首都圏から日帰りOK、伊勢神宮の外宮・内宮をじっくり余裕でお参り

2022年11月6日

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新幹線のおかげで首都圏からの日帰り観光も随分と範囲が広がっていますが、紀伊半島となるとちょっと微妙な感じがしますよね。小学校の修学旅行で行った伊勢神宮にもう一度行きたくなり、日帰りのお伊勢詣でを決行しちゃいました。

今回は、首都圏から日帰りで三重県の伊勢神宮にお参りするプランについて、私の体験談をもとにご紹介したいと思います。結論としては余裕で日帰りOKということですけどね。

伊勢神宮の位置関係とアクセス方法概要

下の地図は、東京駅から伊勢神宮の外宮がある伊勢市駅までの公共交通機関を利用した場合の経路を示すGoogleマップのキャプチャです。片道の所要時間が3時間13分というのは意外でした。東京―名古屋(約330km)は新幹線を利用できますが、名古屋―伊勢市(約130km)が在来線や私鉄になるので結構時間がかかるかなと予想していましたが、予想外に早く着けるのです。

これは近鉄特急のおかげかもしれません。名古屋―伊勢市は約15分間隔という頻繁な間隔で特急が運行されており、使い勝手が良いです。所要時間も1時間20分ほどです。一方、名古屋―伊勢市はJRの「快速みえ号」も1時間に1本程度と使い勝手はやや落ちますが、所要時間は1時間30分ほどと近鉄特急と比べてそれほど遅くなく、運賃は安いです。名古屋駅での新幹線からの乗り換えも便利ですので、うまくスケジュールが合うなら「快速みえ号」を選ぶほうがいいかもしれません(私は「快速みえ号」を利用しました。)。

次に、伊勢市駅に着いてからの伊勢神宮の位置関係になりますが、下の地図は、伊勢市駅から伊勢神宮の外宮に立ち寄り、そのあと伊勢神宮の内宮に行く徒歩経路を示すGoogleマップのキャプチャです。正式な参拝順序も外宮が先で次に内宮だそうです。

外宮は伊勢市駅から歩いてすぐのところにありますが、外宮から内宮までは4kmほどあり、さすがに歩いて行く訳にはいきません。片道運賃が440円と少々かかりますが、三重交通の路線バスが外宮と内宮との間を昼間は約10分間隔で運行されています。所要時間は10分程度ですので、このバスを利用して外宮と内宮をまわるのが一般的な参拝方法になるでしょう。

首都圏から日帰り参拝可能なプラン

では早速、東京から日帰りで伊勢神宮の外宮・内宮をお参りする具体的なプランをご紹介します。私が実際に利用したJR「快速みえ号」ではなく近鉄特急の例にしています。スケジュール的に近鉄特急のほうが使いやすいと考えたからですが、実際には皆様の好みに応じてアレンジは可能です。なお、以下は本記事執筆時点でのスケジュールです。皆様がご利用される際には、時刻表が変更されている可能性もありますので、旅行される前にはご自身でご確認ください。

東京ー伊勢市の往復プラン

東京―伊勢市の具体的な往復プランを考えてみます。例えば行きは、東京駅8:12発の新幹線のぞみ139号で名古屋駅9:48着、近鉄名古屋駅10:10発の近鉄特急賢島行で伊勢市駅11:31着、このあたりが使い勝手がよさそうです。帰りは、伊勢市でちょっと早めの夕食をとった後、伊勢市駅19:16発の近鉄特急名古屋行で近鉄名古屋駅20:38着、JR名古屋駅20:57発の新幹線のぞみ178号で東京駅22:33着、これなら終電前に自宅に到着できそうなスケジュールです。

上のプランを使うと、伊勢市駅を朝11時半過ぎに出て、伊勢市駅に夜19時過ぎに戻るという現地スケジュールとなり、現地での滞在時間は7時間半も確保できることになります。これなら余裕で伊勢神宮の外宮と内宮、プラスαをお参りできそうです。

伊勢市駅から外宮参拝まで

伊勢市駅を11:40分に出て、駅前の鳥居から続く「外宮参道」という道をまっすぐ徒歩で伊勢神宮の外宮へ向かいます(徒歩10分弱)。「外宮参道」にはお土産屋や飲食店がたくさんあって目移りしますが、後ほどゆっくりショッピングや食事の時間をとりますので、まずは寄り道せずにまっすぐ外宮へ行きます。

