香港の病院比較!【公立・私立・クリニック】実体験で詳しく解説|香港の医療
香港の病院比較(公立病院・私立病院・クリニック)
世界から見た医療レベル
日本と同じ、もしくは日本より高いレベル。
なんたって、寿命の長さ。毎年日本か香港が一位です。最近は、香港が一位になることが多いですね。シンプルに考えても香港の病院の医療レベルと寿命は比例するのではないでしょうか。
- 香港の病院比較(公立病院・私立病院・クリニック)
- 記事の中での私の立ち位置
- 私の香港での病院経験値
- この記事を読んでいただく対象
- 第一に大前提として
- 公立病院
- クリニック(町医者)・私立病院
- 香港のクリニック・私立病院で処方される薬
- 安心感のある場所で
記事の中での私の立ち位置
私と家族の病院通院、入院、手術の実体験です。中立な立場で考察する意気込みですが、実体験を含めるとやはり自分の利益享受寄りになっていると思います。
私の香港での病院経験値
公立病院
- 香港で帝王切開出産
- 卵巣嚢腫切除・病理検査
- 癌の発見・経過観察
- 息子の先天性心疾患の発見・経過観察
- 娘の高熱での入院、二回
私立病院
- 風邪で複数回 (家族全員)
- 小児科 (ワクチン接種・風邪)
- 夫 (胃カメラ・大腸検査・椎間板ヘルニア)
クリニック
- 風邪で複数回 (家族全員)
- 小児科
- 婦人科
この記事を読んでいただく対象
- 公立病院を利用してみたい人
- 受診したことがないけど悪い噂に不安に感じる人
- とりあえずどうなんだ?って思う人に
恐らく一番ハードルの高い「公立病院」について、こんなにも活用する私だからこそ語れるのではと思います。海外旅行保険等で私立病院は旅行者でも行けますのでね。
第一に大前提として
海外の中でも香港の医療を受けられるのはラッキー!
ほーんとですよ。旅行者の方にも安心です。
通じる言語
- 広東語
- 中国語
- 英語
公用語の通りです。基本的に医者は英語で医学を学ぶので、若い先生は特に英語が上手いです。イギリスで医学を学んでいる人も多い。しかし!これはドクター・ナースによります。医者全てがトリリンガルという訳ではありません。少なとも症状を伝えるくらいの片言でも一生懸命英語で伝えれば、お薬くらいはもらえるでしょう。
公立病院
あれこれ言われる香港の公立病院。香港の公立病院に散々(←言葉違うか)お世話になっている私が考察して行きたいと思います!とにかく、自分で目で見て判断すべしって事です。噂だけに流されるのは勿体無い気がするな。
第三次救急医療
日本で言う所の「第三次救急医療」が受けられるのが公立病院です。
※救急車で搬送されるのも、私立病院で手に負えない場合に移送されるのも公立病院。
第三次医療とは二次救急まででは対応できない一刻を争う重篤な救急患者に対応する救急医療。
公立病院の救急外来である急症室=A&E(Accident&Emergency)「緊急&事故」は救急車がバンバン到着して後ろやら横やらを通り過ぎて、初めて行った時は目を背けたくなるくらい驚きました。
A&Eの入り口には小さな警察署もあるし。事故かなんなのか、警察官同伴の患者もよく見ます。
悪評について
実際に言われた言葉。
- どうして公立病院で産んだの!
- あそこは医療ミスがあったよ
- 待ち時間が長すぎる
医療ミス系を言われることが本当に多い。ただ、これは医療とは?まで話が発展してしまう話なのである。
- そもそもあなたが望む医療基準の根拠は?
- 国の違いは医療の認識の違いを生むけど?
- 日本の病院ならどうなるの?
