インスタントポットで作る!自家製納豆と納豆タレのレシピ

インスタントポットで作る!自家製納豆と納豆タレのレシピ

この記事では、マルチクッカー・インスタントポットを使って作る自家製納豆の作り方をご紹介します。納豆食べたいけど、作るとなると手間かかるんだよね・・豆を煮たり、発酵の温度管理の手間がね・・とどうも作る工程を想像しただけで面倒が多くてやる気なくなりますよね。

そんな納豆作りの手間ひまを圧倒的に解消してくれるのがマルチクッカー、インスタントポット です。煮る、揚げる、蒸す、保温、低温調理、炊飯器、スチーマー、ソテーなど色々と調理機能があり、豆モードとか、プログラムもあるのですが、秀逸なのがヨーグルトメーカー機能もついている事。

海外在住で近くにアジアンスーパーがなく、納豆購入が頻繁にできない方に、家庭でも簡単に作れる納豆の作り方をご紹介します。フランスで作っていますので、フランス語情報もお伝えします。

 

納豆材料

納豆材料

  • 乾燥大豆 500g 
  • 冷凍納豆2分の1パック、もしくは、必要量の納豆菌

大豆1kgにつき、納豆1パック、の計算です。大豆は「Soja jaune」が黄大豆。BIOの店やアジアンスーパーで購入できます。

いわゆる納豆のイメージとは違いますが、黄大豆 Soja jaune、緑豆 Soja vert、 黒豆 Soja noir、ひよこ豆 Pois chiches、レンズ豆 Lentillesのミックスでも同じ方法で納豆を作れます。

 

 

納豆菌は、”nattokinase poudre” で探すと、フランス・アマゾンで購入できます↓。

nattokinaseで探してみたら、栄養補助食品としてのタブレットばかり出てきて、少し驚きました。納豆はあくまでも食べ物であって、タブレットにしてまで食べる気がしないのは日本人だからですかね・・

 

道具

  • マルチクッカー Instant Pot 
  • スプーン
  • 小さな取皿
  • ざる
  • 包丁
  • 透明ラップ
  • 皿ふきに使えるような布(ガーゼっぽいタオル、手拭いなどでもOK)
  • 爪楊枝
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インスタントポット(Instant Pot)
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この器具を使って料理を色々実験している最中なのですが、納豆作りが今は一番楽しいです。

スプーン、ざる、小さな取皿、包丁は使う前に必ず熱湯消毒します。お湯をかけたら水を切るだけ、拭かないで自然乾燥させます。ラップ、布、爪楊枝は発酵する段階で使います。

 

作り方

1. 大豆をしっかり洗い(水が濁らなくなるまで)、たっぷりの水を入れて冷蔵庫に24時間置く。

soja jaune absorber l'eau

24時間経つと、水を吸って大きくなっています。

soja jaune absorber l'eau 2

2.水を切って、 インスタントポット に付属している内釜に大豆を入れて、きれいな水をたっぷり入れる。(かぶる程度、でなく、内釜に入るだけたっぷり)

「圧力調理 / Pressure cook」でもできるのですが、私は「豆・チリ / Bean-Chili」調理モードを使っています。

写真は45分設定にして作った時の写真なのですが、これだと少し固い食感。70分圧力かけて柔らかめにしています。蓋にあるレバーは「Sealing」にすることをお忘れなく。調理が終わったら、圧が下がるまで待ちます(30分くらい)。

instantpot bean mode

動画などでフロートバルブから水が吹き出しているのを見たことがあるのですが、あれはとても危ないです(経験しました・・)。フロートバルブ(金属の動くピストン)を蓋の外側の穴から挿入し、内側にシリコンのキャップをはめ、内側を固定するのですが、これがしっかり装着されていないから吹き出しが発生しているはずです。しっかり固定されていれば、音もなく静かです。圧力をかけている最中に蒸気が漏れると危ないので、この部品、しっかりつけましょう。

instant pot float valve

豆を水に浸すのを忘れてチョクで圧力調理をしてしまったことがあるのですが、大豆も膨らみ、片煮えすることもなくできました。途中で気づけたので、圧力調理時間を90分に伸ばしてみたのですが、悪くないデキだったので、時間ない時は大豆を水に浸さなくても作れてしまうことが判明・・。

3. 調理している間に、ざる、スプーン、小さな取皿、包丁を熱湯消毒しておく。熱いお湯をかけて消毒した後は、表面を触らないで水を切るおくこと。

4. 圧力調理が終わったら、調理モードを完全にOFF(キャンセル)にして、20分程度おくと、自然に圧が抜けて開けることができます。豆のかたさをみるために試食、柔らかめ、指ですぐに潰せる程度のかたさならちょうど良いと思います。固さ加減がよければ、殺菌したざるを使って水を切る。

豆の試食の時は、消毒したスプーンで小さな取皿にとって試食する。雑菌を防ぐため、手でじかに煮えた豆に触れないのが肝心です。水をきったら、すぐに内釜に大豆を戻す。

(お好みですが柔らかい方が納豆っぽくなります。通常の煮豆程度のかたさだと、コリコリした食感で納豆というより豆を食べているかんじがします。)

5. 納豆のパック、500gの場合は2分の1パックでいいので、殺菌した包丁で半分にざっくり切り、混ぜます。

 

natto half pack

大豆が熱々のうちに納豆を入れて、よく混ぜる。熱いうちに作業をすることが肝心です。豆を圧力調理した後、内釜を洗ってざっと熱湯をかけて消毒、水を切った豆を戻し、そのままヨーグルトモードで発酵。

