この世に中心はない



我が家の三女の不可解な発言



”この世に中心はない” そう断言している



「ココが中心、ココが真ん中っていったら、本当の中心は何処にもない」と言う…



ちょっと意味が解らないような、解るような……



掘り下げるべく「どういうこと?」と聞くと『よくわからないけど中心はない』と、ただただ力強く答える



不可解な言葉にフリーズしつつも考える






三女は全く勉強をしない



ずっと本ばかり読んでいる



身体の図鑑、サバイバルの本に、偉人伝から冒険の本などあらゆるジャンルを学校の図書館から毎日借りてくる



去年は学年で1番本を読んだ ”読書賞” を受賞し、人生初の表彰状をもらってきた



ちなみに”この世に中心がない説”はニュートンの本を借りてきた時に言っていた



柔らかい脳が活字によって揉み解され、多くのことを吸収している






三女の考えをかいつまんでまとめると、自分にとっては誰でも自分が中心にいるが、スケールを大きくすれば地球が宇宙の中心でもないのに、たった一人の人間が中心であるはずがないという。そして宇宙人はいると思うし、相手の宇宙人からみたら地球に住んでいるみんなも宇宙人なのに大騒ぎしているのは変だと言っている



確かにそうだな…



小学校2年生の発言にサジェスチョンを感じつつ、新たなテーマをもらったような気分になった



大人と子どもの違いは経験値



経験値があるが故、三女の言葉をきっかけに、心に偏りと常識の壁があることに気付かされた



答えのない世界で無限に展開を広げる子どもの宇宙





ワクワクをもらった僕は夜遅く一人でその会話を噛みしめる





宇宙を想って、地球を愛して、今日はウイスキーが躍っている





水辺のバレリーナ