おふざけキャンプ

キャンプの事で頭がいっぱい

キャンプ少林寺 (キャンプクエスト修行編)

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第1章 『出会い』の薪!

デイキャンプにまで敗北した楽次郎は、修行の旅に出ることになった。


(は? なんのこと?っていう方は・・・)

前回までのクエストがこちら↓になっております。
rakujirou.hatenablog.com
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まずは手始めに公園でテントの設営の練習をする事にした。



楽次郎

「ええっと、ポールを繋いで…よし!」


そこに、一人の女性がやって来て声をかけた。


女性

「あの、すいません。それってColemanのテントですよね?」


楽次郎

「えっ?はい。そうですけど。」


女性

「突然すみません。私、キャンプしてみたくて…。テントを少し見せてもらえませんか?」


楽次郎

「えっ!はい!良いですよ。どうぞどうぞ。」


女性の名前は薪子といい、年齢は見た所20代。
ゆるキャン△を観てキャンプに興味を持ったとのことだった。

楽次郎は自分の知っているキャンプの知識をフル総員して説明した。


楽次郎

「やっぱりペグはソリステですよ。スノーピークっていうメーカーの鍛鉄製ペグで、最強のペグって言われてるし。」




薪子

「へぇー。そうなんですね。ペグにも色々あるんですね〜。」


楽次郎

「テントに付属しているプラスチック製のペグじゃあ固いサイトだと刺さらないからね〜。」





楽次郎と薪子が楽しく会話していると、そこにガラの悪そうな男達がやって来た。




男A

『おいおい。こんな所にColemanがあるじゃねぇか。
しかも、緑色だぜ。』


男B

『へぇっ、へぇっ、へぇっ。
今どきColemanのテントを公園で試し張りしてるなんてどんな初心者だよ!』


男C

『ヒャッホーウ!
おいおいお嬢さん。そんなColemanのテントよりも、もっと良いキャンプギアを教えてやるぜ?』


『おい、お前ら見せてやれ!』


男の一人がそう言うと、他の男達が次々とキャンプギアを披露し始めた。


男A

『コレが我らが【DOD】のキャンプギアだ。お嬢さん。よ〜く見るといいぜ!』


男達はDODの商品の説明を始めた。


『コレが【プレミアムワンタッチテント】』

・ミニマムタイム&マキシマムパフォーマンスをコンセプトにしたファミリーにピッタリのテント!

・傘を広げるようにパッとテントの骨組みを設営できるワンタッチシステム!

・高さ190cmで大人が立って歩けるスペースを確保!

・なんと!キャノピーポールが2本付属!



『コレが【めちゃもえファイヤー】』

・二次燃焼の炎を楽しめる燃焼効率の高い焚き火台だ!

・二次燃焼を可能にするのは空気の流れを二層に分ける特殊構造!

・付属品のテーブルもきれいに重なるように設計されててコンパクトに収納することが可能!



『そして、こっちが【ニンジンペグ】』

・「DODのロゴは犬ですか?」「いいえ。ウサギです。」と、早く覚えてもらいたい一心でつくられたニンジンペグ!

・草の部分は素手でつかみやすい形をしていて、ニンジンの収穫をしているような気分でテントの片付けができる!


男A

『どうだい?お嬢さん。Colemanなんてつまんないだろ?』

『キャンプに興味があるのなら、俺たち【コブラ会】が詳しく教えてやるぜ?』


薪子

「DOD?コブラ会?」


男B

『そうさ。反Colemanを掲げる俺たちコブラ会。
コールマンのコに、ラブの反対でブラ。』

『コールマンを愛さないコ・ブラ会さ。』


男C

『つまらないColemanより、アゲアゲなDODをこよなく愛する男達の集団だぜ!』

『ほらほら、Colemanよりも、DODのが可愛いだろ〜。』


薪子

「わぁ〜。ホント!ウサギが可愛い!」

「名前も面白いし、デザインも可愛いのに値段が安いんですね〜。」

「確かにColemanよりもDODの方が好みかも・・・。」


楽次郎

「薪子さん・・・。」


男C

『そうだろ?そんなColemanのテントなんて大昔の遺物だぜ?』

『緑のテントなんて、お前は卑弥呼かってーの!』


男A、B

『はっはっはっ!出た〜!弥生時代ギャグ!』


楽次郎

(なんだよ、弥生時代ギャグって。なんで緑のテントが卑弥呼なんだよ。意味分かんないよ。頭沸いてるのか?)


