映画「透明人間(2020)」ネタバレと考察 つまり、犯人は誰?

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ここでは映画「透明人間」のストーリーと魅力を紹介しています。

世紀のモンスターを現代化。

 

透明人間

究極のストーキング

 

ユニバーサルスタジオの「モンスターシリーズ」のリメイク。

確か「ダークユニバース」なる大きな世界観を作る予定だったが「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は興行的に振るわなかったので終了。

その後はモンスター映画をリメイクしたリブート作品群になっていくようだ。

ストーリー

海辺の豪華でお洒落な家で寝ている主人公。

旦那の手をゆっくりとどかして夜中にベッドから這い出る。

旦那が起きないように慎重に行動し、準備していた物を集め、家から出る。

それは監視カメラと塀に囲まれた、さながら「脱走」であった。

家を出る直前に車に触れてしまい、けたたましくサイレンが鳴り響く。

それでも主人公は塀をよじ登り、森をぬけ、迎えに来ていた妹の車に乗り込む。

そこへ旦那が追いつき、素手で窓ガラスを割り、主人公を連れ帰ろうとする。

車を発進させ間一髪で脱出に成功するのであった。

その後。

主人公は友人の警察官とその娘の住む家に居候していた。

いつ旦那が現れるかもしれないという恐怖で家から出ることはほとんどない。

そんな時、妹が現れる。

「来ちゃダメって言ったじゃない!監視されてるんだから!」

と主人公入ったら妹は意外な事実を伝えてきた。

「もう大丈夫、あなたの旦那は死んだわ。」

見せられたのは旦那が自殺したことを伝えるニュース記事だった。

さらに、遺産相続の話が舞い込む。

弁護士をしている旦那の兄と面会し、相続に関する話を聞き、サインする。

そこから平穏な日々が続くかに思われた。

ある晩。

ベッドで寝ていると布団がはぎ取られ、写真を撮られた。

まだ寝ている主人公は寒さで目を覚ます。

布団がないことに疑問を抱くも、それを拾ってベッドに戻ろうとする。

しかし、布団が引っ張れない。

端に何か重石が乗っているような感じだ。

よくみるとその重石は足跡の形をしている。

だた、透明なので凹みだけが見えている。

すると、その足跡は徐々に近づいてくる。

驚いた主人公は「誰かいる!」と大声で騒ぐ。

友人警察官が飛んできたが何もいない。

「絶対に誰かいたの、お願い信じて・・・」

それからおかしな事が続く。

この時点で主人公は旦那は死んでいなくて、何らかの方法で透明になったのだと言い出す。

そこで主人公は旦那の兄の弁護士に会いにいく。

「お願いだからやめさせて!

彼は何らかの方法で透明になる方法を見つけたのよ。

彼の研究なら出来てもおかしくない。」

すると旦那の兄はこう返してきた。

「私も長年、彼に支配されてきた。

あなたの気持ちはよくわかる。

彼の凄いところは何ができるかじゃない、何でもできると相手に思わせるところだ。

あなたにとって、死んでなお彼の影響力は絶大だ。

でも、私も彼が死んでほっとしている。」

と言って、自殺した彼の写真を見せてきた。

家に帰り、ひたすら泣く主人公。

そこへ居候先の娘が話しかけてくる。

するとドカッ!と娘が殴られる。

「お父さん!助けて!殴られた!」

駆けつける友人警察官。

「私じゃないの!私はそんなことしない!あなたを愛しているわ!」

「いいか、俺の娘に近づくな!」

主人公は旦那がまだ生きていて自分を苦しめているのだと確信する。

試しに旦那の携帯電話に電話してみる。

すると屋根裏から音が聞こえたのだ。

屋根裏にのぼり、携帯電話を見つける。

ピローン。

「サプライズ」

そして何かが登ってくる音がする。

何も見えないが主人公はペンキをぶちまけてみた。

すると!人の頭らしき形が浮き上がったのだ!

透明人間は逃げていくが主人公は追う。

しかし、透明人間にボコボコにされてしまう。

その足で家から飛び出すとちょうど知り合いが車で通りかかる。

彼にお願いし、住んでいた豪邸へ連れて行ってもらう。

家の中で旦那の研究室に入る。

そこで目にしたのは全身用の黒いスーツで無数のカメラが埋まってた。

そのスーツを着て装置を起動すると透明に見えるのだった。

秘密をあばいた主人公は妹をレストランに呼び出す。

公衆の前では変なことはできないだろう。

そこで透明人間スーツについて教えようとするが・・・

スパッ

妹の首が切り裂かれる。

主人公の手には包丁が持たされた。

パニックになるレストラン内。

主人公は殺人犯として警察に捕まり、精神病院に収監される。

さらにそこで妊娠していることを告げられる。

旦那の兄が面会に来る。

「遺産を相続するためには犯罪を犯してはいけない。

無実だと証明できるまで相続の手続きは停止する。」

その後、小声でこう言い出した。

「(すべてを丸く収められる方法がある。

兄の元に戻って来て子供を産むんだ。)」

妹を殺した旦那とよりを戻すはずもなく、グルになってこの事態を企てたことも知り、復讐を誓う。

その場にあったペンを密かに持ち去る。

夜。

ペンを自分の手首に刺し自殺を図ろうとするが透明人間に止められる。

「そこにいたのね!」

とペンで透明人間を数回刺す。

すると、透明人間スーツが故障し一部が見えるようになったのだ!

