株式会社ロヴィック 扇風機 mcf-310h-rm

モノの想い出





大学生時代、初めての一人暮らしで都内に住んでいた。節約、節約と合言葉の様に毎日唱えながら毎日過ごしていた自分だったが、1997年の夏は暑くて、でも部屋のエアコンをフル稼働させると電気代が高くなり過ぎると恐怖だった。そんな中、最寄り駅のスーパーマーケット+ミニホームセンターで扇風機が売り出し中だった。いつもなら、新宿か下北沢辺りにでも行くのだったが、当時はまだ自転車しか持っておらず車を簡単に出せる環境でも無く、一番安いものが1000円台だったので熱病に浮かされていたのか買うことにしたのだった。

その際に単純なメカニカルボタンとタイマーが付いたものが1500~1800円ぐらい、簡易なリモコン(電源と風量調整とタイマーとリズム)がついたもので2600~2800円ぐらいだった。リモコン式の方はリモコンを外してしまうと本体にはマイクロスイッチ型の電源ボタンが1つのみで電源と風量調整しかできず、リモコンが壊れてしまえばタイマーやリズム機能がつかえないリスクがあった。でもその時は、高くてもそちらに魅力を感じ駄目なら運が悪かったかなと思えばいいやと楽観的に考えたのだった。
株式会社ロヴィック 扇風機 mcf-310h-rmという製品で、現在は検索してもほぼ出てくることは無く、会社にしても今は無いようだった。部屋に持って帰り、開封して早速使用し、エアコンの設定温度を25~7度(暑がりの自分はそれでも高め)で風量を最弱にしても扇風機があれば快適になった。そして扇風機は購入してからリモコンで操作し、電池を入れ替えることもあまり無く学生の一人暮らし生活を最後まで支えてくれた。実家に戻って自室で使うようになってもリモコン操作は可能な状態で更に数年使えて、電池の液漏れが分かり、端子が錆びかけても電池を入れ替えれば使える状況だった。学生時代程は毎日使わなくなったとはいえ、その後も自室で稼働させており、20年以上も壊れることなく使えている。本来は10年程で買い替えしなくてはいけないのだろうが、思い入れもあって未だに買い替え出来ずにいる。新居用に扇風機は2台ほど購入してはいるのだが、自分でも少し不思議ではある。

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