納豆菌を使う場合は、この段階で納豆菌を煮沸した水に溶いたものを投入し、よく混ぜる。

natto in Instant Pot

6. 大豆に納豆を混ぜたら、皿ふきなどに使えそうなコットンタオルをのせ、プラスチックのラップで覆う。(この写真では、日本のガーゼタオルを使っています)ラップは、楊枝でプスプスと全体に30個くらいさして穴を開ける。コットンタオルは、ラップから水滴が納豆に落ちないようにするためにおきます。

最後にインスタントポットの蓋を載せますが、密閉にはしないこと。しっかり閉めると電子音がするのですが、その音がしない状態で蓋をおき、「ヨーグルト / Yogurt」 モード、 Normalで発酵、24時間で出来上がり。最近は粘りもにおいも強くなるなるので、28〜30時間寝かせています。

                                                                 

7. 発酵して10時間後↓、中を見てみると、白っぽくなってきているのがわかります。ちょっと色が濃いめの豆は発酵種として入れた納豆の粒です。

natto fermentee 10h

8. 30時間発酵↓、出来上がりです。グルグルかき回してないのですが、少しくるっと回しただけでもしっかり糸をひいていて、いい感じ・・。

natto homemade

9. 発酵が終了したら(豆に白い膜ができています)、できるだけ早めに保存容器に移し替える。私は小さなプラスチックの容器に小分けに保存しています。

こちら↓、1kgで作った時の写真なのですが、一番小さな容器でも80g入っています。アジアンスーパーなどで、3個パックで販売されている冷凍納豆、1パックの要領は大体45gなので、2倍弱入っています。写真に写っている大きめの容器は、160−250g入っているので、これでしばらく安心です。ムフフ

10. 最初は臭いが少しきついので、近々食べる分はそのまま冷蔵庫へ。一晩寝かせて熟成させると、翌日には臭みがとれてまろやかになって、もっと美味しく食べれます。理想は2日冷蔵庫で寝かせてから食べること。

食べない分は、全てそのまま冷凍庫で保存。食べるのに解凍する時は、冷蔵庫でゆっくり解凍がおすすめです。(私は前日に冷蔵庫にうつしかえています)

natto et riz

11. いただきますー!白米と納豆の鉄板コンビ。我ながら美味しすぎます。😭

 

番外編として、上記の手順と同じで、数種類の豆ミックスで納豆を作ってみました。緑や黒の大豆は味が変わらないのですが、レンズ豆とひよこ豆を納豆にすると不思議な感触・味。でも、私の中ではいけてます。普通に食べても美味しいですが、ズッキーニを切ってオリーブオイルで炒めゴマをふりかけ、納豆タレをかけて、混ぜてみました。

mixed beans natto

サヤインゲンのマヨあえ、ズッキーニと納豆のパスタ。ホワイトソースベースです。少々納豆タレをかけて食べて、一人大満足。

 

納豆のタレ・レシピ

納豆と醤油で食べていたのですが、やっぱりタレも欲しくなって作るようになってしまいました。海外の田舎暮らしで材料をわざわざ買いに行かないといけないのがだるくて、どうも作る気が失せていたのですが、納豆作ったら日本食に対する心意気が上がってきました。納豆サマサマです。

タレのレシピは、

  • 麺つゆ 大さじ3
  • 醤油 小さじ3
  • 砂糖 小さじ2
  • 白ワイン 小さじ2 (あれば、みりん)
  • リンゴ酢 小さじ2(あれば、米酢)
  • カツオ顆粒だし   2g(あったら入れるとさらに美味しいです)

白ワインを使う場合は最初に分量のワインだけ電子レンジ500Wで1分、その後に他の材料を合わせて、さらに40秒レンジにかけて出来上がりです。これで70-80mlくらいできます。

 

今日の収穫

毎日食べたい、でも作る手間を考えるとどうしても作る気にならない・・と思っていた納豆作り、インスタントポット を使うことで手間が省け、重い腰が上がりました。大豆を茹で終わったあとに、熱湯消毒した道具で大豆を扱うことが気を遣うべきところですが、雑菌が入らなければ、失敗もほとんどないのではないかと思います。

海外在住でも納豆が毎日好きなだけ食べれる生活、なんという幸せ・・。納豆を好きな時に食べることを諦めきれない方、道具があると手軽にできるので、ぜひインスタントポットで作ってみてほしいです。簡単すぎて定期的に作れるようになるでしょうまだ買ったことないのですが、フランスで納豆菌が買えるとわかったこともうれしかったです。納豆菌かけて納豆作る人がいるのか・・という驚きでした。

また、黄大豆だけでなく、他の豆でも納豆になることがわかり、バリエーションの発見も楽しいものです。あんまり美味しくなさそうですが、小豆でもできるものかですかね・・。

 

ちなみに、フランス・アマゾンだと、100€弱で6人前の大サイズ、”DUO 5,7Lの7 in 1″モデルが買えます。新しい型が出ているから安めの価格になってきているのだと思いますが、こちら何気に狙い目かも・・

 

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その後、納豆をハーブや葉っぱから作れる、という情報を仕入れ、庭にある5種類の植物を使って納豆を作ってみました。冷凍納豆や納豆菌の代わりに植物の葉を使うレシピです。

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