こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
新型コロナの影響が様々な業界で見られる中、先日、農林漁業者を対象とした補助金の申請が始まりました。
今回はこの補助金『経営継続補助金』について簡単にまとめたいと思います。
経営継続補助金の目的や対象者、予算総額は?
まずは農林水産省のホームページをご確認下さい。
今回の補助金の目的
新型コロナウイルス感染症の影響を克服するため、感染拡⼤防⽌対策を⾏いつつ、販路の回復・開拓⽣産・販売⽅式の確⽴・転換などの経営継続に向けた農林漁業者の取組を⽀援
対象者
農林漁業者(個⼈・法⼈)※常時従業員数が20⼈以下
・ 個⼈の農林漁業者
・ 農事組合法⼈、社会福祉法⼈、⼀般社団法⼈・公益社団法⼈、 NPO法⼈、農業法⼈(会社法に基づく法⼈)、農林漁業を営む協同組合等の組合 など
補助上限
補助上限額 単独申請 150 万円
グループ(共同)申請 1,500 万円
補助金の総額は調べたところ200億円との事です。
対象者は新型コロナウィルスで何らかの影響があった、又はこれから影響が出るであろうという方が対象になっています。給付金とは違うので、売り上げが〇〇%落ちた等の基準は無いので、多少売り上げが落ちたり、手伝いに来るはずだった人がこれなくなったなどの理由でも申請する事は出来ます。
補助の対象となる経費は?
補助対象の経費
(1)1~3のいずれかを含む経営の継続に関する取組に要する経費【補助率:3/4 補助上限額100万円】
- 1.国内外の販路の回復・開拓
- 2.事業の 継続・回復のための生産・販売方式の確立・転換
- 3.円滑な合意形成の促進等
(注)(1)の経費の1/6以上を「接触機会を減らす生産・販売への転換」又は「感染時の業務継続体制の構築」に充てる必要があります。
(2)感染拡大防止の取組に要する経費【補助率:定額 補助上限額50万円】
補助要件
(1) 接触機会を減らす⽣産・販売への転換に要する経費
(例1)⽣産・出荷現場で作業員間の接触を減らすための省⼒化機械等の導⼊
(例2)作業場や倉庫等において、作業⼈員間の距離を広げるため、別⽤途に供されていたスペースを統合し、
より広い作業空間を確保する場合や、導線等のレイアウトを変更する場合
(例3)⼈と⼈との接触機会を減らす販売⽅法(ネット販売、無⼈販売など)の開始(2)感染時の業務継続体制の構築に要する経費
(例1)⼈員削減等に備えた⽅針づくり(「事業継続計画」の策定など)
(例2)感染拡⼤時に経営継続のための体制づくり(Web会議システムの導⼊など)
(1)と(2)を足して150万円の補助になります。農業機械に限定すれば(1)の100万円が補助の金額となります。(1)が通れば(2)もすんなり通るとの事ですが、(1)は経費の1/6以上を「接触機会を減らす生産・販売への転換」又は「感染時の業務継続体制の構築」に充てる必要があります。
1/6以上というのがポイントになるのですが、農業機械であれば深く考えず、導入する機械が単純に接触機会を減らしたり、感染者が出た場合の業務継続が出来るようにする機械なのかという事を考えれば良いかと思います。
対象期間は?
対象期間は令和2年5月14日~事業期間中に支払いが完了したものとあります。
申請の締め切りは7月20日なので機械の選定などはそれまでにしなければいけませんが重要なのは令和2年度に対象の機械を納品して支払いが完了しなければならないという点です。
補助金の採択通知は8~9月頃とあるので仮に9月下旬に採択通知が来た場合、そこから農業機械を発注した場合、物によっては年内の納品が不可能な場合があるかと思います。特に農業機械は受注生産の製品も多い為、補助金が不採用になったとしても購入する事を前提にしなければ今回の補助金は見送ったほうが良い場合もあります。
どんな農業機械が対象になるのか?
一概にどの機械が対象かは非常に難しい所です。農林水産省の例では
機械化体系確立用農機(定植機・収穫機・スピードスプレイヤー・畝立施肥機、スプリンクラー、農薬散布用ドローン、ロボット草刈機、農業用機械の自動操舵システム等)、農業用ハウスの環境制御システム・ヒートポンプ、堆肥・液肥散布システム、水田の高度水管理システム、省力化種子・種苗(鉄コーティング種子・セル苗等)
水稲関係ではこの様なところでしょうか。
上記の例に載っていない機械でも申請が通る可能性はあると思いますが、後は申請される方の文章力が重要かと思います。この機械を導入すればどのようなコロナ対策になるかという所が重要ですのでどんな機械であれ、それを説明する文章力が無ければ申請が通りにくくなると思います。
支援機関はどこ?
水稲関係だと支援機関は
- 農業協同組合(JA)
- 農業経営相談所
- 県の地域振興局
以上になります。
現在どの窓口も会場を設置して申請希望者を受け付けています。申請を希望される方はまずは上記の窓口で受付をしなければ、申請する事は出来ないので受付期間を確認して足を運んでみてください。
まとめ
今回の補助金は1人当たり150万円(農業機械は100万円)とそれ程多い金額ではありません。数年前のアグリシードリースの様なバラマキに近いような補助事業では無いように思います。大型の機械を単純に更新する為に申請してもまず通ることは無いと思います。
ですので今回の補助金ではトラクターやコンバインなどの大型の農業機械を導入するのよりも総額で100~150万円位の機械を導入する為に申請した方が良いかと思います。
例の中にもあるように一番申請が通る可能性があるのは農業用ドローンだと思います。
法人や集落営農の方々は毎年決まった時期に集団で防除や穂肥まきなどを行っているはずです。ドローンを導入する事により少人数で防除などが行えれば新型コロナの対策に間違いなく該当します。
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完全自動飛行タイプだと300万~400万しますが、半自動飛行タイプであれば200万円以下なので金額的にもちょうどいい金額ではないでしょうか。
他には、ロボット草刈機も良いのではないでしょうか。現段階の製品はまだまだ改良の余地はあると思いますが、金額的に100万円程ですので、今回の補助金で試しに導入してみるのもありだと思います。ただ、採択がおりたら購入する場合は年内納品が間に合わない可能性もあるので必ず納期は確認しましょう。
補助金の締切が今月7月の20日と短いので、少しでも気になる方は受付の窓口までご相談されるのが良いかと思います。