男達が楽次郎のテントをけなしていると、一人の老人が割って入って来た。




謎の老人

「おやおや、Colemanの何が悪いんじゃ?」

「DODも良いが、Colemanのコスパの良さを本当に分かっておるのかのぉ?」


コブラ会 男A

『なんだと?馬鹿なジイさんだ。コスパでいったらDODのが上に決まってるだろ!』

DODのワンタッチテントが耐水圧2000mmなのを知らねえのか?』


謎の老人

「そうかのぉ?確かに、このColemanのBCクロスドームの耐水圧は1500mmだが、数字だけで測れるものかのぉ?」

「数字はあくまで新品の性能を表すもの。表面の撥水加工が落ちてきたときにその性能を期待するのは、ちと厳しくないか?」

「はたして長く使えるのはどちらかのぉ?」


「それに、今どきDODの【カマボコテント】なんて珍しくもない。キャンプ場では必ずカブるぞい。」

「シワシワのDODより、緑のColemanを綺麗に張ってる方がカッコいいとも思えるがのう。」


コブラ会 男B

『ぐっ!カマボコがカブるのは・・・。』


コブラ会 男C

『確かに生地の薄いテントやタープはシワになる・・・。』


謎の老人

「それに、DODのワンタッチテントだって緑色じゃないか?Colemanのパクりかのお?」



コブラ会 男A

『クソっ!緑のワンタッチテントの事まで知ってやがる!』

『貴様!何者だ!我々をコブラ会と知ってケンカを売ってんのか!』


謎の老人

「いやいや、ワシはただのキャンプ好きジジイじゃよ。」

「ギアの良し悪しは個人がそれぞれ決めれば良いんじゃないか?」

「キャンプギアは、それを使う者によって良くも悪くもなるもんじゃ。」

「ヒトのキャンプギアにケチをつけるもんじゃない。」


コブラ会 男A

『ふん!うるせぇ!今日はギアの持ち合わせが少ないが、キャンプ場で会ったら覚えておけよ!』

『俺たちのギアでギャフンと言わせてやる!』


コブラ会 男C

『おっ?そうだ!』

『お前ら!来月開催される【キャンプフェスティバル 市内大会】に来い!そこで目にもの見せてやる!』

『いいか?必ず来いよ!』


そう言い残すと、コブラ会の男達は去っていった。


DODに心を奪われてはしゃいでしまった薪子も、ばつが悪そうにぺこりと頭を下げて去っていった。



楽次郎

「お爺さん。ありがとうございました。」


謎の老人

「いやいや、ワシも初めてのテントがColemanだったからつい口を出してしまっただけじゃ。」

「ホレ!設営の途中じゃろ?ついでじゃから、ちょいと見本を見せてやろうかの。」


そう言うと、謎の老人は目にも留まらぬ速さでペグ打ちを終え、ガイロープ まで張ってしまった。

しかも、テントにシワ一つない完璧な仕上がりだった。



楽次郎

(す、すごい!この人はきっと名のあるベテランキャンパーに違いない!)

「お爺さん!私は立派なキャンパーを目指して旅をしている楽次郎と申します。」

「どうか、私を弟子にしていただけないでしょうか?」



謎の老人

「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。弟子とな。ワシはもう弟子を取るような身分では・・・。ん?!」

(この青年の頬にあるワンポールテント型の痣はまさか・・・)

「君、その頰にあるアザは?生まれつきか?」



楽次郎

「アザ?コレですか?変な形でしょ?
三角の痣なんて気味が悪いですよね?」

「この痣は生れつきだと母からは聞いています。それが何か?」



謎の老人

(まさか・・・。この青年は・・・。)

「よし。分かった。弟子にするかはともかく、キャンプが上達したければ教えてやる。」

「向こうに見えるあの山の麓に【キャンプ少林寺】という寺がある。その手前に炭焼き小屋があるから、そのテントを撤収したら訪ねて来るがよい。」


そういうと老人は風の様に去っていった。



楽次郎

「キャンプ少林寺・・・。」

(そこに行けばキャンプの修行が出来るかもしれない!)


楽次郎はBCクロスドームを大急ぎで撤収し、山の麓へ向かった。






楽次郎が山の麓に着くと、そこには、【キャンプ少林寺】と書かれた看板を掲げた立派な門扉があった。


『えい!はっ!はっ!ふん!』

『そいや!ハァー!アチャ!』


キャンプ少林寺の門の中からは大勢の人の威勢の良いかけ声が聞こえる。


楽次郎が少林寺の境内に入って中を見渡すと、至る所で修行僧たちがテントやタープを張っている。


(※画像はイメージです。)




楽次郎

(みんな設営している・・。)

(ここは・・・キャンプ場?寺じゃないのか?)


『こんにちは〜!』

『すいませ〜ん!』


『誰か手が空いている人いませんか〜!』


楽次郎が声をかけても、設営に夢中で誰も相手にしてくれない。

すると、背中越しに声がした。


「そっちじゃない。こっちじゃ。」


振り返ると、さっきのお爺さんだった。


楽次郎

「お爺さん!いや、先生!いやいや、お師匠さん!」

「私にキャンプを教えてください!!!」



つづく



次回、第2章『修行?』の薪!

(続くのか?続けるのか?俺!)

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