と私は思うのだ。
妊婦の死亡事故も、医療ミスも、病院の対応の良し悪しも日本でも起きていること。私は日本だから安心、やっぱり日本の病院は違う!と思ったことはないです。
むしろ、香港の医療を数多く経験してしまうと、どこかアットホームでのんびりしている日本の医療に、医療がアップデートされているのか疑問をもつようになりました。
東京で癌の手術・入院をした大きい病院も、部長として偉い人がトップにいて、ドクターが多く入れ替わらずにいる体制に、不安は覚えました。
私が娘を出産した、産後の豪華ディナーのでる日本の産院も、妊婦の死亡事故が起きています。日本は、出産時の事故で産院が訴えられることが多いため、産院が少なくなってきているのが問題にもなっていますね。
つまり、世界最先端の医療を二カ国分受けられるのはラッキーですよ。
なぜ私がそう思うかの根拠
私の卵巣癌は小さなエリアにあった、ほんの少しの病変だったから。
切除した腫瘍の病理検査は病理医が行います。病理医によって、診断結果が変わるんです。特に、私の細胞は、2014年にWHOが分類した類のものだったそうです。
つまり、2014年以降のそれを知らない病理医だったら、きっと良性のままだったんだろう。医療アップデートの重要性をここで感じました。
公立病院の婦人科長が、直々に私に連絡をくれました。そして、ドクターと話し合って「日本で手術を受けても香港で受けてもどちらでもいいよ」と言ってくれました。レターも丁寧に書いてくれていると、日本の主治医が言っていました。(レターに費用はかからなかった。)日本で手術はしても、香港で暮らす以上、経過観察を公立病院でして欲しい!とその婦人科長に食い付いたら「当然a〜」と快諾してくれたので、日本の主治医にもレターを書いてもらい(忙しそうで英文レター面倒くさそうだった)現在、三ヶ月に一度、日本と同じ基準の間隔で経過観察をしています。
卵巣嚢腫をクリニックで見逃された
2015年、娘を妊娠時に私の卵巣嚢腫は初めて発覚しました。それは、公立病院のエコー初診で発覚しました。実はその前に、クリニックに心音と胎嚢確認に受診していました。一体どこに婦人科があるのかも、妊婦健診がどんなものかも未知だった私。名前は挙げませんが日本人の通訳が来てくださる病院紹介の所で行きました。そこで、まだまだ小さい胎嚢を見るために、時間をかけて見ていましたが、その時は何にも指摘されませんでした。エコー見て心音を聞いて、2000ドル。あまり収穫がなかったわりに、高いなーって思いました。
息子の心雑音を日本のドクターは気にならないという
息子はVSD(心室中隔欠損)という先天性心疾患があります。香港で生まれた次の日に指摘され、経過観察中です。幸い酷いものではなく、自然閉鎖を待っている状況です。日本で4ヶ月検診を受けた時は「え?聞こえないよ?これじゃ所見ありにできない」と所見なしのスタンプを押されました。
それ以外の風邪の受診やワクチンの受診(日本で)でも「あ、これかな〜」って感じなんです。日本だと問題ないレベルなのかな?
香港ではいまだに雑音は小さいがあるということで、経過観察中なのにな〜
但し、受診するには強くなければならぬ
反復予定帝王切開をして欲しい私が、散々分かり合えなくて、臨月近くで声を荒げたら「Relax...」と言われたのよ。笑
でも、それくらい食いつかないと、自分の思い通りに行かないところがありますね。言われるがままだと、不満が残るかも。
私が満足なお産をできたのも、自分で色々とコントロールして、不満や疑問を一切溜めないようにしていたからかな?しっかり自分がどんな医療を受けたいのか、受診すること。質問攻めにしてでも納得のいく答えを求めることです!
- 医療の価値観は異なる
- 先入観を捨てる
ドクターへの質問の仕方
日本ならこうなのに、と思うならその疑問点を明確にして、ドクターにわかりやすい質問をする。その返事によっては医療サービスの優劣というより医療価値観の違いだとわかることが多いです。
待ち時間長いんじゃ!?
待ち時間長いんじゃー!と言う方、私の素敵読者様が教えてくださいました。
下記サイトでこのように公立病院の待ち時間の目安を知ることができます。
こちらのサイトでA&Eの待ち時間が確認できます。
私も知らなかった情報をありがとうございました♡
クリニック(町医者)・私立病院
クリニック、私立にかかったことないでしょう?
