新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

ローンで融資期間が50年?

住宅ローンの融資期間は、どうして30年なのですか?  50年はとれませんか?  というご質問がありました。

 

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  銀行の融資は、標準で運転資金が5年、設備資金が10年とされています(※)。住宅ローン等については、特例で30年までが認められています。

   例えば、大学を卒業するのが22歳だとして、すぐに就職したとします。住宅ローンは給与所得が返済原資となりますから、その人が会社で働いている間に返してもらわないといけません。
   だとすると、30年くらいが、定年退職や、退職金もあてにした場合でも適当と考えられます。

   最近は、特例で35年を認める金融機関も多いですが、30年しか認めない金融機関から見れば、残りの5年分の元本部分は不良債権である、とみなされる場合もありえますから、注意が必要です。

   今後は、少子高齢化による働き手不足の影響で、定年が65歳、70歳となるかもしれませんし、その時には銀行内の規程が変わって、今よりも長く融資期間がとれるようになるかもしれません。

   とはいえ、さすがに50年というのは、本人が生きている間に返せなくなる恐れがありますから、現実的ではありませんし、不動産経営者であれば融資期間は30年までとすべきです。

 

(※ 昭和の頃は、50年という融資期間の案件も見かけましたが、これだと実質的に返せない不良債権と同じではないかとされ、実行&同時回収によりすべて、10年単位での更新に切り替えられました)

(本件、掲載後に、一部の地銀や信金で50年の住宅ローンがある、との情報をいただきました。貸し手側から見るとリスクがありますので、一般的になるとは考えにくいですが、事実のみお知らせいたします)

 

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