負けない投資を真面目に考えるブログ

堅実・堅牢な成果を目指し、日々の投資について記載します。

新型コロナウイルスで経済が冷え込むと考える理由

2020-03-08 18:12:24 | 投資の実行

チキンハートです。

 

私は新型コロナウイルス(COVID-19)で経済が冷え込むとの考えから、投資資金の一部を待機資金として退避しています。ただ、早くも後悔をしていますが、先週の値動きから「実はそんなに下げない」可能性を考慮して待機資金の半分程度を運用資金に戻しました。正直なところ、結構焦っています。このように、日々の情報に右往左往しながら資産運用をしています。

 

さて、私は今回の新型コロナウイルス騒動で経済が冷え込むと予想しています。その理由は以下のとおりです。

経済は、「人」「物」「金」の移動で成り立ち、これらの中で、最も移動の遅いモノによって経済活動が制限されると解釈しています。今回は「人」の移動がネックになると考えています。

また、政府のとれる経済対策は、ほぼ「金」の移動に関してのみであり、「人」の移動を良くするのは疫学的な解決無しでは困難と考えているからです。

 

そもそも、致死率は低いかもしれませんが、重症化率20%程度というのは普通に危険と感じています。統計学では分布の5%よりも低い確率なら有意と判断することが多いですが、20%もあるというのが私の偽らざる感覚です。

現状では、年配の方が重症化しやすいらしいというデータはありますが、その原因についての情報がありません。せめて重症化の要因が分かってくれば警戒の仕方も分かってきますので、「人」の移動も今よりは少しはマシになるのかなと思います。そのときまでは、経済が低迷しても不思議ではないと考えています。株式市場も同様に低迷する可能性が高いと考えています。みんなが下げると考える場合はあまり下げないという場合もありますが、今回はどうでしょうか。

 

といいますか、報道を含めてデマや曲解はどうにかなりませんかね・・・。

毎日、厚労省の通知とかを眺めるのはちょっと疲れます。関連通知を見ると、しっかりと対応していると感じます。「Yahoo Japan」の「新型コロナウイルス感染症」のページから見に行けるのは、少し助かりました。また、WHOも対策に関してはWebページを見る限り否定をする内容ではないと思います。


休むも相場

2020-03-01 22:50:41 | 投資の実行

チキンハートです。

 

先週は非常に大荒れの展開となっていました。

それもそのはず、新型コロナウイルス(COVID-19)により、経済がどのようになるのか全く不透明な状況であり、また、データ上では収束の兆しを見せているのは中国のみ、さらに、欧米へと広がる兆候を見せています。

こんなときは、休むも相場という格言のように、投資からの撤退もしくは縮小を検討した方が良いかもしれません。私自身は、リスクの高い資産クラスへの投資額のかなりの部分を売却し、投資資金の半分近くを待機資金としました。

 

暴落相場で思い起こすのはリーマンショックの場合ですが、そのときには、株価指数や為替市場において1日に10%以上も下落する日もあり、私自身、盛大に被弾した後に撤退したというかなり痛い思い出があります。現在と比較して圧倒的に少ない投資額にもかかわらず、精神的に持ちませんでした。今回も、リーマンショック時と同じくらいやられた場合には、投資額が大きくなっている分、当時とは比較にならないくらい精神的に落ち込むことが予想されます。

性質未知のウイルスが流行する可能性のある今においては、免疫力の低下するような精神的な落ち込みは何としてでも避けなければなりません。

 

歴戦のインデックス投資家の方々はこの程度の下落ならバイアンドホールドのままでも問題にならないかもしれません。しかし、最も避けたいことは投資からの最終的な撤退であるため、今のように危ない兆候が見えている場合には、一時的に休むことも重要なことだと思います。

 

 


2019年の投資成績

2020-01-13 18:33:29 | 投資成績

チキンハートです。

 

2019年の損益率は下図のとおりでした。

 

「1.投資対象」が実際の投資成績です。何も比較するものがないと、どの程度か分かりにくいと思いますので、「2.先進国株」として投資先として人気のある先進国株式の同期間の損益率を載せました。

 

図のとおり、損益率では比較対象の先進国株式には遠く及ばない結果となりましたが、ほとんどドローダウンもなく5%以上の利益を出せているので、自分の中では満足のいく投資成績です。

個人のリスク許容度は、通常は標準偏差考えろと言われることが多いように思いますが、本来はドローダウンの金額が最も重要であると考えています。現在の投資スタイルでは最大ドローダウン率が0.5%程度、先進国株式では約5%であり、リスク許容度をそろえた場合には先進国株式と比較して10倍程度の資金を投入できる状況と考えています。

このように、損益率で考えれば先進国株式に大きく劣りますが、先進国株式を超える額の利益を得られるのではないかと期待しています。

 

・現在の資金配分

現在の資金配分は下図のようになっています。

図の「_H」はヘッジあり、「DC」は先進国、「EM」は新興国、「HY」はハイイールドです。

現状では、少し債券が多いことが気にはなりますが、ドローダウン率は非常に低く現状どおりでも良いと考えています。

 

・今後の懸念

一つは債券の値動きでしょうか。元々、上値余地がほとんどなかったうえに昨年の夏を境に下落傾向にあります。世の中の資金の流れが変化している可能性については、一応頭に入れましょう。

