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慶事実現、乾杯ノ練習

2019年11月21日 | 雑記帳
 ネーミングやキャッチコピーに興味がある。だから、どこへ行っても結構パンフレットなどを手に取ってしまう。先日、県の生涯学習センターのロビーでも目についたものがあった。それは「乾杯ノ練習」。秋田市文化創造交流館プレ事業とある。インパクトが強い。今朝、勤務先BOXにも並んでいることに気づいた。


 乾杯も練習もごく普通の言葉、しかしこれを組み合わせると…。秋田県人ならばわかる。「練習」が何を意味するかというと、宴会における乾杯の前の助走(言い方にカッコつけたが、要は待ちきれなくて飲み始めることだ)を指す。その行為は、厳密には乾杯の練習ではないが、このコピーはそうした場をすぐ連想させた。


 そういう意味をプロジェクト的なことに置き換えると、乾杯は場に集う全員の気持ちを一緒にし高めるための行為だから、その練習をするとはなかなか上手く関連付けた。つまり、該当の交流館開館、実践に向けて、話合ったり試してみたり準備したりする。その先に「乾杯」が待っているというストーリーが描ける。


 折り込まれているB3版のパンフには当然、その練習の中身が記されている。すでに終わったものもあるが、プラン名を見るだけでも楽しい。「目が合った人の真似をする」「無いものねだりフェスティバル」「『なくなった』ものを一緒に探しに行くプロジェクト」面白そうだ。近い場所でやってくれれば出向きたいが…。


 ところで、改めて「乾杯」という熟語を見直すと、「杯を乾かす」という意味だと気づく。もちろん合図の声としての意味もあるが、そもそもは「祝福などの気持ちを込めて、杯の酒を飲み干すこと」だ。乾杯をするからには、その中身は全て消化(完了)とも受け取れる。ちびちびやっていては、慶事は実現できないぞ。


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