いやいやいや、たっくさんあります。
尖沙咀「Pacificheck」
銅鑼湾「養和(サナトリウム)」
荃灣「港安(アドベンティスト)」
上記は複数回受診。他の私立病院も複数回と尖沙咀、紅磡、旺角、佐敦、屯門などの胃腸科、小児科、婦人科の各専門医のクリニック(町医者)に見てもらったことがあります。
夫も上記私立病院で風邪の受診から、尖沙咀、銅鑼湾等のクリニックで胃カメラ、大腸検査、頚椎ヘルニアリハビリ等経験ありです。
クリニックで感じたこと
- 設備が不十分
- ドクターのテリトリー
- 医療がアップデートされているのか疑問
クリニックは、ドクターの事務所に入る感じの簡素なもので病院感はあまりないです。公立病院でも診ていて開業しているな、場数もこなしているし、医療アップデートもできているかと思います。そういうドクターを探すといいと思います。
私は上記で記載したように、婦人科クリニックで卵巣嚢腫を見逃されています。
私立病院で感じたこと
- 病院自体が綺麗
- 設備は公立と変わらない
- ドクターの質は公立病院と変わらない
私立病院もいくつかの病院で何度も受診歴あり※上部参照
私立病院とクリニックで共通することですが、患者の利便性を考えて子供にも初心で抗生物質を処方されることが何度かありました。
細菌性の病気かわからないまま抗生物質を与えるのは、身体にはよくないそうです。公立病院で入院した時は、血液検査から検尿、鼻水などから細かく色々なウィルス、細菌検査をしてもらい、細菌でない場合は抗生物質は処方されません。
0歳の娘に抗生物質を処方される
娘が6ヶ月の発熱時に尖沙咀の小児科クリニックで抗生物質を処方されました。細菌性かもわからない初診時だったのですが、あげていいものかどうか心配になり、検索魔になっていました。0歳で抗生物質を与えると、腸の中の必要な良い菌も殺してしまい、腸内環境が悪くなり、それは一生の影響を与えると目にして、心配になりました。そもそもその情報が正しいかもわかりませんが、私も抗生物質を飲むと、後日副作用がある体質なので、発熱だけの子供にあげることに疑問を感じていました。
結果、普通の鼻風邪で、数日で回復しました。
嫌いな私立病院がある
病院名はあげませんが、尖沙咀の嫌いな私立病院があります。中国にいた時から、香港で病院を手配してもらうと決まってその病院に連れて行かれることが多かったのですが、すごく不満。ドクターも日本人スタッフもちょっと。。これはこの辺にしておきます。日本人もたくさん来ていましたが、大丈夫なのかな〜。
夫も好きではないので、私立病院やクリニックを手配してもらう時は「尖沙咀の〇〇はやめてください」と必ず伝えています。
香港のクリニック・私立病院で処方される薬
大人の風邪は、普通に市販の心理通(Panadol)を処方されることが多いです。子供の解熱剤も、クリニックと私立は屈臣氏でも売っている液体パナドールかパラセタモールです。公立病院の子供には、液体パラセタモールを処方されます。他、鼻や喉の薬も緑や赤い液体の物を処方され、薬に差はありませんでした。
この薬は尖沙咀のクリニックで息子の鼻風邪の時に処方された薬。
安心感のある場所で
医療は、自分と家族が安心できる場所で受けるのが一番。
私の体験はこれですが、人によって異なります。それぞれの病院で嫌な思いをした人も多いと思います。
今回は、公立・私立・クリニックで比較的多い受診経験があるのでまとめてみました。ご参考程度に、ご自身の医療の受け方を考えてみてください!
他の国はわからないですが、香港は日本と変わらないかそれ以上の医療レベルです。それを受けられることは、人生の中でも興味深い体験になるのでおすすめです。
怪しい病院紹介サイトもあるのでご注意
ここで名指しをするつもりは無いですが、怪しい病院紹介サイトもあります。香港でおなじみのフリーペーパーに広告が出ていたりすると、信用してしまいそうになります。少しでも疑問に思ったら、調べることが大事です。体験談が出てきますよ。