ふわりのにちにち ~造園家・野草家の武蔵野の山野草と雑木の庭づくり~

心象風景をかたちに・・ 童心にかえる ふわりの庭
株式会社 風 代表取締役
造園家・野草家 楠耕慈 のブログ

長くお付き合いいただいているお客様

2019-10-15 10:25:58 | 日々のこと



台風19号による各地の被害が報道されています。

被災された方々には心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早い復興をお祈りしています。

お客様におかれましては、被害等ありませんでしたでしょうか?

今のところ、倒木等の連絡はありませんが、何かございましたらご連絡お願い致します。


台風前には、期せずしてお庭の剪定が続きました。

特に長くお付き合いして頂いているお客様が多かったので、台風前に剪定できて良かったです。

そう、不思議と台風の影響がありそうなお客様が多かった。

「絶妙のタイミングでした」と御礼のメールも頂き安堵しています。


画像は杉並区のY邸。

当初、芝のお庭でしたが、「チドメグサ」が芝を覆い始めています。

そういえば、作庭時に庭師が「チドメグサが自生している!」と喜んで分けて貰った記憶があります。

やはり、土地に合った地被類は芝ではなく「チドメグサ」で、水持ちの良い土地という事を教えてくれます。

藤の成長も旺盛なので、きっと水の関係する土地なのだと思います(隣の「荻窪」の地名がそれを証明しています)

その土地の性質に逆らわない庭の経過を考えると、芝は姿を消し、しっとりと落ちついた印象の庭に変わる事が自然なのかもしれません。


藤と言えば、「何年たっても咲かない」という話を良く聞きます。

個人的な印象では、若い株は子孫を残す必要がないので結実の意思が無く、花を咲かさないという事のように思います。

厄介なのは、「若いと思い込んでいる」株もそうで、これは何年たっても花をつけない(笑)

なんだか他人ごとではないような気がして親近感がわきます(笑)

良く花が咲く株は古木が多いですし、多少の負荷や負担があった方が危機感を感じて花を咲かせるようです。

どちらにしても、水持ちの良さは最低条件で、昔から池の側等に植えられたのはこのためです。

池を埋めたら藤も枯れたという話があるようなので、水とは縁の深い植物といえます。

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