一期一会のGame Blog

遊んだゲームの紹介とプレイした感想だったり攻略内容を記録するブログです。

【レビュー】ペルソナ5スクランブル

 

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『ペルソナ5スクランブル』のレビューです。ネタばれ無しでタイトルの紹介と感想を書いていきます。心の怪盗団のその後のストーリが遊べる続編とのことなので首を長くして待っていました。ペルソナ5をクリアしてからもう3年になりますが、怪盗団の活躍は忘れることなく覚えています。ペルソナシリーズってキャラが個性的でストーリも印象的なためか記憶に残るタイトルですよね。それほどパワーのあるタイトルの続編としてハードルは高まるばかりです。レビューのほうも伝えたい内容や載せたいスクリーンショットが多くて少しまとまりのなさを感じるかもしれませんが、このタイトルのパワーが少しでも伝わればと思います。

 

プレー状況:本編クリア済

プレイ時間:45時間ほど

ハマれる人

  • ペルソナ5をプレイ済みで、怪盗団のその後のストーリを楽しみたい方、さすがに本編未プレイだと楽しさ半減です。。

良かった点

  • コーエーとの共同開発となるタイトルでバトルがアクションとなっていますが、作品のクオリティはそのままにアクションバトルも違和感なく安心して遊べる
  • ペルソナ5のその後の続編として新たな仲間も加わり怪盗団の活躍が再び楽しめる
  • 夏休みを利用して全国各地を巡るため、各地の名所や名物もふんだんに出てきて旅行気分に浸れます(旅行に行きたくなります)

日本各地を巡る改心の旅

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 ストーリは夏休みを利用して東京に戻ってきた主人公が、また新たな改心事件に巻き込まれるところから始まります。ジャイルと呼ばれる前作のパレスのような異世界空間でシャドウを倒すことで、現実世界で起きている異変を解決していきます。しかしその異変は東京のみならず全国各地で発生しているため、怪盗団の世直しの旅が始まるのでした。

夏休みというシチュエーションを利用してキャンピングカーで全国を巡ることも今作の魅力のひとつです。訪れる街では散策パートがあり、忠実に再現されている街並みや名所を見るのも楽しいですね。過去に訪れたことがあれば、当時の記憶を思い出し旅行している気分にもなってきます。また各都市のご当地の名物もふんだんに出てきてきます。ご当地の名物は回復アイテムとしても重宝するので、ゲーム攻略でも活躍してくれます。

 

安心して遊べる正統な続編

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 本作はアトラスとコーエーとの共同開発のタイトルです。コーエーω-force(オメガフォース)は無双シリーズを開発していることで有名ですので、共同開発と発表された当初は『ペルソナ無双』なのではと噂が聞こえていました。正直無双シリーズとコラボすることでプラスに働くイメージが無くて、残念な派生作品になってしまうのではと不安だけが先行していたのですが、ただ実際に遊んでみるとその不安は杞憂であることがわかります。キャラはもちろんですが、ゲームの流れやテンポそしてBGMもペルソナ5そのままでその日のイベントをこなすとカレンダーがめくられるいつも形式でストーリが進展していき、全く違和感を感じさせない作りになっています。

 本作から最も変更が入ったのはシャドウとのバトルがアクション形式になった点でしょうか。元々はコマンド選択形式のバトルでしたので、ω-force(オメガフォース)のノウハウも取り入れてアクションバトルが開発されたのは容易に想像がつきますね。元々はコマンド選択形式のバトルでしたので、ω-force(オメガフォース)のノウハウも取り入れてアクションバトルが開発されたのは容易に想像がつきますね。アクションバトルについては、最初は戸惑いながらも慣れてくると気持ち良くキャラが動かせるようになれます。ボタンを組み合わせての連続攻撃やぺルソナを呼び出しての攻撃が基本となりますが、ジャイルには様々なオブジェクトがあって、オブジェクトを利用してシャドウを攻撃する仕掛けが用意されていて単調なバトルにならない工夫がされていますね。そして本作でも漏れなくBGMが戦闘を盛り上げてくれます。ボス戦での盛り上げ方は本当に上手ですね。

 

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 操作しているキャラクタが活躍すると必殺技が使え、ド派手な演出と共にシャドウを一層してくれるので見ていて楽しいし爽快感もあります。アクションバトルは違和感なくゲームに融合していて次回作もアクションバトルでも良いかなと思えるくらい良く出来ています。アクションが苦手な人に対してもバトルの難易度を選べたり、レベルを上げればクリア出来るバランスになっていてアクションが障壁にならないような配慮もされています。もちろん得意な人であれば華麗に勝利したり、効率的な戦い方を工夫出来たりと深みもあります。後半は手強い敵もいて属性を意識したり、攻撃パターンを覚えたりとやりごたえもあります。全滅することもたびたびありましたが、全滅してもキャラを再編成してそのバトルからやり直せたり、ストレスなく再開出来るようになっている点も好印象です。

 

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 アクションバトルは予想していたよりとても良い出来なのですが、気になる点が無いわけでもありません。1番気になるのは操作していない味方が勝手に戦闘不能になる点です。弱点の攻撃をもらってるとか理由はあると思うのですが、シャドウの魔法攻撃をもらって戦闘不能になっているケースが間々あります。あともう1つは魔法の効果範囲やパターンが怪盗団が使う場合とシャドウが使う場合とで異なる点です。怪盗団が使う場合は全ての属性魔法が統一されていて単体系(アギ/ブフなど)の魔法であれば前方の円範囲、複数形の魔法(アギーラ/ブフーラなど)であれば前方のみ放射線状となっています。シャドウが使用する場合は魔法毎に決まった範囲や発動パターンがあるのでこの差分に違和感を覚えるのと、統一されていればボス戦で見て覚える必要もないのになと感じた次第です。 統一されていると、知っている攻撃パターンだけになってボス戦が簡単になりすぎちゃうのかもですが。。

総評

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 最初はペルソナ無双なんて噂も出て心配していましたが、遊んでみると正統な続編として安心して遊べるクオリティのタイトルでした。本編に負けず劣らずストーリ、キャラ、システム、UI、アクション、BGMすべてがハイレベルで調和がとれていると思います。本編ほど重くもなく長くもなく、腹八分目というか丁度良いバランスだと思います。久しぶりにクライマックスに向かうにつれて名残惜しさを感じるゲームでした。怪盗団ともっと世直ししたい、そう思わせるペルソナって本当にパワーのあるタイトルだなと再認識させられました。ペルソナ5楽しめた方がもし遊ぶのを迷っていたら、絶対に遊んでほしいと心から思います。願わくばペルソナ6の前にもう1つくらい怪盗団のタイトルをリリースしてほしいですね。ダンスとか格闘ゲームではなくRPGでお願いします!