日本KFCは5月13日に4月の月次売上を発表。
2020年度 月次情報 | 日本KFCホールディングス株式会社 KFC Holdings Japan, Ltd.
既存店で133.1%。全店で120.6%。
100店舗ほど閉店していることを考えれば、全店で120%はすごい数字。
だと思って、翌日、少し買い増したんですが、そこからだだ下がりでした。
下がった理由がなんなのかいくつか考えてみます。
一つ目、これが単なる特需だと思われていること。
外食チェーンの4月の売り上げトップ3が
KFC
マクドナルド
モスバーガー
と持ち帰りに優位性があるところばっかり。
全県でないにしろ、緊急事態宣言も解除された現在、以前の状況に戻っていくのは必然でしょう。
あと、もう一つは、5月13日の本決算で来期予想がコロナの影響から未定とされたこと。
KFCは去年も、すごく保守的な業績予想を出しています。
(売上横ばいで営利が32パーセント減)
今回の業績予想未定も同じく「とりあえず保守的に出しとけばいいや」的な投げやりな感じを受けます。
たしかにコロナの影響を見極めるのはむずかしいでしょう。
たとえば、居酒屋とかだったら、緊急事態宣言が出ているときは閉店を余儀なくされるし、店を開けられるようになっても客足が戻るかはわかりません。
しかしKFCは緊急事態宣言が出て、100店舗ほど閉店している状況でもプラスの売上という状況。
だったら、売上の最低線はわかるはず。
それなのに、業績予想を未定で出すというのは、経営陣の怠慢と見られてもしかたないんじゃないかなあ?
KFCはここ2年ほど、業績が改善したにもかかわらず、株価がそれほど上がっていないというのは、ここらへんの態度が影響してるのかもしれません。
経営陣に野心を感じないんですよね。
まあ、三菱商事出身の現社長は就任の際に独自色を出そうとして失敗した経験から、ぐいぐいいくタイプではないのかもしれませんが。
いい人そうではあるんですけど。
あと、これは皆さん思っていることでしょうが、コロナにかまけて来期予想非開示の会社、多すぎ。
たとえば、スクエニも業績予想を非開示にしてますけど、スクエニってコロナにそんなに関係あります?
まあ、経営者の本音としては業績予想なんて出したくはないんでしょう。
その数字にプレッシャーを感じながら1年を過ごすってのが結構つらいもんなのかもしれません。