はじめて読む人のローマ史1200年(本村凌二 著)

こんばんは、kanatoです。

こちらのブログではだいぶお久しぶりになってしまいました。最近仕事が忙しくて、本も満足に読めていないです。ただ、通勤時間の間だけは読書タイムです。

はじめて読む人のローマ史1200年

ローマが現在の西洋の礎になっていることがひしひしと感じられた1冊でした。

ローマの始まりから終わりまで1冊で解説されています。私自身はそこまで詳しくなかったので、一部の皇帝の名前やエピソードを知っているくらいだったのですが、本書を読んで、ローマがなんで共和制になったり、帝政になったりしたのか?なんで東西2つに分離したのか?「ギリシャ・ローマ神話」と言うように、ギリシャ神話を取り込んだ神話が合ったのか?なんでローマはあんなに版図を広げることができたのか。そして、なぜローマは滅亡したのか・・・まで、ざっくりとわかる1冊でした。

文章自体は平易で読みやすく、また、「グラディエーター」などの映画のエピソードからもその意味を正しく理解しておくと感じ方が違うと言った、いろいろな面で飽きさせない書きっぷりになっていたと思います。

ローマという形を変えながら長期に続いてきた国家が、生まれて、成長して、衰退して、そして、死んでいく。その過程は人間の一生にも似ているような気がします。そして最後は「ローマは老衰で滅びた」というのはなるほど、っと思ってしまいました。

いろいろな物事についてはすでにローマ史に答えがあるものも多く、これからの日本やその他のことについても一つの指針というか、ケーススタディになるように思います。もちろん、人生の教科書の一つとしても有用ではないでしょうか?

ローマはこれだけのことを教えてくれる!「ローマの歴史のなかには、人類の経験すべてが詰まっている」(丸山眞男)──数ある文明のなかで、起承転結をこれほど完璧に見せた歴史はない。本書は、その1200年間を4つの時代に分け、「なぜ、ローマは大帝国になったのか」など7つのテーマを設けて、歴史の大きな流れとして見ていく。古代の同時代人から近代のイギリス、現代のアメリカまで、多くの国家・民族がローマ史を探究し、統治に活かしてきた。新たな覇権主義の様相を呈する現在の国際情勢。そのなかで、日本および日本人が進むべき道は何か──その答えは、ローマ史のなかにすでに用意されている。

~Amazon.co.jpより引用~

最後に

ということで、今回は「はじめて読む人のローマ史1200年」をご紹介しました。ローマで起こった出来事だけでなく、当時のローマ人のメンタリティーや社会構造なども含めて、1冊にまとめられている了承ですね。

ローマと言うと塩野七生先生の「ローマ人の物語」が有名ですが、それに取り掛かる前に読んでおくと良いのかもしれませんね。もちろん、本書1冊だけでもかなりの知見が得られることは間違いないです。

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