酒乱の父が借金を残して
蒸発した。
心配をしてくれる方がいて
私達は、信用して
負債整理などを任せる形になった。
でも、結果その人は
たった一つの母の財産であった
母名義の土地が
父の借金の抵当に入っていないことを
私達に言わずに
最終的には、その人たちの手数料にしたみたいだ。
その方の存在を有り難く感じていたので
後からその事を知って悲しい気分になったけど
まっ！自分たちが
自分たちの事として大事な事を確認していなかった
ここに
私たちの責任もあった。
そんな競売にあった実家に
２年前の夏、一人で行ってみた。
どうして一人で行ったかと言うと
母も弟も
その実家の事を話す事も
そばを通ることも拒絶してる
そんな感じだったから
20数年振りに、決心して
一人で行った。
その実家に行ったことを
息子たちには話したけど
実家の家族には話さずにいた。
理由は、弟たちの気持ちを
逆なでしたくなかったから
先日、お墓参り（競売にあった実家近くにある）に
２台の車で行くことになって
1台の車に母と弟三人だけになった。
お墓に向かう時間のなか
「私、２年前に実家を見に行った。」って
さらっと言っていた。
勝手に、口から言葉が出た
そんな感じだった。
二人の反応は分からない
顔を見なかったからー。
でも、母が
「そう...」っとだけ言った。
そして、
次に私の口から出て来た言葉は
弟への言葉だった
「ゼロからのスタートで
家を持って、会社を経営して
これまで、がんばったねー。」
運転席の後ろに座った私には
弟の反応は分からなかった。
弟の反応は
私には、どうでもよかった。
考えずして
実家を見に行ったことから
スラスラと出て来た私の言葉。
私は、弟に
よく頑張ったね！って
言いたかったんだ
褒めたかったんだって
その時初めて、気付いた。
父が蒸発して
２０歳ちょっとの経験の浅い弟が
裁判所かどこかに
お金を持参しなしゃいけないことになった。
若い弟は、恥ずかしいだろうな
情けないだろうな私の胸も痛んだ。
私は、若い弟にそんな事をさせた
父の身勝手さ、自分勝手に
あの時、強い怒りを感じた。
こんなこともあったから
私の中は、今、自立した弟を
褒めてあげたいそんな思いがあったこと…
弟にそれを伝えたかった私がいたことを
言葉を口にしてから気付いた。
同時に、あの時感じた
父への強い怒りの塊りが
それを出したことで
昇華したそんな感じもした。
自分のなかの正直を表現すると
意図せず、心の紐解きが生まれる事がある。
なんかすっきりした。
私のなかにあった実家に関連した
無自覚なネガが
昇華されたそんな感じ～。
２年前、心臓がドキドキしながら
実家に向かい帰路で
湧いて来た心の言葉があります。
こちらです
「心をひらく」
ほんの少しの勇気がいる。
ギュッと握りしめた
その手を...ちょっとだけ開くと
違う景色が見えて来る...
ギュッと握りしめていた私の手を
ちょっとだけ緩めてみたら～
そこには、
とても潔い清々しさがあった。
心が握りしめたあなたのその頑なさ
そろそろ解いてみませんか～？
*:..｡o○☆ﾟ･: 
,｡*:..｡o○☆
私のこれまでの経験がゆっくり
私の強みになりました。
苦しみの環境は
いつしかその人の強みになる
私は、そう感じています