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レビュー／2019年J1リーグ第15節／鳥栖戦

2019.06.17

2019.6.15
浦和2-1鳥栖
得点：宇賀神・興梠
（埼玉スタジアム2002）

大雨の後、キックオフの時には雨もほぼ止み、ピッチの状態も問題なさげ。ちょっと涼しい。そんな中キックオフ。

GK西川、DF槙野、マウリシオ、岩波の3バック、MF宇賀神、岩武の両サイドに青木、柴戸のダブルボランチ、武藤、ナバウトの2シャドー、そして興梠の1トップと、3-4-2-1の形は川崎戦と変わらず。

序盤、興梠が惜しいシュートを打つなど、攻撃はこれまでの鬱憤を晴らすような流れになるものの、つまらないパスミスからピンチを迎えてしまうのもこれまた川崎戦と一緒。

まず前半7分の興梠のシュート。実にマウリシオ－柴戸－ナバウト－興梠と、ど真ん中をどどんとパスして通してシュートまでいきつきました。得点できなかったのは相手GKが良かったとしか言いようのないもので、序盤からビッグチャンスを作り出していました。

ただ、前半11分、カウンターから最後は西川の好セーブでなんとかしのいだ場面は、カウンターを食らってからの戻りのスピードがやや遅く、ボールウォッチャーが多くなってしまい、相手をつぶすことができずにフィニッシュに持っていかれた感があります。

この悪癖は失点場面でも出てしまいます。鳥栖は左サイドでボールを回しているあと、右サイドというかほぼ真ん中にクロスを出しますが、この際に相手についていた宇賀神がボールウォッチャーとなり出遅れてしまいます。位置を確認すると、もう少し絞っておけば・・・という感じ。自分の視界の中に相手を入れておきたかったと思いますが、ちょっともったいない場面でした。

その宇賀神が起死回生の同点ゴールを生むのだから面白いですね。右サイドの岩武からダイアゴナルパスが入ります。右から、ナバウト・柴戸？・武藤・興梠と4人が前線に入っている状態でのパスは、武藤がスルーし、さらに興梠もスルー（これは宇賀神がうざい声で「スルー！！」と言ったからとかどうとか）、そして左サイドに猛然と突入した宇賀神が得意のミドル炸裂でゴール。これは素晴らしい内容でしたね。

この場面、鳥栖は守備人数も一応対等だったものの、浦和が4人も前線にいるので、綻びも出やすかったんだと思います。そこでスルー2連発、アウトサイドから攻められるだなんて想定できませんわね。これはまさしくナイスでした。ま、この前にもミドルを外しているんですけど、宇賀神。

前半ロスタイム、岩波のFKのこぼれ球を武藤がミドルで相手GKにはじかれたのも惜しかったです。ここ最近、ミドルがなかなか枠に行かない武藤、これは非常によかったです。

後半はとりあえずGKのショータイム。。。そして決勝点のシーン。

鳥栖が攻めており、相手がミートできなかったシュートの処理で実はミスが。西川がキャッチすると言ったのに、味方がクリアっぽいパス（青木かな？？）、これが途中交代で入ってイライラしっぱなしのマルティノスに渡り猛然とドリブルダッシュ、相手DFが足を引っかけたがここは主審は流し（今日唯一主審のよかったところ）、パスなのかトラップミスなのかわからんけど出した球がたまたま相手に当たりふわりと右サイドに走りこんでいる興梠の前へ。これをワンタッチで入れる興梠。興梠、素晴らしいFWだわマジで。

最後のほうはかなりオープンな展開となり、正直どっちが勝ってもおかしくない感じではあったのですが、大槻さんの言う通り、勝つ執念が強いほうが勝つってかんじでしょうかね。最後は運と偶然の賜物でした。

さて、ホームの連敗を止めたのはいいのですが、課題もいっぱい出てきましたね。

攻撃面では改善が見られ、リスクを冒してのチャレンジは早い段階から見られました。また、中盤を青木・柴戸のダブルボランチで安定させること、1トップ2シャドーで攻撃に厚みを持たせること、更に両サイドの攻撃参加を含めて、ゴール前に4人くらい入っていく場面が増えてきました。

ただ、その分上下動も増えるわけで、体力面から来るものもあると思いまし、ここまで意識が弱かったのでしょう、　数は足りてもボールウォッチャーになり易々と攻撃を許す場面が散見されます。後半入ったマルティノスに、大槻さんがもっとプレスしろと指示していたと思うのですが、鳥栖もやっていたようにハイプレス気味に追い込まないとカウンターでやられる場面が増えていきそうです。

ここらへんは大槻さんの手腕はまだこれからで、あれだけフィジカルに重きを置いてキャンプをしたオリベイラでも、シーズンインからは体力づくりができなかった証拠なんでしょうから、夏場にどうフィジカルを維持・向上できるかでしょう。あとは戦術についてもまだまだこれから。

といっても、シオシオな試合を見せられ続けた後なので、まずはここからの良い変化を期待していきたいところです。

ではTwitterから。

https://twitter.com/SoccerKingJP/status/1140103807218487296

 

 


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