外宮、内宮いずれもそうですが、入場料や拝観料のようなものはありません。広大な森の中を進んで行き外宮の中心に到着。ここに鎮座するのは豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。衣食住や産業の守り神とされています。

外宮の境内には、豊受大神宮のほかにも外宮境内の中に複数の別宮があり、見どころもたくさんです。また御守りや御朱印を授かる場合は、授与所での混雑が予想されますので、余裕をもった時間設定が必要です。外宮の参拝には1時間程度は確保したいところです。

外宮から内宮へ移動、途中で昼食

外宮の参拝を終えると13時ごろになります。一旦、伊勢市駅前の「外宮参道」に戻って昼食をとるという選択もありますが、時間ロスが大きくなるのでもう少し我慢して内宮のほうへ移動してしまうのをおすすめします。外宮正面の道路を渡ったところにバスターミナルがありますので、そこから51系統か55系統の内宮前行の路線バスに乗ります。51系統のほうは多少遠回りして内宮へ向かうバスですが、所要時間はそれほど大きく変わりません。

バスを下車するのは「内宮前」の1つ手前の「神宮会館前」というバス停です(51系統でも55系統でも同じ、350円)。下の地図のとおりこのバス停から徒歩2,3分というところに「おかげ横丁」という飲食店やお土産物屋が並ぶ観光名所があります。

名物の「伊勢うどん」など、「おかげ横丁」にはよさげな飲食店がたくさんありますので、ここで昼食をとることにします(この時点で13時半ごろの予想)。

昼食を終えたら、「おはらい町通り」というお店が立ち並ぶ賑やかな通りを通って内宮へ向かいます。内宮の入口にあたる「宇治橋」まで700mほど、徒歩10分くらいとなります。ちなみに「おかげ横丁」や「おはらい町通り」は内宮参拝後にまた戻って来ますので、ショッピングなどは参拝の後にし、まずは内宮を目指しましょう。

鳥居をくぐって宇治橋を渡ります。橋の下を流れる川が五十鈴川です。境内を進んでいくと、五十鈴川御手洗場があります。参道には手水舎もありますが、天気が悪くなければ是非この五十鈴川御手洗場で手と口を清めてから参拝することにしましょう。

内宮の中心に鎮座するのは皇大神宮(こうたいじんぐう)です。皇室の御祖先である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。石段を登って少し高台になったところに拝殿があります。とても荘厳な雰囲気です。

内宮の境内も外宮と同様に広大で、皇大神宮のほかにも複数の別宮があり、見どころもたくさんです。境内を歩いているだけでも心が清まる感じがします。日本人の心の故郷のような気がしました。

内宮で御守りや御朱印を授かる場合は、ここでも授与所での混雑が予想されますので、余裕をもった時間設定が必要です。内宮の参拝にも1時間程度は確保したいところです。

おはらい町通り・おかげ横丁でショッピングやスイーツを楽しむ

内宮の参拝を終えたら15時過ぎくらいになる見込みです。もう一度「おはらい町通り」に戻り、「おかげ横丁」などに立ち寄ります。

お土産などのショッピングはこのタイミングで行います。また、いい感じのお店も多いので、名物「赤福」などのスイーツやお茶で休憩するのもいいと思います。

猿田彦神社へのお参りもおすすめ

ショッピングや休憩が終わると16時過ぎくらいでしょうか?もう少し観光の時間がありますので、猿田彦神社に立ち寄ります。ここは外宮と内宮の次に是非立ち寄っていただきたいおすすめの神社です。下の地図のとおり、「おはらい町通り」を内宮と反対方向に歩いて行くと、「伊勢道路」という大きな道路に出ます。伊勢道路に沿って左手方向に進み大きな交差点を越えると猿田彦神社の鳥居が見えます。「おかげ横丁」付近からなら500mちょっと、徒歩5分くらいです。

この猿田彦神社にお祀りされているのは、天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。皇室の御祖先である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を九州の高千穂に御案内されたという非常に重要なミッションを行った神様です。

猿田彦大神の本拠地がこの伊勢の地であることから、この猿田彦神社が同神社の総本宮であると言えます。「みちひらき」の神様ですから、万事うまくいくというご利益があるのでしょう。

