サイレント・ブレス 看取りのカルテ /南 杏子
大学病院の医師が、訪問診療医になる話。
筋ジストロフィーの患者への訪問も書いてあるとのことだったので、読んでみた。
気管切開してる筋ジスの息子は、唯一の家族である母からはほぼ介護放棄状態、何があっても入院は拒否。飼い猫はエアホースにじゃれ合う。周りにとってヒヤヒヤすることがあっても本人は他人事のようにのんびりしてる。最期は、お母さんを想ってだったのかもしれない。
他の事例も興味深かった。
本人の希望に沿って穏やかに人生を謳歌できるように治療するのは大切なことだと思う。
他の事例でも、家族の希望と本人の希望が違くていざこざになっててもどかしかった。
本人の希望をしっかり聞いておくことは大事だと感じた本でした。