東京オリンピックの混雑回避に在宅ワークの推進
東京オリンピックのチケット抽選結果が出ましたが、
当選確率は0.7%と書いてた新聞もあったようにほとんどの人は
外れてしまったようですね。
来年の2020年7月24日、世界最大規模のスポーツの祭典、
東京オリンピックが開幕しますが、
世界中から人が集まりかなりの混雑が予想されます。
200%の電車に乗っている人が1.5倍ぐらいになると言われています。
混雑率200%とは、体と体がふれあい相当な圧迫感がある混み具合
なので不快指数が相当上がってしまう状態ですね。
さらにその1.5倍じゃもう電車で何もできないです。
欧米人などはあのラッシュ時の満員電車に耐えられるのでしょうか。
大会期間中、首都圏を中心に訪れる観客は外国人を含め約1000万人程
という予想です。
こうなると混雑するのは電車の中だけではありません。
オリンピック期間中は新木場駅を利用して競技場に移動する人が多く、
その利用客は約3倍に増えると見込まれています。
こうした事態に政府も対策をうってきています。
まず、オリンピックの開会式、閉会式の盛り上がる時期は、
海の日(7月第3月曜日)を東京五輪の開会式前日の7月23日、
体育の日(10月第2月曜日)を開会式の24日、
山の日(8月11日)を閉会式翌日の8月10日にそれぞれ移し、
都内に通勤、通学者を減らし混雑になるのを防ぎます。
祝日を移動することで20年の開会式をはさむ7月23~26日は土日も含めて
4連休になるのです。
さらに閉会式をはさむ8月8~10日は3連休になります。
また、過去のオリンピックで交通の混雑緩和で功を奏した対策に
ロンドン五輪でのケースがあります。
2012年のロンドンオリンピックでは、混雑緩和策として地域住民に対し、
通常移動する経路や時間の変更を要請した他、
官公庁や大企業などロンドンの8割の企業が在宅ワークを奨励したのです。
その結果、ロンドン市民の3分の1の約250万人が、通勤ラッシュを避け、
時間やルートなどを変更したこともあり、
交通機関に大きな混乱は見られなかったということです。
日本もこれにならい、在宅ワークを国で奨励し、
官公庁や大企業を中心に徐々に在宅ワークが浸透してきているようです。
前回のオリンピックは社会インフラをという有形資産を遺産として
残すことができましたが、今回は在宅ワークの定着などの働き方という
無形資産を遺産として残すことになるのかもしれません。