職員室の裏側

教員歴12年になるひらしぃです。現役高校教員が色々な記録をしていきます

優しくて人気の先生と、優しくて舐められる先生の違い

あなたの学校に

こんな先生はいませんでしたか?

 

とても生徒思いで優しいのに

なぜか生徒から生意気な態度を取られてしまう先生。

 

同じように優しくて人気の先生もいるなかで

なぜ生徒の態度は変わってしまうのでしょう?

 

 

今日はその秘密について考察していきます。

 

 

 

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私もお恥ずかしい話ですが、

生徒に舐められるタイプの教員でした。

特に最初の担任のクラスは

教室は荒れ放題、

授業も成り立たず

いつもクラスには謹慎者がいるような

問題学級になってしまっていました。

 

どうすればもっと統率力を発揮し

生徒達を導けるのだろう。

いつも私は自問自答をしていました。

 

生徒に優しくしたり、甘やかしたりするから

ダメなんだろうかと考えたこともありました。

 

しかし、

優しくても生徒の指導が上手な教員もいます。 

逆にとんでもなく理不尽な要求を

生徒に課すのに

生徒からは恩師として尊敬されている教員も

少なくありません。

 

 

いったいどういうことなのだろう?

 

何年もかけて周りの教員の話を聞いたり、

観察を続けることである傾向があることに気づきました。

 

 

 

[その1]一本筋の通った自己を持つこと

 

私が見てきた中で、

生徒がよく話を聞く先生は

例外無くブレない人物でした。

 

「ブレ」について、生徒は我々の想像よりはるかに敏感です。

昨日言ったことと今日言ったことの

整合性が取れていないと

生徒達はその教員に対して

信用することはありません。

安心して一緒に仕事ができない人と

重要な話をしたり、

自分を評価されたりするのは

私たちだって嫌なはずです。

 

誰かの顔色をうかがうようなことをせず、

どんな時もどの生徒に対しても、

同じように接することができること、

これが生徒の信頼を得るための第1条件です。

 

 

[その2] 余裕を持つこと

 

仕事が溜まってくると

誰しも余裕がなくなってきますが、

そんな時でも生徒の前では

余裕の態度を見せることです。

 

余裕のない教員は地に足がついておらず、

頼りない印象を与えます。

 

ハッタリでも生徒の前では

余裕の態度で接しましょう。

周りを見渡してください。

生徒の信頼を得ている教員は

どんなに忙しくても

余裕のあるように見えているはず。

 

 

[その3] 自信を持つこと

 

自信の無さそうな人を見ると、

誰だって「この人に任せて大丈夫か?」

と思ってしまいます。

 

こんなことを生徒に思わせてはいけません。

 

 自信を持つには経験も必要かもしれません。

だからいろいろな仕事を

経験するようにしましょう。

 

いろいろな人に会ったり、

いろいろな場所に入ったり、

いろいろな情報を手に入れましょう。

 

自分にしかできないこと、

自分にしか分からないこと、

自分だけのアイデンティティを持つこと、

これが自信をつける秘訣です。

 

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細かいことをあげると

まだまだ大切なことはありますが、

以上の3つのポイントを

しっかりと身に着ければ

あなたも指導力のある教員の仲間入りです。

 

ただいきなりこの3つを抑えるのは

難しいかもしれません。

そんな時は以前の記事にも書きましたが、

「役者」になりましょう。

 

avantech.hatenadiary.com

 

 

理想の自分になるためには

その役になりきるのが第一歩です。

 

 

 

余談ですが、

私は若いころは

よく生徒にアンケートを行っていました。

年度最後の授業のときなどに、

私の授業を受けてみた感想、

良かった点、もっとこうして欲しかった点、

などを書いてもらいました。

成績とは関係ないから、と前置きをして

厳しいことをガンガン書いてもらいました。

 

とても耳の痛いことや、

目を覆いたくなるようなことも

書かれましたが、

自分を客観的にみるチャンスをもらえたし

今となってみては大きな財産です。

聴くは一瞬の恥、です!

 

 

特に若い先生や

生徒との関係で悩んでいる先生は

ぜひこの3つのポイント、

そしてアンケートなど実施してみてください。

きっと今より改善に向かうことと思います。

 

 

 

 

 

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