つくるのブログ 小学校受験の道しるべ

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元お受験講師が小学校受験について書きつづります

【小学校受験】運動が苦手なお子さんはスポーツクラブに通うべき?

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こんにちは。つくるです。

小学校受験において【運動】は必須領域のひとつです。

以前、幼児教室に勤めていた時によく聞かれた質問があります。

「先生、うちの子運動が苦手なんですが、スポーツクラブに入れた方が良いでしょうか?」

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今回は小学校受験の「運動」についてみていきたいと思います。

どんな試験内容なのかな? 

【基礎的な身体能力をみる運動】

平衡感覚をみる。両手を広げて片足立ち
(ふらふらせずに長く続けること)

走る(元気に思いっきり走る)

ケンケン、ケンパー、スキップ

横歩き、ギャロップ、ステップなど

跳ぶ、くぐる、しゃがむ、止まる

クマ歩き(四つん這いになって、ひざをつけずにおしりをしっかり上げ、素早く手足を動かす)
筑波大学附属小でよく出題されます。

【ボールを使った運動】

ボールつきや、ボール投げ(取り)

ドリブル、ボール蹴りなど

【リズムよく体を動かすことができるかをみる運動】

先生の叩く音に合わせて
ジャンプしたりしゃがんだり、体を動かすなど。

スキップもリズムが大事です。

☆また、音に合わせて体を自由に動かすなど
表現することを楽しむ試験もあります。

【指示行動が伴う運動】

先生の指示をよく聞いて
ルール通りに体を動かす。

「例題」
緑の線の上をケンケンしたら、ボールを的に当てて、青い線の上をスキップをして戻ってきてください。など

【 用具を使用する運動】

マット運動、跳び箱、平均台など


その他にも、順番を待つときの態度や姿勢、返事、ルールを守るなども考査の対象になります。
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ポイント!!

時々、運動が得意なお子さんで、ついついスピードばかりを重視しひとつひとつの動きが雑になるお子さんがいます。
例えばクマ歩きで、速いけれど、足がもつれて倒れ込んでいるということでは点数がもらえません。
しっかりと身体を使って動いているかをみていますので練習する時は、まずはスピードよりもしっかりと動くことができているかを重視しましょう。

どうして運動能力をみるのかな? 

それは幼少期においては、運動能力が高いほど、
『社会性、がまん強さ、リーダーシップなどが優れている』ということが、学術的に発表されているからです。


身体を十分に使った経験をたくさん積み重ねることで、
性格形成や心の健康にとても良い影響があると言われています。


ですので小学校の先生方は、

運動能力が年齢相応にしっかりと発達している子は、小学生になってからも勉強を頑張ったり、友達や先生と良い関係を築くことができ、充実した学校生活を送ることができる。そして運動遊びで得た自信や自己肯定感が、チャレンジ精神や、行動力、好奇心につながっていき、それが周りの子ども達にも良い影響を与える。

という考えのもと、試験を考査しているのです。


やっぱり、スポーツクラブに通った方がいいの? 

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「最近の子は、体力がなくなった」

このような話しを耳にしたこともあると思います。

確かに、昔と比べると
体の使い方がぎこちないお子さんが増えているように感じます。
基礎体力がついていないと年齢に相応した運動能力は身に付きません。

社会生活が便利になり、歩いたり走ったり上ったり下りたりという基本的な動作を積み重ねる機会が減っていることも事実でしょう。


小学校受験での運動は、そんなに難しいテストではありません。

ですので、

小学校受験のために「スポーツクラブ」に通う必要はない。

と私は考えます。

ただ、あくまで、
ある程度運動ができるお子さんが、
小学校受験のために、さらに「スポーツクラブ」に通う必要はない。

と、いうことです。

ポイント

日常生活の中で、親子で体を動かしたり、兄弟姉妹と一緒に体を動かして遊んだり、お友だちと思いっきり外遊びを楽しんだり、日頃から身体を使って伸び伸び遊んでいるお子さんは、あえてスポーツクラブに通わなくてもよいと思います。
しかし、試験内容に出てくる「運動」の練習をする必要は、あります!

運動が苦手な子は、どうすればいいの?

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まずは、日常生活でたくさん歩いたり走ったり、階段を上ったり下りたり
親子で楽しく身体を動かす機会を多くつくることが大切だと思います。

また、運動が嫌いなお子さんは、
『運動しよう』と言わずに『一緒に遊ぼう!』と声をかけてあげましょう。

探検ごっこや、外に出て季節のものを探しに歩いたり。

歩くだけでも楽しい運動です。

例えば、幼児教室では・・・

運動が苦手なお子さんが

少しでもできるようになると「そう!できてるよ!!」

と、ものすごく褒めて、

「すごいね!やったー!!」とハイタッチしたり

とにかく楽しく、そして肯定感と満足感をこれでもか!

と感じられるように声掛けをしていました。

『大げさに褒める』ことが自信につながり

「身体を動かすことって楽しいな」
「もっとできるようになりたいな」
「次もチャレンジしてみよう!」

と好奇心や意欲につながっていくのかもしれません。

しかし、そうは言っても、

自宅でご両親が体力を身につけさせるのは大変・・・

一緒に遊んであげる時間がない。もしくは、子どもが運動したがらない。

という方はスポーツクラブに通うのもひとつの方法です。


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以前こんなお子さんがいらっしゃいました。

運動が苦手なお子さんで、運動が嫌い言っていたのですが
『水泳ならやってみる』ということで、
水泳教室に通いはじめました。

数か月で、すぐに成果はありました。

基礎体力がついたことで、運動能力が発達し、

体を動かすことを嫌がらなくなりました。

疲れなくなったことで、集中力も増しました。


運動に対する苦手意識が払しょくされたことで
その他の試験項目への取り組みに自信が出てきました。

一番顕著だったのは、行動観察の集団遊びです。

積極的に参加して友だちに声をかける姿も見られるようになりました。

幼少期において「運動ができる」ということは、大きな自信につながります。そして周りから「すごい」と認められることで、やる気と積極性につながるのだと思います。



『生活の中から育まれる力が大切です。』


できるよ! せいかつ366 (頭のいい子を育てる)


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