晩婚晩産家のお金事情

晩婚で晩産な我がBB家のお金事情を中心に

賃貸か持ち家か

永遠のテーマなどといわれる「賃貸か持ち家か」ですが、投資ブログ等を拝見する限り、投資家目線で魅力的な投資先と考えている方は多くないようです。

 

私も、損得でいうと、どうやら得にはならないと思いつつ、8年ほど前に新築一戸建てを購入しました。

 

 きっかけは、子どもの誕生です。

 

当時住んでいた築20年の木造アパートは、防音性能のとても低い家でした。

そのアパートの、子ども誕生直前から半年ほど空き室になっていたお隣りに、新しい方が入られました。

テラスハウス(というのでしょうか)の角部屋なので、壁を挟んで接するのはそのお宅だけです。

とてもよいご家族で、子どもの夜泣きなども全然気付かないとおっしゃっていましたが、いやいや、かなり響いていたはずです。

 

隣人を気にせずに自由に遊ばせたいなあとか、庭でどろんこ遊びもさせたいなあとか、一緒にスイカでも育てたいなあとか、大きくなったら子ども部屋も必要だよなあとか考えるうちに、家を買う気になってきました。

 

もう一つ、晩婚なBB夫妻は、独身時代の蓄えを含めると、そこそこの貯金を持っていました。

土地の安いこのあたりなら、安い新築住宅が買えるくらいの額です。

 

心配性な私は、通帳を眺めては「もし円が暴落したらこの貯金、紙くずになっちゃう?」と思ったのです。

で、家はとりあえず手堅い実物資産であるし、もし経済が大混乱に陥ったときに衣食住のうち「住」が確保されていたら安心だろうと考えました。

 

損得勘定では、明らかに持ち家の分が悪そうでした。

 

住宅補助を考慮した実質の家賃負担が年額約55万円だったので、同アパートに住む限りは勝負になりそうにありません。

 

子ども部屋が欲しくなるころ、もう少し広い家に引っ越すとしても、やはり住宅補助の恩恵は大きいです。

 

持ち家が得になるためには、

  • この先50年以上は長生きして住み続ける
  • その間、本格的なリフォームをしない
  • 50年経過後も土地の価値が維持されている
  • 賃貸の家賃はずっと変わらない(退職後は実質負担増)
  • 買わなかった分の預金の利率はコンマパーセントが続く

くらいの想定が必要でした。

 

でもまあ、と思ったのです。

家を投資と考える必要もなかろう。趣味の耐久消費財と思えば、ちょっとした贅沢をしてもいいんじゃない? 借金して買うわけじゃなし。

 

さて、住宅購入から8年ほどたった今、大きな後悔なく過ごしています。

 

またもや良い隣人に恵まれ、欠陥住宅でもなく、想定外の大出費でライフプランが覆されることもありませんでした。

 

想定外といえば、下の子が誕生したことです。

上の子を授かっただけでも十分な幸運と考えていた晩婚夫婦にとって、これは本当にうれしい想定外でしたが、あと一部屋作っておけばよかった...

 

それと、「あのとき家を買わずにS&P500インデックスに投資していたら、今ごろ2軒買っておつりがきたかも」という計算が、時折頭をよぎります。

 

投資で財を成すのは、きっとああいう場面で合理的な判断ができる人なのだろうな、と思うのでした。