大きな音に駆けつける警備員。

その警備員を透明人間が次々と殺し、こう言った。

「サプライズ。

僕は君を傷つけない。君の愛する人たちを傷つけていくよ。」

そして施設から逃げ出す。

後を追って主人公も施設を出ていく。

友人の娘が危ないと感じ、友人警察官に電話する。

「すぐに家に帰って!娘を助けて!」

家では娘が異変に気づき、催涙スプレーをぶちまける。

すると、人が暴れているかのように物が動き出す。

娘は逃げようとするが透明人間に捕まる。

そこに友人警察官が登場するも透明人間にボコボコにされる。

遅れて到着した主人公は銃で透明人間を打つ。

すると、血を流して倒れ込んだ。

スーツをとってみると、そこにいたのは旦那の兄だった。

さらに、豪邸の地下から死んだはずの旦那が見つかったのだった。

殺人容疑は晴れたが主人公は浮かない顔だった。

友人警察官が「旦那の兄が犯人だったんだよ」というが主人公は信じない。

「彼はこういうところまで計算しているの。

これが彼の手口なの。」

人を頼ってもどうにもならないと感じた主人公は旦那の自供を聞き出そうと家に帰る。

そこには旦那が待っていた。

主人公は言う。

「子供を産んでまた一緒に過ごすためには正直になって欲しい。

全部話してくれない?」

実はマイクを仕込んで友人警察官が聞いていた。

「俺は、閉じ込められていたんだ。何もしていない、本当だ、信じてくれ。」

「何で嘘をつくの?お願い、本当のことを話して!」

「本当だよ、俺は何もしていない。」

ここで主人公はトイレに行く。

旦那が座っていると、宙に浮く包丁が登場。

旦那の首をスパッと切り裂く。

トイレから戻る主人公。

「きゃーーーー!誰かー!助けてー!」

駆けつける友人警察官。

そこにはすました顔の主人公が立っていた。

バッグには透明人間スーツを持って。

感想

音楽が凄い!

あれを音楽と呼んでいいのかわからないが。

スーツのSFホラー感も良かったですし、何もない場所を写すだけで「何かいる!??」と思わせる演出が続々します。

「透明人間」って映画の題材として最高なんだなと感じました。

①で、犯人は誰?

まず言っておきたのは、映画では「濁している」と言うことです。

どうにでも捉えられるように出来ています。

ただ、説は2つです。

旦那の兄犯人説

映画の中のシンプルに予想できるストーリーです。

動機は「復讐」か「相続」です。

彼は主人公と話した時「自分も長年支配されていた」と言いました。

夫婦仲が良くない状態だと知った兄は一度妻に相続させ、犯罪者に仕立てて自分が相続しようと考えたのでしょう。

カリフォルニアの法律では特別な遺言書がなければ妻が100%相続します。

妻の次は子供、親、兄弟の順です。

子供はいませんし、相談役としての親も登場しないのできっといないのでしょう。

ということで順番的に兄弟が相続できます。

主人公の妹もどこかのタイミングで消そうと思っていたのではないでしょうか。

唯一、透明人間が計画的に殺したのは妹だけですから。

ただ、疑問も残ります。

弟を生かしておく理由です。

復讐と相続をするなら弟は死んでいたほうが良い。

スーツを作ったり働かせるために生かしているのかもしれませんが、リスクが大きすぎます。

と言うことで動機や計画性は十分ですが、いまいち納得できません。

旦那犯人説

全ては旦那が仕組んでいた。

主人公の読みどおりですね。

完璧主義者の旦那は主人公を逃したくなかった。

動機は主人公を完全に支配すること、ですかね。

この計画には兄も参加する必要があります。

自殺の偽装や相続の書類を作る際に兄は使えます。

で、前半の透明人間と後半の透明人間は別の人だと思います。

前半は旦那です。

いたずらして脅かしたり、写真をとったり。

ただ、後半の精神病院の中での暴れっぷりはあまりに計画性がない。

そもそもペンを手首に刺す前に止めるだろうし、大勢の警備員を殺したりしない。

特に、頭のいい人ならあとでどれだけ不利になるか考えられるはず。

なので精神病院あたりの透明人間は兄ですね。

(もしかすると透明人間は全部兄で、旦那はずっと家の地下から指示を出していたのかもしれません。)

②夫婦だからわかっちゃうの

この映画に共感できる人は「夫婦仲が冷めている女性」ですか?

私は誰にも共感できず、最終的には「旦那犯人じゃないんじゃない?」とまで思うようになりました。

主人公の「絶対に犯人は旦那!」と言う決めつけが凄いですが、これは「夫婦の感覚」なのだと思います。

だから見えなくても居る場所が主人公には分かってしまいます。

この映画の大きなテーマとして「夫婦」は間違いなくあります。

夫という「支配」からの逃亡。

なのに夫の金(遺産)はちゃんと相続する。

「あの人はそういう人なの、私にはわかる。」

この感覚に「そうよねー、夫婦ならわかっちゃうのよねー。」となる人はこの映画がもっと面白いと思います。

ここはかなりアメリカ的ですね。

夫婦仲と金、あと弁護士。

③光学迷彩

今作を見る前、てっきり映画「インビジブルマン」的な感じかなと思っていました。

体自体が透明になるって、匂いはあるのか?

食べたらどうなるんだ?

とか考えていたのですが、大丈夫、違いました。

前のカメラで撮った画像を後ろのモニターで写す。

透明ではなく向こうの画像を見ているということですね。

「光学迷彩」で検索すると色々出てきますのでよかったら検索してみてください。

このスーツの気持ち悪い感じがよかったですね。

目がいっぱいいる感じ・・・

まとめ

いやー面白かったですね。

個人的には感情移入できる人がいなかったのが残念。

私は最終的に主人公の「絶対あの旦那が犯人に間違いない!」感じに反発して旦那は無実じゃないか?と思ってしまいました。

さて、サントラ予約しよう。

この記事を書いた人

tetsugakuman

tetsugakuman

基本的にはダークな映画を好む。
スリラーバイオレンスホラーミステリーサバイバルSFアクションなど。