CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

Transferwiseを使った国際送金の話

これからもIBANが必要になるかもしれないので、欧州に銀行口座を作りました。

 

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さて口座ができてみると、本当にIBANに送金ができるのかを試したくなるのは人情です。更に調べてみると、フランスでの口座は最初に自己資金移動が必要であると銀行のサイトにも書いてあります。これはわたしの名義でどうにかして送金しなくてはなりません。

ところでわたしの記憶する限りでは、日本からの海外送金はめちゃくちゃ面倒くさいのです。

 

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そこで今回は、TransferWiseというイギリスのサービスを使ってみました。

(今回も重要な注:これはわたしにとって実験的な内容です。TransferWiseを宣伝するつもりはありません。)

 

TransferWise

TransferWiseは、オンラインのイギリスの送金業者です。

手数料が安く、レートがフェアであることを売りにしています。たしかに日本から送金したときよりはだいぶ安いように思います。

どうやら仕組みは、国際送金したい人々の間の需給をマッチングして、かかる送金手数料を国内送金手数料に近づけることのようです。一番簡単に言えば、10ユーロをユーロ圏内から日本に送りたい人と、日本からユーロ圏内に10ユーロを送りたい人を上手くマッチングできれば、2件の国際送金手数料の代わりに、2件の国内送金手数料で済むわけです。この差額を使って利益をあげているということですね。

日本円からの送金について

ただし日本円から送金しようとすると、身分証明書のアップロード(および2回めは住所の証明)が必要になると書かれています*1。現在は日本におりませんので、日本円での送金は諦めることにします。

 

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ドル建て送金

今回はドル建てで送金することにします。ドル建て送金だとクレジットカードを使うことができます。結局、日本円からドルへの変換レートがクレジットカードのレートになりますので、レートは損をすることになりますけれど、それでも手数料が非常に安いので良いことにします。

日本円で送金すると、途中に銀行送金が挟まるせいか、1から3営業日ほど送金にかかるそうですが、クレジットカード払いでドル建ての送金をすると、当日中に(今回の場合だいたい3時間程度で)送金が完了します。

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送金方法

用意するもの
  • クレジットカード
  • TransferWiseのアカウント
作業方法

TransferWiseのアカウントにログインするか、アプリをダウンロードしてそこから作業します。国際送金を選んで送金額を決めます。下の図では、支払側の値段を固定する設定にしていますが、もちろん送金先の入金額を固定することもできます。固定したい方のボックスに数字を入力するだけです。

 

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送金額を決める

送金額を決めたら資金の移動先を指定します。これまで送金したことがある先であれば、リストが表示されますが、新しい送金先を指定する場合は、送金先のカテゴリーを選択します。

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今回は自己資金移動

この先で、送金先の口座を指定しますが、ユーロ圏の送金であればIBANを入力するだけです。(そしてこのIBANがうまく機能するかをテストするのが本来の目標でした。)

送金を開始すると、米ドルの決済終了、送金開始などのタイミングでEメールのアナウンスが入りますので安心です。

送金完了!

そしてうまいこと入金が完了しました! やっほーい。わたしのN26銀行の口座は、少なくとも送金を受け付けられるようになったようです。

入金してN26銀行のわたしの口座上で確認してみると、実際にわたしの送金はわたしの名義でしたが、ベルギーの口座から入金されていました。なるほど。上で言った仕組みの通りなんですね。

*1:ところでこのポリシーを厳格に運用するとすると、「決済通貨としての円」みたいなことはもう諦めないといけないことになります。日本国外に住所がある人が日本円で送金できないレギュレーションを導入しておいて、決済通貨もくそもないからです。