【保存版】スイスでハチに刺されたら? 対処法と薬

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筆者は先日、ミツバチに刺されました。人生初です。

末っ子を学校へ向かいに行く途中、いつも通りの道を歩いていました。何気なく髪をかき上げ、手を下におろそうとした時、突然チクっとしました。痛みを感じた左手人差し指のつけ根を見ると、なんとハリが刺さっており、目の前をミツバチがすーっと下へ落ちていきました。ミツバチは、刺すと針が抜けて死にます。

なんで私なんか刺したの…別に私何もしないのに…と死にそうなハチに一瞬同情しましたが、何せ人生初なので、万が一アナフィラキーショックが出たら大変と、子どもを迎えに行った足でそのまま、最寄りの薬局へ駆け込みました。

薬局医の表情から、大した症状ではなさそうだな、と一安心。

結果的には、針もそんな深くささらず、手当も迅速だったのか、それほど痛みも腫れも出ず、次の日にはほとんど良くなりました。

次回のために、対処法をまとめておくことにしました。

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正しい対処法
間違った対処法
2度刺されると危ないの?
参考サイト
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正しい対処法

  1. 針をできるだけ速く抜く
  2. 水で洗い流す
  3. 冷やす
まず、「1.針をできるだけ早く抜く」ことです。ミツバチの場合、毒の袋が針の上部に残っていることがあり、そこを押すと毒が注入されてしまうので、払うように針を抜きます。今回の場合は、針は深くまでささっていなかったので、触れるだけでポロリと落ちました。

カードや毛抜きのようなものが理想のようですが、医療サイトによってはそんなものを探しているくらいだったら、ハチ毒がさらに入ってこないうちに一刻も早く抜け、と書いてあるものもありました。筆者も直感でそう思ったので、結果的に正解だったと自分では思っています。

ハチ毒は水溶性なので、「2.水で洗い流す」ことが大切です。できれば患部をつまんで血と一緒に毒を絞り出すと良いそうです。筆者の場合は、そこまで針が中に刺さらなかったようなので、石鹸と水で洗いました。

「3.冷やす」ことで、血の流れを鈍らせ、腫れやハチ毒の侵入を遅らせます。英語のサイトでは、圧迫して、患部を上に挙げるとありましたので、この部分は、スポーツの怪我の処置、RICE処置と同じですね(「テニスの怪我と対処法」ご参照)、覚えておきたいと思います。

「4.薬」は、抗ヒスタミン剤を飲んだり、患部に塗ります。虫さされと同じ扱いですね。以前書いた「スイスの薬ってどう?ーわが家の常備薬」という記事のアレルギーのヵ所に書いた薬です。日本の塗り薬で言えば、ムヒアルファExのように、強めの虫さされの薬を塗る、と良いようです。

と、ここまでは症状が刺された箇所のみに出る、軽症レベルのケアとなります。幸い、筆者はこれでOKでした。

パートナーも小学生の頃、あしながバチに刺されたらしいですが(しかも首の横)、水で流してはい、終わり、で済んだそうです。1~2週間、おそらくハチ毒のせいで数センチ大の青い痣のようなものがあったそうですが、痛みはなかったそうです。また、わが家の末っ子も5歳にして、既に2度ハチ(英語で言うwasp, フランス語でguêpe)に刺されています(足の裏)。この時も、水で洗って抗ヒスタミン剤の飲み薬と塗り薬だけで大丈夫でした。

ですが、アナフィラキーとなると、10分~15分くらいで死にも至るそうなので、心配な場合はすぐお医者さんに診てもらった方が良いそうです。

間違った対処法

まず、アンモニアを塗るのは間違いとのこと。ハチ毒はたんぱく質でできているので、アンモニアでは中和できません。間違っても、尿はひかっけないように。雑菌もあり、逆効果のようです。わが家の中高生に念を押しておかないと、ですね。

また、毒は口では吸わないほうがいいようです。ハチ毒は水溶性なので口で吸ってしまうと、口の中に傷があった場合は、その傷から侵入し、口の中がしびれたりしてしまうそうです。ところが筆者、迷わず吸い出して今いました。近くに水道もなかったですし、水筒も持っていなかったので。吸って、唾液ごとペッと吐き出しました。サイトによっては、口で吸いだした場合は吐き出せ、とありましたので、結果オーライとしておきましょう。でも、水で流せる環境にいる場合は、水で洗い流しながら、つまんで毒だしをするのがベストですね。

2度目刺されると危ないの?

以前から聞いたことがあったので、少し心配でした。色々調べてみたところ、これは体質、刺され方、1度に刺される回数、回数によりけりの様です。

そもそも我が家の末っ子は既に2回刺されいているので、全ての方が2回目以降重症化するわけではない、ということは分かりました。確かに2度目の方が1度目より腫れたかも?くらいの違いはあった気がしますが、大した違いではなかったと思います。

刺されないことにこしたことはないのですが。

スイス、ハチがものすごく多いんですよね。街中に自然が多いためか、自然環境的には喜ばしく、ミツバチがたくさん飛んでいます。また、外のテラスで食事をしていると、肉食のハチ(英語でwasp, フランス語でguêpe)が必ずと言っていいほど、食事を狙いにやってきます。末っ子は1度目は保育園で、2度目は公園で刺されており、この時、他の子も刺されていましたから、スイスでハチに刺されるのは珍しいことではなさそうなのです。

こちらでは、ハチは自分から攻撃してくることはあまりないとされています。こちらから攻撃すると向こうも攻撃してくるので、スイスやヨーロッパでは皆、手で払いのける程度で、過剰反応はしません。筆者が刺されたのは、おそらく、筆者の動く手がたまたまハチにぶつかり、攻撃を仕掛かけられたとハチが勘違いしたからではないかと思っています。

筆者がハチにさされて末っ子を迎えに行った時も、そこにいたスイス人のママ友が傷口を見て、アレルギーがある人はもっと大きく腫れるから、大丈夫じゃないかしら?、と言っていました。

念のため、1度でも患部だけでなく、他の部位や全身症状などのとても大きな反応が出た場合は、周囲の人にそのことを言っておくなどし、次回は必ず気をつけた方が良いそうです。心しておきたいと思います。

参考サイト

初めての経験でしたので、今回は薬局医や経験のあるママ友に相談した上、複数サイトで調べました。筆者の備忘記録のため、以下にリンクを張っておきます。

アウトドアが気持ち良くなるこれからの季節は、刺されないよう特に気をつけたいものですね。

以上、「スイスでハチに刺されたら? 対処法と薬」について、書きました。

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