「由縁別邸 代田」都会の温泉旅館を徹底紹介 ♨

小田急線の地下化にともなって誕生した線路跡地にどっかーんと温泉旅館ができちゃったよ!
下北沢駅から徒歩10分弱、世田谷代田駅の隣、都心の閑静な住宅地に現れたプチ豪華な温泉宿。
開業してから1か月強のピッカピッカの新品温泉旅館を徹底紹介しちゃいま~~~す。


エントランス

エントランスは遊歩道に面している。
渋い門構え。気分が上がるわ~~。

のれんをくぐった先は、もったいぶった折れ曲がりのアプローチ、悪くない。わくわく。

光が漏れる格子戸の玄関だぞう。

はい、こちらがロビー。チェックインをします。
わたしは平日の15:30にチェックインしましたが、同時に何組かがわさわさとチェックインをしていた。皆さん、平日の昼間に遊んでいるとはのんきさんね。(👈私もな)

カードキーをゲット。今回は女友達3人でお泊りします。
私はのんきにも昼間からチェックイン、ほかの二人は仕事が終わってから夜にジョインしますよ。

いざ、お部屋へ案内される。格子戸の向こう側へ進入するぞ。わくわく。

お部屋は狭小

このホテルはなんたって線路跡地ですから、細長いのが特徴ね。
奥の方の部屋に案内された。

部屋の中は…、とりあえず、狭い(お値段相当😅)
この旅館は新品できれいで、ディテールにもこだわっていて、アメニティも贅沢め。
いいことづくしなのだけど、部屋は狭い。
とりわけ、ツインベットルームに3人で泊まるのだから、きゅうきゅう。


部屋も細長い。ベット👆の反対側にエクストラで布団が敷かれていたので👇歩く場所はない。
いかんせん狭いけれど、備品やアメニティにはこだわりが感じられるプチ贅沢なものたちだった。

まずはこだわりのティーセット。
土瓶は「常滑焼」といって29,000円もするんだって!ほかのモノもお高いんだろうな~。
代田といえばお茶には少々関係が深い。
ここでナマケモノ博士のプチ講座~💁
代田村は吉良家の家臣だったひとたちが戦国時代に作った村であ~る。
北条がたであった吉良家が没落し、新しい江戸の時代が到来するころ、
吉良家の旧家臣は代田で農業を始めました。代田七人衆と呼ばれる元武士たち。
彼らの子孫は今でも地元の大地主さんで、いわゆる名望家です。
とりわけ、齋田さんは環七沿いにお城のようなお宅を構えており、そこに齋田記念館なるものも付設されている。かつては、自分の土地だけを通って渋谷まで行けたという豪勢な噂も聞いたことがあるぞ。
その齋田家が幕末にお茶の栽培を始め、代田で手広く茶業を展開したらしい。つまり代田は茶畑だらけだったのだ。

そんな歴史と関係があるかないかわからないが……😅
下北沢にはしもきた茶苑大山というお茶屋さんが古くからあり(少なくても私の若いころからあり)、お茶のかき氷が有名。
その大山さんがブレンドしたお茶が、由縁別邸の客室に置かれているってこと。
まとめると、代田のお茶文化をご堪能あれ!

電気ポットはバルミューダ。注ぎやすそうなノズル。

お茶菓子。無駄に豪華な入れ物と器が渋い。

旅館紹介のタブレットの中には、こだわりの環境音楽が用意されている。
(実はこれはチェックアウト間際に気が付いた。もっと早く気付きたかった…)

浴衣セット。お土産として販売もされているが、15,000円!

