古い批判:隠滅の森 | ウソの国ー詩と宗教(戸田聡 st5402jp)

ウソの国ー詩と宗教(戸田聡 st5402jp)

キリスト教、ポエム、理念、批判、など。古い記事が多いです。


隠滅の森
 
 
信仰者にとって信仰は命である
 
人を死に定められるのは
神のみである
 
人が人の信仰を否定することは
神の如く振舞う人が
魔女狩りのように
人を死に定めることに等しい
 
そのようなことが
まかり通る世であるなら
神ならぬ人によって死に定められて
日々ため息とともに
せめて神によって世から除かれ
この世から消え去ることを祈り願っている
 
気づくのが遅かった
かつて親しみ
日溜りに見えたところは
地雷に守られた暗鬱な森であり
規定の通路を踏み外せば
人を葬り去る墓場である
 
その森では
証拠は隠滅され
真実は粉飾され歪曲される
 
生ける者は一人もいない
いつ幽霊の森は気づかれるだろう
いつ地雷の森は見つけられるだろう
森では今も
眠ったまま放置された屍の上で
感謝と讃美が幽霊と偶像に捧げられている
そして人を刺し殺す人工の光と
闇を隠す化け物に
引き込まれた人々は額ずき
しだいに化けながら談笑を続けている
 
(2011年06月28日)
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・・・そろそろ、書いても無駄だから、やめようとは思いながら・・・

 

批判と魔女狩りの違いについて書いておきます。

批判は、原因、理由、根拠があって始まります。

魔女狩りは、最初から決めつけです。カルト的確信の一番気持ちの悪いところです。

批判は、根拠がなければ止みますが、シャロームは、根拠となることについて、一度も、否定も、弁明も、意外性も、示したことはないのです。ゆえに、8年間、批判が覆されることがなかったということです。

 

(2019年04月17日、再録)