実は英語は大の苦手だった、というのはあちこちでお聞きになっていることと思いますが、これ、大げさな話でもなんでもなく、ホンマに苦手だったのです。

 

まずは大学入試の模試を受けて、英語だけが極端に悪く、「あんたが行ける大学なんてないよ」(この場合、我が家の掟として国公立&関関同立を指しますが、関関同立どころか、どこにも行ける大学がないというのが現状でした)と。

 

仕方がないので、「3流大学しか行けないのならせめて手に職を…」と叫ぶ親の言いなりになって、看護学校を受けることにしました。(いや、実際その3流大学にも行けないぐらい英語がダメだったんだけど…)

 

「結婚して離婚しても子供が育てられるように手に職を!!!」

 

とか言われてたけど、何で離婚する前提だったのか…(;'∀')

 

そして、

 

第1希望=地元の看護短大

第2希望=吹田の救命救急センターがある病院付属

第3希望=地元(徒歩圏内)の専門学校

 

を受けました。

 

英語の試験が関学並みと噂のあった第1希望は見事に落ちました。ホンマに難しかった。その代わり、数学が中2レベルでしたね~。

 

第2希望は受かったけど、病院の最上階が寮=何かあったら呼び出される、との話を聞いて蹴りました。

 

第3希望は、英語が中学生レベル、数学だけが数Ⅲの微分積分の問題というアンバランスさ。ここは第1希望の看護短大の滑り止めとしか考えていなかったのですが、ホンマに滑り止めになりました。

 

で、第3希望の学校に同じ高校から一人だけ受かってそこに行くことになりました。

 

それ以来、30歳を迎えるまで英語とは無縁の暮らしをしていたのですが、人生何が起きるかわからない…。

 

人生を揺るがすような事件があり、あわや引きこもりになるかと思ったときに、友達が「一緒に英会話を習いに行こう!」と誘ってくれて、行ったのが運の尽き(?)でした。

 

単なる駅前留学だったけど、流ちょうに英語を話す日本人の先生がまぶしくてまぶしくて…。

 

駅前留学と同時に、夜間の専門学校に行ったら、そこはさすがに専門学校だけあって、英文法の授業がありました。

 

そこで衝撃の事実を突きつけられたのです。

 

SV

SVO

SVC

SVOO

SVOC

 

は???何それ???

 

そんなの習ったっけ???

 

と思いながら授業を受けていくうちに、

 

「私はこれが分かっていなかったから英語ができなかったのか…」

 

と思い知ったのでした。

 

「分詞構文」

 

は???聞いたことない~~~!!!

 

まさかその数年後に「分詞構文」で英語で論文を書くことになるとは誰が予測したでしょうか…。

 

そんなこんなで、やり直し英語の始まりはとにかく文法の復習でした。

 

文法の本を買ってきて読んだら、まあ、知らないことがたくさん!!!

 

結局同じ本を8回読みましたが、何回読んでも新しい発見があり、今学校などで英文法の授業をやっていて、どんな質問にも大抵は即座に答えられるのはこのころの勉強のおかげなのかな、と思います。雰囲気で英語を学んでそれなりに力のある人も周りにいましたが、それだけでは得られない確固たるものを得られたように思います。

 

最初に使った本は普通の「総合英語」の本でしたが、その次に使ったのは「ロイヤル英文法」の問題集。これは受験英語そのものという感じでしたが、これのおかげでその後、大学入試で足切りされずに済んだようです。1冊が安いので、問題集にそのまま書き込んで、3冊ぐらいやりこみました。去年、また新しいのを買ったけど、そっちは手付かず。いかんいかん。

 

英文法は理系の方が得意な自分にはすごく合っていて、とにかく数式のように英文を分解しながら読んでいくのが面白くてたまりませんでした。今でも英文を読んでいると、さすがに返り読みはしませんが、数式にしか見えないことが多いです。

 

こうして英文法をしっかり学びましたが、まだまだ英語を知るには大変な苦労をするのでした…。

 

続く~(多分)