持続してしまう傾向があるように感じる。

以上から、私は関西難関への遠征はお勧めしない。もちろん、様々な経験は後の人生の糧にはなると思うが、そんなにリスクを負わなければならない意味が分からないな。

一つだけ理があると思えることは、高偏差値帯を目指すことで、それまでの心の緩みを戒められること。でもどうだろう?

ちなみに、東海地区内での前受けに対しては、私は賛成派だよ。これは必要だと思っているから。

いくた