また、この猿田彦神社の境内には、境内社の佐瑠女神社(さるめじんじゃ)が鎮座しています。お祀りするのは天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。天宇受売命は、天照大御神が天岩屋戸にお隠れになったとき、天岩屋戸の前で踊りを踊ったことで有名です。そのため、芸能関係の守護神とされています。天孫降臨の後、猿田彦大神をサポートして伊勢の地に戻ったことから、ここ猿田彦神社の境内社にお鎮まりになったのでしょう。

猿田彦神社の授与所では、各種御守りや御朱印などを授かることができます。芸能の御守りがあるのもユニークな点です。御朱印は猿田彦神社のものと佐瑠女神社のものとの2種類があります。もちろん両方頂いておきましょう。なお、猿田彦神社での参拝を終えると17時前くらいかと思いますが、授与所の受付時間が17時30分までですので、時間には注意しましょう。

伊勢市駅に戻って外宮参道で夕食

これで観光を終えて伊勢市駅に戻ります。猿田彦神社の正面の道路を渡ったところに55系統の宇治山田駅前行きバスのバス停がありますので、ここから伊勢市駅バス停まで乗車します(310円)。伊勢市駅前にはだいたい17時半頃に到着すると思います。帰りの電車は19:16発ですから、あと1時間半ほど時間があります。この近くで夕食とします。

伊勢市駅前から外宮に向かう道は「外宮参道」と呼ばれ、飲食店やお土産物屋が並んでいます。「おはらい町通り」や「おかげ横丁」でのショッピングでは物足りない場合には、ここでもショッピングの時間を設けることが可能です。あるいは、全体的に時間が押している場合には、猿田彦神社での授与所の受付時間(17:30終了)があるので、「おはらい町通り」や「おかげ横丁」でのショッピングを省略し、「外宮参道」でゆっくりショッピングをするという調整もできそうです。

夕食はそれぞれ好みのお店を選べばいいのですが、伊勢と言えばやはり「伊勢エビ」じゃないでしょうか?「外宮参道」には伊勢エビの料理がお手頃価格で味わえるお店がいくつかありますので、伊勢観光の最後の締めは伊勢エビで一杯などいいと思いますよ。

おまけ情報

内宮には境内外(市内)に「月讀宮」と「倭姫宮」という別宮があります。外宮にも境内外(市内)に「月夜見宮」という別宮があります。いずれも内宮や外宮とは別の御守りや御朱印が授かれます。「月讀宮」と「倭姫宮」とは51系統バスを途中下車しながら参拝が可能です。「月夜見宮」はバスはなく、伊勢市駅から徒歩5分となります。

しかし、上で紹介したスケジュールに加えてこれら市内の3つの別宮を参拝するのは、かなりきついスケジュールになります。伊勢市駅に近い「月夜見宮」だけなら、上で紹介したスケジュールに加えて、例えば夕食前に参拝することは可能かもしれません。しかし、授与所の受付時間は過ぎていますから御守りや御朱印は難しいでしょう。

とにかく多くのお宮を回りたいという方には移動手段にレンタサイクルを使うことを考えてもいいかもしれません。例えば、外宮から内宮までの所要時間は、バス10分、自転車20分とされていますので、自転車を利用すればバスの待ち時間や徒歩移動がなくなる分、全行程での所要時間はかなり節約できるように思います。注意点としては、途中、アップダウンがありますので、レンタルする車種は「電動アシスト」にしたほうがいいと思います。

まとめ

首都圏から日帰りで伊勢神宮の外宮・内宮をじっくり余裕でお参りするプランをご紹介しました。伊勢神宮は小学校の修学旅行以来の2回目でしたが、年を取ってからお参りしたせいか感慨深かったです。なんだか日本人の心の故郷を感じるというか、魂が感じる懐かしさのような気持ちになりました。エネルギーがチャージされて、また明日から頑張れそうになったというのが最大のご利益ですかね。

名物「伊勢うどん」はもっちりした食感が合う人と合わない人が居そうですが、「伊勢エビ」は最高でした。なかなか充実した日帰りのお伊勢詣でになりました。

東京からの往路には高速夜行バスを利用した、0泊2日で伊勢神宮を参拝する方法については以下の記事をどうぞ。

Have a nice trip!

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Posted by mikeneko