木曜日、天気が良かったのでちょっと遠いほうのスーパーまで歩いて行った。

前日までジメジメしてたのに、サッパリした風が吹いてて、でもけっこう暑くて、さわやかな初夏の陽気という感じ。

日が照ってるのと雨とで、こんなに違うんだねーと思いながら歩いてたんだけど、その風もなんとなく夏を思わせる香りがして、いよいよ夏って感じする！と、なんとなくウキクキした気分だった。

 

でも、しばらくして、でもこれは夏の香りなんだけど、自然の香りじゃないような気がする…と気がつき始めた。ずっと香り自体はしてるから、どこかの家とか花の香りでもなさそうだし、何の香りだろう？と考えながら歩いてたんだけど、わりとすぐ思い至ったのは、自分がマスクをしてるということ。

 

マスクをしてても、もちろん密封じゃないから香りはわかるんだけど、やっぱりしてないときと比べると、ちょっとぼんやりしてる。それなのに、こんなにはっきりわかるってことは、これはマスクの香りなんじゃないの？と思い始めた。

そこでやっと気づいたんだけど、今日は日焼けしそうだと思ったから、朝の洗顔後に、日焼け止め入りの美容液を塗ってたんだった。

要するに、何か覚えのある夏の香りだと思ったのは、日焼け止めの香りということ。

 

例年だと日焼け止めの香りは、塗る時にしか気にしないから、外へ出た時の香りと結びつかなかったんだけど、マスクをしてるから、ふだんよりも顔の香りを感じやすかったというだけのことだった。