2019年最後のアメリカ大会で気になるカードが組まれている。
メインイベントで内藤・鷹木・BUSHI組 vs ジェイ・チェーズ・外道組の試合である。
この試合は新日本プロレスのアメリカでの今後を占う上で、とても重要な意味があるのではないかと予想している。
ただの東京ドームのインターコンチ戦の前哨戦だけではない。
アメリカで初デハポン合唱
内藤哲也が勝利でマイクは日本語?スペイン語?英語?
アメリカ大会で初のバッドエンド
オカダ・棚橋・ケニー以外での締め。
などなど直近の海外興行とは違い、今後の新日本プロレスの海外展開の流れを予想する上で最重要な試合、そして試合後の締めになる。
アメリカの地で初のデハポン合唱なるか?マイクは日本語?英語?スペイン語?
実はアメリカの地で”デハポン”の大合唱は一度もやっていない。
唯一海外でやったデハポン合唱は2016年の台湾大会である「WRESLING WORLD 2016 IN TAIWAN」である。
内藤「ブエナスノーチェス、タイワ〜〜〜〜〜ン!! LOS INGOBERNABLES de JAPON、EVIL、BUSHI、SANADA、イ・内藤! ノスオトロス!! ロス!! インゴベルルルルナブレ〜〜〜〜〜ス! デ!! ハ!! ポン!!」
出典:新日本プロレス
この時は観客の前で自らの言葉を伝えていない。
まだロスインゴの”ヒールユニット”としての色が強いだけに今のようにファンを導くようなカリスマ的な発言はしていないのだ。
今回のSHOWDOWNでアメリカのファンは、初めて「デハポン合唱」チャンスが来たわけである。
新日本プロレスワールドで中継を見れば分かると思うが、オカダ・内藤の両選手の人気は抜きんでている。頭一つどころではなく違う次元である。
そんな海外のファンは待ちに待ったデハポン合唱のチャンスなのだ。
日本ではノーコメントが続いている内藤選手だが仮に勝利した場合、何を語るのだろうか?
それは日本語なのか?英語なのか?スペイン語なのか?...
※ アメリカ人はスペイン語が分かる人が多い
まぁ内藤選手は英語はしゃべれないことは有名な話で、私もミーグリの時に内藤選手と話したら「英語は全然ダメ」とのことだがどうなるのか。
ライバルのオカダ選手が英語のマイクでアメリカ興行を締めたことやノーコメントなことを考えると、英語でメッセージを送ることは何かしらの意味を感じる。
ジェイが英語マイクでブーイングをもらいバッドエンドとなるか?アメリカでの認知度・満足度計る絶好の機会
そしてジェイ選手が勝利した場合は、大ブーイングによるバットエンドも予想される。
過去海外で行われてきた新日本プロレスの興行はブーイングでの締めはなく、ブーイングで終了する興行も史上初である。
皆がスタンディングオベーションで選手を称え、ハッピーエンドで興行が終了しているのだ。
ジェイ選手が勝利してマイクで閉めた場合、アメリカでは”新日本プロレスを知ってもらうフェーズ”から、”より楽しんでもらうフェーズ”に切り替わったのだと言えるのではないか。
何を意味しているのか?と考えると、海外の新日本プロレスファンが「バッドエンドでも納得してくれる」ということだろう。
要はオカダ選手、内藤選手(仮)などのベビーフェイスが勝利して気分良く帰れなくても、
また新日本プロレスを観にいこう。
ドームまでの伏線かな?
と単発の興行としての評価よりも、ストーリーの流れを優先させたことになるのだ。
オカダ・棚橋・ケニー・中邑・AJ以外の締め。内藤は英語でメッセージ残すのか?
11.9 サンノゼ大会でオカダ選手が英語マイクで締めたのは非常に印象的だった。
チャンピオンとして、新日本プロレスの顔としてアメリカ進出のカギを握っており、団体を引っ張っていく覚悟と長としての風格があった。
何よりMSG大会以上に英語で自分の言葉、意思を伝えようとしている姿に応援したくなってしまったのだ。
今回の興行でデハポン合唱でハッピーエンドになるか、ジェイ選手のマイクでバッドエンドになるかは分からない。
ジェイ選手が勝利ならば最大のブーイングが起こることを期待している。
ただ個人的に最も気になるのはデスティーノで勝利した場合に内藤選手が何か英語でメッセージを送れるか?という点だ。
過去に内藤選手自身がこれからのレスラーは英語が必要と言っていた。その時の記事は↓の記事を確認ください。
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ライバルのオカダ選手は英語で自らの言葉をアメリカのファンに送った。
苦手と公言していて英語を使って内藤選手がファンにメッセージを送ることがあるならば、”史上初のIWGPヘビーとICの2冠”の裏に新日本プロレス盛り上げる、引っ張るという意思を感じてしまう。
もちろん英語でメッセージを送らなかったからと言って、内藤選手が単なるエゴイストになるわけではない。
ただ誰よりもお客様思いな内藤選手なら...そんな細かいところにも期待してしまう。