 


そろそろ真面目に資産配分を決めよう

2019-07-15 18:00:51 | 投資の実行

チキンハートです。

 

これまでは、投資の世界で言われている基本的な情報を確認してきました。

その情報を一言で表すと、リスクの影響は予想以上に甚大ということです。

このために、現在はかなりリスクを抑えた資産配分としています。

 

ここから先は、リターンの向上を目論んで真面目にポートフォリオを組んでみたいと思います。

 

ポートフォリオについては以下のフローのように決める予定です。

 

 5.実運用の手間も考慮してポートフォリオを決定

     ↑

 4.市場線を引いて最適な資産配分とそのリスクリターンの確認

     ↑

 3.かなり多くの資産配分について、リスクリターンを計算

     ↑

 2.時系列データからリスクリターン・相関係数を計算

     ↑

 1.各資産クラスの時系列データを取得

 

なお、上の手順上の最大のネックは1.時系列データのない資産クラスについて何とかする」であり、レバレッジドバランスについては長期間のちゃんとした時系列データが入手できていないことがその理由です。

 

解決方法としては、以下のいずれかになると思います。

 ・とにかく時系列データを探す

 ・債券クラスをヘッジ先進国債券や日本債券の時系列データを代用し、合成して時系列データを作成する

 ・時系列グラフから時系列データを作成する

 

時系列データが見つかればそのまま利用しようと思います。

合成に関しては、使用データが価額ではなくリターンであることを考慮すると、信託報酬分の誤差はあまり気にならない可能性が高く、上手く代用できるなら割とありではないかと思います。

時系列グラフは、見つかったものが片対数ではなく実数目盛りなので、Y値となるリターンの小さかった頃の読み取りに不安が残ります。また、X値の時点についても万全とは言いがたく、できれば避けたいように思います。

 

なお、全資産クラスを入れてリスクリターンを計算させた場合には、グロ3倍3分散のようにかなり債券が多めの配分になり、レバレッジを掛けない場合にはかなりの低リターンになることが予想されます。

このため、3~4については何回か繰り返すことになるかと思います。


為替ヘッジ先進国債券は国内債券と実質的に同じと考えて良いか考えてみよう

2019-06-12 23:19:11 | 投資に関する考察

 

チキンハートです。

 

投資で利益を出すには、期間が非常に大事だということで、適当に入金をして投資を行っています。

現在のところ、国内債券を保有していない一方で、為替ヘッジ先進国債券を保有するという、割と偏ったアセットアロケーションとなっています。ここで、為替ヘッジ先進国債券は実質的に国内債券と同じという意見を耳にすることから、一度考えてみたいと思います。

 

検証に使用した投資信託は、以下のとおりです。

  • 国内債券      :三井住友DS-三井住友・日本債券インデックスファンド
  • 為替ヘッジ先進国債券:ブラックロック-ブラックロック・ワールド債券ファンド(為替ヘッジあり)

 

完全に代替となる場合は月々のリターンがピッタリと一致することになります。つまり、リターンの相関係数が1であり、回帰分析をしたときに回帰直線が原点を通り傾きが1となる直線が引ける場合と考えられます。

 

まずは、両投資信託の基準価額から月率リターンを算出し、両資産クラスのリターンについての散布図を見てみましょう。

 

黒線が、Y = X、つまり、原点を通る傾き1の直線、青線が回帰直線になります。

Y = X の直線に対して、割と対称に分布しているのが分かります。回帰直線は、傾きが割と1に近いのが分かります。両資産クラスのリターンは1点1点は割と Y = X の直線から離れているものも多いので、為替ヘッジ先進国債券が国内債券の代替となるというのは、少し言い過ぎのように思います。

 

次に、実際の計算結果を見てみましょう。

相関係数は0.57であり、散布図を見た印象どおりかと思います。 

回帰分析の結果はこちらとなります。有意水準は5%としておきましょう。

  Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)
切片 0.13152 0.08732 1.506 0.134
傾き 0.86822 0.08720 9.957 <2e-16

 切片のP値は0.134ということで、回帰直線が原点を通ることは否定されませんでした。ちなみに、切片の95%信頼区間は-0.0406~0.3037ということで、割と広い範囲となっていました。

傾きは、P値をそのまま見ても仕方ないので、まず、傾き1に対してのt値を算出すると-1.511239となり、続いて傾き1に対してのP値を算出すると、0.132ということで有意差はつきませんでした。

ちなみに、傾きの95%信頼区間は0.6963~1.0401でした。傾きも割と信頼区間の幅が広く、なんとも言えない結果となりました。

 

両資産クラスの関係をまとめると、散布図を見たときの感想と変わらないのですが、期待されるリターンはほぼ同じで相関具合はそれほど高いわけではないということで、為替ヘッジ先進国債券は国内債券の完全な代替となるわけではないということになると思います。

 

これなら、アセットアロケーションを変更し、為替ヘッジ先進国債券のみから両資産クラスを保有したほうが期待リターンは下がらずにリスクは下がるということになると思います。

 

なお、現在は国内はゼロ金利政策をとっているので、投資対象としては不足があるように見えますが、国債以外はゼロまたはマイナス金利にならないことを考慮すると、ギリギリ投資対象として見ても良い気がします。