洗面所。
歯ブラシや綿棒などなんでも一通り揃っている。バスタオルを入れている籠が可愛い。

草履は重かったぞ。スパスパは歩けない。

温泉♨

お待ちかねのメインイベント、温泉の紹介だ!
浴衣に着替えて、重い草履をはいて、しゃなりしゃなりと風呂場に向かう。
おっ、階段を降りる際に見える空間の演出もいい感じ。
今は新品ポップなかんじだけど、数十年後には渋さが増して貫禄が出そう。

お風呂場に入ると、これまた演出がすごい。
嗅覚(アロマ)と聴覚(環境音楽)と視覚(暗めの照明とプチ豪華な空間)にうったえる演出。リラックスするわ~。

突然ですが、この新しいオリエントを演出する感じ、インドの富裕層文化に似ている感じがした。
贅沢を凝らして西洋文化を真似るのではなく、贅沢を凝らして対抗的東洋文化を主張・創造しようとする西洋と東洋の対抗的融合とでも言っておこうか。グローバルなローカル化、ローカルのグローバル化。なにしろポストモダンな香りがするのだ。

お風呂場は全体的に、新品で、清潔で、ニュー・オリエントのプチ贅沢な演出。すごくよし。
写真で紹介できないのが残念。
女湯には、内風呂と、準露天風呂と、ミストサウナがありました。

内風呂も純露天風呂もよかったが、お湯のぬるめなのがチト物足りなかった。
41度前後に設定されている様子。おばちゃんは42度は欲しいわ~。

その点、ミストサウナは気に入った!
これまたインドの、アーユルベーダのホットオイルマッサージに少し近い。
乾燥知らずでじっくり温まる、体の芯から癒される感じ。
そして由縁別邸のミストサウナでは、香りと音の演出もよかったよ。

お風呂場にはバスタオルとボディタオルがどっさり用意されており、
シャワーキャップやら綿棒やらも一通りあるので、手ぶらでOK。

もう一つ、これは言っておきたい!
わたしはダイソンのドライヤーなるものを始めて見た。
ちなみに扇風機もダイソンだったが、化粧台コーナーにずらっと並んだドライヤーがすべてダイソン。大金持ちか!
どこから風が出てくるのか、どう使うのかもわからなかったので、大変興味深かった。
ダイソンのドライヤーを使いこなしたわたし、文化レベルが一つ上がったよ!タッタラ~♪

お風呂上りに「ご自由にどうぞ」のアイスがありました。
甘いものは控えているのだけど、やっぱり頂いてみないとね。おいしかったよ。

お風呂には計3回入りましたが、いずれも混んではいなかった。
一回目は風呂営業直後の16:00過ぎに入ったところ、1人だけでちと怖かった。
ほかの二回も、人手はちらほらで、露天風呂やサウナをほぼ貸し切り状態、仲間内だけで使えたよ。

その他もろもろ

お部屋の広さ再考

ツインベットルームは狭い、というか広くはなかったが、
ほかの部屋はもっと狭いようだ。
私が泊まったお部屋が左下の黒いところ。
ほかの部屋はもっと細長だったり小ぶりだったりしている。
縮尺が違うのか??

都心で山が見えるんだっけ?

由縁別邸は高台にあるのよ。
私の家から由縁までは徒歩8分。とても近いのだけど、崖を登っていくので高度が全然違う。

由縁あたりまで登っていくと、くっきり富士山が見えるんだね~。驚いた。
この写真は友人が早朝、出勤前に世田谷代田駅前で撮影したもの。うひょー、富士山クッキリ!

私がチェックアウト後、11時ころに見に行った時は、雲しかなかった。残念😭
早起きは三文の徳なのだ。

そいでもって、旅館の部屋からもなんかの山が見えたよ。
東京の普通の低層階で(高層ビルじゃなくて)山が見えるんだっけ~??と、朝、皆でひとしきり話した。

ボーナストラック

由縁にお泊りの際は、ちろっとボーナストラックを散歩してみて~。
同じく小田急線の線路跡地に突如現れた新しい町。
まだお店はまばらだけど、目新しくてちょっと楽しい。
よかったらこちらの記事も覗いてみてね~。以前、ボーナストラックを発見・散策した時の記事です。

まとめ

2020年9月28日に開業した由縁別邸 代田を徹底紹介しました。
家のすぐそば、勝手知ったる超近隣旅行ですが、
ポストモダンな温泉リラクゼーションと、
プチ豪華な施設やアメニティと、さらに(間接的に…)富士山も見て、
まったく別世界に行った気分。旅情をふんだんに満喫しました。

友人二人にとっては普通の平日。会社から旅館に来て、旅館から会社に出勤。
それでも、とても気分転換になったと言っていたよ~。

都心の温泉旅館、とても楽しかったの巻🙆