10月 28日

2020-10-27 13:13:01 | Weblog
                        新松子・松ぼくり・松ふぐり・青松笠


     句碑の松松ぼつくりも落すなり         細見綾子


     人気なき誓子の浜や新松子           栗田やすし


     新松子潮の香りの浜通り            中村修一郎


     御油赤坂結ぶ街道新松子            小長哲郎


     新松子飛騨の陣屋の空ま青           岸本典子


     信長に焼かれし寺や新松子           金田義子


     新松子浜に誓子の住まひ跡           奥山ひろみ


     曲水のかそけき音や新松子           高橋ミツエ


     磯風の海女の祠に新松子            野島秀子


     新松子都大路の空に映ゆ            牧 啓子


     大きかり誓子の浜の新松子           廣島幸子


     松ぼくり破風に翳して神楽殿          神尾朴水


     潮風に吹かれて青し新松子           不破志づゑ


     新松子灘風匂ふ源平碑             巽 恵津子



          



     将門の首を洗ふや新松子            角川春樹


     すこやかに青松笠に父母のゐて         瀧澤伊代次


     蚶満寺海鳴り響く新松子            佐藤トミ


     松ぼつくり百年のちの晴れた日に        有住洋子


     新松子夫の手鋏鳴りやまず           小林弘子


     霞より猫の持て来し松ぼくり          村越化石


     新松子雨の明るき一の宮            内藤恵子



           
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月 27日 | トップ | 10月 29日 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (jikan314)
2020-10-27 14:33:52
いつも拝見して句作に役立ています。知らない季語ばかりで、俳句と添えられている写真を見つつイメージを膨らませております。
松ぼつくりが季語とは知りませんでした。常緑樹の季節が無いイメージが強かったです。
将門の首を洗ふや新松子 角川春樹
を見て、彼も俳人だったのか?と驚いています。映画と出版社のイメージが強いので。
句碑の松松ぼつくりと重ねる意味は?とつい考えました。だいたい俳句の先生はここを指摘しますので。読み上げると気にはなりませんが。
知らない事ばかりで、勉強になりますので、又お邪魔いたします。
秋の深まる時期ですが、体調には十分お気を付けて下さい。
ありがとうございます (ころころ)
2020-10-27 20:01:34
jikan314さん、いつも見て頂きありがとうございます
角川春樹と言えば俳句をされてない人には
映画人と思われるかもしれません
または角川書店の社長

現在では俳句結社「河」主宰です
父である角川源義、母である照子と受け継いだ結社で
源義には「ロダンの首」春樹には「信長の首」という句集がり、独特の世界観が引き継がれています
私も20代の後半1年半ほど入会していました
感性で詠んでゆくなら絶対おすすめの結社です

jikanさんも
まだまだコロナの第二波、インフルエンザの季節が
これからですどうぞご自愛ください

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事