ベイエリアの山火事の恐れ、計画停電実施

10月9日、停電中のガソリンスタンド(Nevada City, California) 

ベイエリアの山火事の恐れ、計画停電実施

アメリカ国立気象局は、10日までサンタ・クルーズ山地やノースベイ、イーストベイに、山火事の危険性を示す「レッドフラグ警報」を発令した。サンノゼ緊急管理局のレイ・リオーダン局長は8日、「条件はそろっている。乾いた燃料、強風、温暖な気候。どんな火花でも甚大な山火事になる可能性がある」と述べている。PG&Eは9日から、高温と強風により森林火災のリスクが高まっていることを受けた予防措置として輪番停電が始まった。送電が停止された顧客は約80万世帯に上る。カリフォルニアでは昨年、PG&Eの送電線からの発火が原因で山火事が発生し、同州史上最悪の被害が出た。住民からは不満の声も上がっているが、ギャビン・ニューサム州知事は、「停電の影響を受けるカリフォルニア州民が不満を感じるのも無理はないが、安全が第一だ」と述べた。

カリフォルニア州南部の火災で非常事態宣言、 2名死亡

州南部で10日発生した火災でカリフォルニア州は非常事態を宣言し、約10万人が避難を余儀なくされた。火災は10日夜、ロサンゼルス北部シルマーで発生。すぐさま制御不能となり、ロサンゼルス広域都市圏のサンフェルナンドバレー地域に燃え広がった。火災の原因は不明。消防によると、このうちロサンゼルス北部の山火事では11日午後5時の時点で焼失面積が3000ヘクタール以上に上り、住宅や建物は76棟が焼失、少なくとも2名が死亡した。「サドルリッジ」と名付けられたこの火災は、州南部で起きた火災の中でも最大規模のものとなった。

ディープフェイク規制、カリフォルニア州法が成立

カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は3日、ディープラーニング技術を使って写真や映像に写る人物の顔を違和感なく別人に入れ替える「ディープフェイク」技術に関する2つの州法案に署名した。AB 730は選挙まで60日を切った期間に、政治候補者への信頼を傷つけたり有権者を欺いたりすることを狙った改変動画の配布を違法とする。また、AB 602は本人の同意なく画像等がポルノコンテンツに使われた場合、作成者を提訴する権利をカリフォルニア州民に認めている。アメリカ自由人権協会は新法は言論弾圧に繋がりかねないと批判している。

香港の警察追跡アプリ、アップルが削除

アップルは香港で警察やデモ隊の位置をクラウドソーシングで把握する地図アプリ「HKmap.live」を、「App Store」から削除した。中国政府はこのアプリは「香港の暴徒を暴力的な行為に走らせる」と非難していた。同社のティム・クックCEOは10日、アプリを削除したことについて、「技術が善にも悪にも利用されることは周知の事実であり、今回も同様だ」と指摘。アプリが1人でいる警察官への攻撃や警察官がいない地域での犯罪行為などを目的に悪意を持って使用されたという「信頼できる情報」を香港の警察やアップルユーザーから得たと説明した。

2023年から毛皮製品の製造、販売、流通禁止

カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は12日、2023年から新たな毛皮の製造、販売を禁止する法案に署名した。新法によって、州内における毛皮製品の製造、販売、販売のためのディスプレー、貿易、寄付、またはその他の方法による流通は禁止される。ただし、レザー、牛革やシアリングのほか、宗教上の目的で使用する毛皮製品は除外対象となる。知事は同日「米国史上最も強力な動物の権利擁護の法案に署名した」とツイートした。知事は同時に、サーカスにおけるクマやトラ、象、猿のほか、野生動物の使用を禁止する法案にも署名した。

空港内唯一のホテル「グランド ハイアット」at SFO開業

ハイアットは7日、サンフランシスコ国際空港に空港内唯一のホテル「グランド ハイアット at SFO」を開業した。総工費2億3700ドル。敷地面積4.2エーカーで、客室はスイート22室を含む351室。コンベンションスペースのほか、108席あるレストランと24時間営業のマーケットとバーがあるラウンジを備えている。サンフランシスコ芸術委員会によるアートコレクションが展示もされている。無人運転車両システム「エアトレイン」で空港の全ターミナルから直接のアクセスが可能。また、デイユースも可能で、8時から20時までの間の6時間で料金は125ドルから。