こんにちは、カタツムリ系です🐌
いつものオカルトテイストが随分緩和されて、なんと、歴史的事件に取材しています。そのせいか、このシリーズにしては、真面目な作りになっています。もっとも、だからつまらなくなった、などということはなく、エッセンスがギュッと詰まったエンターテイメントに仕上がってます😊
なお、Gackt さんが舞台で挑戦されたのは、この作品のリメイク。
おすすめポイント
①ドラマの対立軸がしっかり明確化
→「オイルビジネスで江戸を席巻したい
ビジネスマン(油問屋 アブラドンヤ)
vs
大塩平八郎を裏切ったビジネスマンへの
怨みを晴らす、元・大塩平八郎グループ。
そして革命家。
②江戸言葉の粋(イキ)なこと!!
→あとで詳しく触れますが、眠狂四郎の吐く
セリフの素敵なこと。さらには、髪結い
(ヘアードレッサー)の男子の江戸弁が格好
いい!!開始6分くらい。
③大塩平八郎の乱をモチーフに
→このシリーズでは珍しい。だから、この
シリーズにはなかった、キリッとした空気
感が加わっています。
大塩平八郎の乱(おおしおへいはちろうのらん)とは - コトバンク
トリセツ)
私こと、カタツムリ系的に「ここだ!」というところを、スナップ・ショット的にピック・アップしていきます。
なので、必ずしも、全体を丁寧に網羅しないことも💦
作品紹介
大塩平八郎の乱はおさまったものの、幕府政治が行き詰まった幕末。大塩平八郎の意志を引き継いだグループが江戸に暗躍します。好むと好まざるに関わらず、この騒動に巻き込まれた眠狂四郎。しかし、今回は、単に自分に降りかかった火の粉を払うだけではなく、江戸の街の守護神として戦います。
出典はアマゾンさん。
オープニングテーマの虚無感
ストリングが効いてます。素敵。
いつもはジャズのビッグバンド風のテーマが悲しげに演奏されていますが、ここでは、その物悲しさが、平家物語の「祇園精舎の鐘の音。。。」レベルのテイストまでに仕上がっています。
名セリフの連発
①老中・水野忠邦に仕え幕府政治を推進する「武部仙十郎(タケベセンジユウロウ)という人が出てきます。たまに、無頼の徒、眠狂四郎に頼みごとをするよう。不機嫌な眠狂四郎に仕事を依頼した時の会話。ちなみに「無頼」とは、今の言葉で言うと「ヤカラ」。
もしも大事(ダイジ)が起こったとすれば越前守(エチゼンノカミ)ご自身が蒔(マ)かれた種です。ご自身でお刈り取りなさるのがよろしいでしょう。
おー、ストレートでシニカル!!
飛ぶ鳥も落とす天下の御老中に、素浪人(スロウニン)狂四郎の無頼剣をご用立てするせきはございますまい
これも、皮肉たっぷり。ちなみに「せき」という言葉は、「機会」くらいの意味だと思います。ただ、どの漢字が当てはまるか全く分からなくて💦老中も越前守も水野忠邦のこと。
②眠狂四郎にサポート、そして話を聞いてもらいたいと望む、一途な女性への回答
思うこと言わねば腹膨るる(ハラフクルル)とかで、よほど思案に余ることなら聞かぬでもない。ただし、断っておくが、わしは、まともな人間ではない。当の本人が言うのだから、まず、間違いはないものと承知の上でなら。
「話は一応聞くけど、私は変態。大丈夫なんだろうな?!」という宣言💦。誠実なんだか、ふざけているのか分かりません。映像からは、まったくもって生真面目な表情しか見えません💦
③その女性が、身分が違いすぎる、不釣り合いな恋愛をしていることを自虐的な調子でしゃべっていると
それはそれ。恋は恋。
その女性も、心の中で「萌え〜」と言ったか、どうか💦
④その女性を襲う武士集団と戦う前の、ヒトコト
俺はなぁ、生みの母親は顔さえ知らんが、女の腹から生まれてきたに相違ないのだ。おふくろさまと同じ女性(ニョショウ)に理不尽を働く輩(ヤカラ)は理非曲直(リヒキョクチョク)は問わんぞ
「理非曲直」かぁ。こんな言葉、この作品で初めて耳にしましたよ💦
念のため
今回もきちんと、眠狂四郎の必殺技「円月殺法(エンゲツサッポウ)」は炸裂しています😎
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