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楽日前の秋場所総括

2019年09月21日 | 雑記帳
 チケットが取れれば国技館へと思っていたが、見事に外れ続けやや悔しい思いでTV観戦した場所である。

 思えば前場所の名古屋は、千秋楽に横綱同士が力のこもった熱戦を繰り広げ決着したのだった。最近では珍しい展開と言える。だから早々に二人の横綱が休場しても「またか」と思ったし、やはり興味は貴景勝の大関復帰、カド番の大関の行方が主になった。


 炎鵬人気が盛り上がった。前場所より技が冴え楽しませてもらったから当然だ。しかし中盤から疲れを感じさせ、体格の重要性が重く圧し掛かっている。まただからこそ、勝利時の喝采も大きくなる。怪我だけしないで取り続けてほしいと願う人は多いだろう。


 その点で言えば、嘉風の引退は実に寂しい。ここ数場所、いわゆる古参力士が続けて土俵を去る。いずれも個性的で応援しがいがあった。家では「ヨッシー」と勝手に名づけて見入っていた。あの闘争心あふれる取り口を継いでくれる者がぜひ出てきてほしい。


 勝負とは関係なしに(そうでもないか)、行司についても話題があった。復帰した玉司郎が自分でつまずいて流血するし、立行司の伊之助は「待った」連発で物議を醸しだす。力士だけでなく、大相撲を成立させる様々な者が背負っている文化も貴重だと思う。


 さて、明日の見どころは優勝争いに尽きる。贔屓はいるが、三敗力士の誰に決まっておかしくない。。相撲を見続け、やや詳しくなればなるほど、技術と心理、二つの要素の絡みが面白く思えてくる。一瞬の動き、仕掛けに魅せられる。


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