乃木神社の管弦祭に行ってきた。初めての雅楽。

「御代替り」の日に乃木神社の管弦祭に行ってきた。
第45回である今年度は「天皇陛下 御即位奉祝」ということでした。



持ち物と並び方

このイベント、わたしは初めて知りました。
というか、乃木神社も初めて知った…💦。

このイベントについては極めて情報が少なく、
姉からもらったパンフレットのみ(興味あるだろうと思って乃木坂駅から持ってきてくれた)。
ネット上の口コミ情報もなく、
雨天はどうするのか、どれくらい並べばよいのか、寒いのか、などなど、何もわからなかったよ~。

開演が「午後六時」から。
5:20頃乃木坂駅に到着しました。
1番出口から出ると、すぐ目の前まで人の列が続いていた。ひえ~入れるかな~??
無料なので(席を予約しているわけじゃないので)、絶対に入れるという確証はないわけよね。

列に加わり、小雨の中10分くらい待っていると、列が進み、
本殿に通されました。お~本殿の中に入れてくれるのねえ。特別感あるウ。


本殿の中には舞台(?)と中庭を囲むように椅子が、50~100客ほど(たぶん💦)配置さていました。
わたしたちは、ぎりぎりで椅子をゲット😁
あと5分遅く並んでいたら立ち見でした。恐ろしや。わたし無理。

本殿内は撮影禁止。なので、写真でご紹介できないのが残念ですが、

本殿には屋根があるので、雨天でもカッパは不要。
しかし壁はないので寒かった~。ダマールの肌着とユニクロの薄手ダウンコートではまったく太刀打ちできなかったので、次回はセーターとか、冬用のダウンコートを着るべし。

まとめると、次回は、すんごくあった暖かくして、5時から並ぶべし!カッパ不要。

6時にイベントが始まり、しばらくは神事が続きます。
それから雅楽の演目が二つあって、7:30にすべてが終了しました。

今年度は「無料」ですが、有料の時もあるようです。
例えば一昨年は5000円だった。無料と有料の差は何だろうか~??。





雅楽の楽しみ方?

わたし、雅楽には大変興味がありますが、見たことがなかった。
かれこれ10年以上、皇居の雅楽演奏会に毎年応募し、落とされ続けています。
ということで、今回、初めての雅楽鑑賞でした。

で、雅楽ってシンプルだな~というのが一番の印象。
古典芸能のなかでは、わたしは能とシンフォニーが大好物!!
歌舞伎とオペラはいまいち。

たぶん、物語を頭で解するのではなく、音や舞台を心で感じるのが好きみたい。
その枠組みに雅楽を置いてみると、ビミョーだった。
どちらかといえば心で感じるタイプなんだろうけれども、
音楽と踊りが単調で、感じどころのツボがわからない。
宇宙規模の完成度や磨き抜かれた技を目指す芸能ではないんだろうな~と思った。

一つ目の演目は「久米舞」。
『あさきゆめみし』でよく、光源氏と頭中将が、顔の横にひらひらが付いた格好で舞っていましたが、そんな感じだった。
オーケストラの多くが、楽器ではなく歌を歌う人たちで構成されていた。へえ。
その歌の節回しが「君が代」に大変よく似ていた。
君が代と言えば、しょせん明治に西洋人がつくったものと考えていましたが、
かなりしっかり雅楽だったんだ~と、国歌を見直した。

二つ目の演目は「太平楽」。
これは中国の武人の設定なのかな?
なにしろ、唐楽ということで、大陸とのつながりに思いをはせずにはいられない。
以前『マンガ 日本の歴史』を通読して分かったことに、古代あけぼのの日本は、まだ統一国家ではなく、中華帝国の影響を受けた地方豪族集団のようなものだった。
「国際化」という言葉は最近のハイカラなイメージがあるが、
実は、古代日本こそがじつに国際的。為政者にとっては国際関係が最重要テーマだったのだ。
というようなことを思いながら、鑑賞いたしました。


こんな感じで、初めての雅楽を堪能しましたー。
わたしは雅楽を、能とも歌舞伎とも異なる、また別の芸能ジャンルに位置づけた。
能のように、高度に磨き抜かれた旋律と技を心で感じるものではなく、
ましてや歌舞伎のように、物語を楽しむものでもなく、
日本の曙についての知識欲をくすぐったり充足させたりする、第三のジャンルだな~と思った。




まとめ

初めての乃木神社で、初めての雅楽を鑑賞した。
乃木神社は都会的できれいな神社だった。
乃木大将の旧邸もあったよ。邸内には有名な自刃の部屋があるそうな。うーむ。


乃木大将の神社だから、今回の雅楽は戦の演目ばかりだったようだ。
「これら二つの猛々しい演目を、令和 御代替わりのおめでたい時節に、武勇誉れ高い乃木将軍の御前でご奉仕できます事、…心より感謝申し上げます」と、しおりに書いてあった。
乃木大将殿、素敵本殿と雅楽を無料で鑑賞させていただき、ありがとうございました。

さて、こんどは戦ではない雅楽も見てみたいなあ。
めげずに皇居の雅楽に応募し続けるぞ!はずれ券10枚で1回入れてもらえないかな~?!