【サラブレッド夜話】ミスターシービー |  おおむね日刊 ★ 狐のブログⅡ

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  今週は「ユニコーンS(G3)」「青葉賞(G2)」「天皇賞(G1)」です。

勝負師吉永正人を屋根に、父トウショウボーイが成しえなかったダービー制覇はおろか三冠馬にまでなったアイドルホース・ミスターシービー
 こんばんは、管理人の狐です( ´_ゝ`)ノ
 今週は牡馬三冠目の長丁場、菊花賞です。サラブレッド夜話は、あまりビッグネームな馬は避ける傾向にあるのですが、さすがに菊花賞の勝ち馬ともなれば錚々たるメンバーが揃ってますので、その中から選ぶのも大変…今夜はミスターシービーでお付き合いのほどを。
  シンザン以来の19年ぶりの三冠馬ミスターシービー、管理人はこの馬の名前を聞くと「鈴木淑子」さんをすぐに思い出してしまうのです。TBSキャスター時代に、お天気番組で手を振ることで話題になり以降競馬ファンならご存知の通り、みんなの競馬や評論家を経て、現在はJRA客人でしたっけ?なぜ思いだすのかと言えば、淑子さんの名言「ミスターシービーみたいな人なら結婚する」と公言していたからです。
 
 そんな人気者ミスターシービーは、トウショウボーイとシービークロス…漫画の題材にもなった伝説の新馬戦で一緒に走った2頭…の間に生まれました。天馬と白い稲妻と呼ばれた両親は共にスピード馬で逃げて勝つことが多かったのですが、その仔ミスターシービーは追いこんで勝つというところがまた面白く、しかも強い。デビュー戦を追い込み勝ちすると、特別戦も連勝。OP特別を2着と追い込みそこなったけど、共同通信杯→弥生賞と重賞を連勝。人気が出ないわけがない…
 
 皐月賞を追い込んで制覇、父子で皐月賞制覇の快挙達成。そして、父トウショウボーイが成しえなかったダービーも追い込んで勝利、父の夢をかなえます。この時は、出遅れていいポジションが取れず(というか、吉永騎手なら取れても取らなかったでしょうけど)、4コーナーから追い込み開始。それで抜けてからは鬼のような脚で勝つんですから痺れます。これで、期待は菊花賞・三冠馬の誕生となるわけですが、秋初戦の京都新聞杯はいいとこが全くない大差の4着、不安を残した菊花賞でしたが、そこでミスターシービーは、どえらいレースをしてしまうことに。  

 

 中継はお馴染みの杉本アナ「 これが三冠街道か!ミスターシービー!大地が!大地が弾んでミスターシービーだ!ミスターシービー逃げる逃げる逃げる!」

 もう、聞いてる方はたまらない訳でして…淀のコーナーはゆっくり下るんじゃなかったのか?なんていう疑問なんかは、もう直線でふっとんじゃいますよね。追い込み馬があそこから捲って終いは持つのかなんて心配はよそに、もう大団円の大楽勝。

 

 天皇賞もレコードで勝ったミスターシービー、この馬を見てから競馬を始めたファンも(あるいは記者の方たちも)多く、管理人の印象ではオグリキャップに優るとも劣らないアイドルホースでした。余談ですが、管理人が最もアイドルホースらしい馬と考えるのが、テンポイントとミスターシービーかなぁと思います(勝ち方や、馬姿、雰囲気、話題性など総合的に考えて) ハイセイコーも有力候補ですが、ディープは強さが全面に出てちょっと違う感じなんですよね。

 

 人気者ミスターシービーは種牡馬成績は今一つ振るわなかったのですが、せめてヤマニングローバルがG1を勝っていれば、シャコーグレイトがクラッシックを勝っていれば…後世に血を繋げたと思います。父トウショウボーイの血は今も特に母系に残り、現在も脈々と続く血統になっています。トウショウボーイの仔は特に牝馬に優秀な仔が多く、そういう意味ではサクラスターオーの急死が本当に悔やまれますね。でも優秀な一族であることには間違いないです(了)


                                             だから、競馬は面白い。