★再送★【次世代型 療院構想】「ホリスティックヘルス」から捉えた「メンタルヘルス」の在り方 | メンタルヘルス ~希望へ向かって~

メンタルヘルス ~希望へ向かって~

メンタルヘルスナビゲータによるカウンセリングの提供と、「ホリスティック医学」の概念を基盤とした「次世代型 療院構想」について発信しています。

 

皆さん、こんにちは!

メンタルヘルスナビゲーターのK・HAMANOです!(^^ゞ

前回、掲載させていただきました記事を再掲載させていただきます。最近フォロワーになってくださった方に向けて、「メンタルヘルス」の理に適った在り方を知っていただきたく、ホリスティックヘルスから捉えた視点にフォーカスを当ててみたいと思います。

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今日は、ホリスティック医学の観点から見た

「メンタルヘルス」の在り方について、《NPO法人 日本ホリスティック医学協会》のHPの中から、引用させていただきました。

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NPO法人日本ホリスティック医学協会

ホリスティックコラム

「メンタルヘルス」

 

メンタルヘルスの多次元的なアプローチ

http://www.holistic-medicine.or.jp/column/c_mental/entry84.php

「メンタル」や「メンタルヘルス」といっても、ホリスティックな観点からするとそれは、単に心や精神、心理面での健康のみを考慮し、取り扱っていくものではありません。   心の状態は、皆さんも経験があると思いますが、体のコンディションと密接につながっています。がんや生活習慣病、アレルギーなどの疾患によって、メンタルヘルスは大きくダメージを受けます。頭痛や腰痛、肩こり、倦怠感といった身体症状によっても、心の状態は大きく影響を受けるでしょう。こうした体のコンディションへの配慮が、メンタルヘルスには欠かせませんし、逆に疾患や身体症状を抱える患者や家族にとっての、メンタルヘルスケアの必要性も考えなければなりません。

 

 一方で、ホリスティックな見方では、個々人は単に「ひとり」存在しているのではなく、ネットワークの一員として、「つながり」の中で存在していると考えられます。ケアを必要とする人を、ひとり周囲の人間関係や環境と、切り離して考えることはできません。対人関係上の困難への配慮、置かれている環境への配慮が不可欠になります。そうした意味での環境調整も、メンタルヘルスケアの重要な側面となります。

 つまり「心理面でのケア」だけでなく、「身体面へのケア」「対人関係上の支援」「環境調整」といった多面的な視点が必要になるということです。  今日わが国で「メンタルヘルス」というと、職場や企業ベース、従業員のためのケアといった観点から捉えられがちですが、ここでは広く一般的に、ホリスティックな観点からの「メンタルヘルスケア」について、述べていきます。

 

身体面にまつわる メンタルヘルスケア

 

 ストレスを抱えて心の不調を感じているとき、体にも緊張状態が起こり、こりや痛みなどを覚えます。日常的なメンタルヘルスケアとして、こうした体の緊張やこり、痛みをほぐし、緩和させるアプローチは、心にもリラックスやリフレッシュをもたらす手軽で有効な方法です。 ストレッチやウォーキングなどの軽い運動を行うのもいいですし、ヨガや気功、太極拳など、運動法を兼ねた心身のリラックス法も大変理にかなった手法でしょう。鍼灸や指圧、整体、アロマテラピーなど、体に働きかける代替医療の施術を受けるのもいい方法。筋肉の緊張や張りがほぐれ、血流がよくなるという身体面での効果に加え、「気」という概念に代表される心身エネルギーの流れもよくなり、心と体に調和がもたらされます。

 

 体に現れる「疲れ」「だるさ」、心に現れる「落ち込み」「やる気のなさ」は、多くの場合、心身が発する「休め」のサインであることが多いのですが、現代に生きる私たちは、どうしても心や体に鞭を打って、大事なサインを無視しがちです。

 こうした状態のときにまず必要なのは、心身の「休養」です。睡眠をたっぷりとって体を休めること。明るくしようと無理をせずゆったりと過ごすこと。とはいえ、「休養」「休息」が必要な人にとって、「ゆったり休む」ことが心理的にそう簡単ではないことを、日々の臨床の中で感じています。本当は休息が必要なのに、「怠けてはいけない」「他の人はがんばっているのに」「こんなことは気力の問題だ」と、限界を超えてがんばってしまうと、心や体の病(生活習慣病やうつ病など)になって初めて休めた、ということにもなりかねません。その意味で病気とは本人にとっても家族にとっても、おしなべてこれまでの生き方を見直し、方向転換をする契機(きっかけ)であると言えるでしょう。

 

対人関係や環境の調整と メンタルヘルスケア

 

 ストレスから解放され、ゆったり過ごす、休む、気分転換する、といったことが必要にもかかわらず、環境や周囲の人間関係の軋轢により、それが許されない場合もあります。仕事を休職する、家族と距離をとる、といったことが実現されて、初めて本来の心の安定を取り戻せることも多いものです。こうした環境調整は、自分だけではできない場合も多いので、医師やカウンセラー、ソーシャルワーカーなどの援助職の助けを借りることも必要になってきます。こうした専門家に、家族に話をしてもらったり、職場の産業医などと連携してもらうこともできます。

 また、現実にプレッシャーをかける人はいないにもかかわらず、「休むと人に非難される」「きちんとやらないと嫌われる」という強い思いがあることで、ストレスを抱え込んでしまうケースもあります。「環境が許さないから休めない」と思いがちですが、実は自分自身の内に批判者がいて、手を抜いたり休むことを許さないのです。そのために、休むことに強烈な罪悪感を覚えます。こうした内的な対人関係のパターンに気づき、上手につきあっていくことによって、ストレスに対処できるようになっていきます。ただし自分ひとりでパターンに気づくことは難しいもの。「人に迷惑をかけたくない」「自分の力で何とかしたい」と思いがちですが、この場合も専門家の助けを借りることが大事です。

 

 ここまで話題にしてきた「心理面」とは、心理学でいうと「自我」と呼ばれる意識や心の次元におけるものです。フロイトからスタートし、ユングその他の継承者によって発展した心理学の系譜では、当初は「意識」は「自我」と呼ばれる主体に存在しており、それ以外は「無意識」でそこに主体は「無」く、無意識はあくまで自我意識に統合されるべきもの、というスタンスでした。

 しかしニュートン力学から量子力学への物理学のパラダイム転換と同調するかのように、心理学という「関係性」を専門的に取り扱う分野でも、「意識」と「無意識」、「セラピスト」と「クライエント」を二分的・二元的に捉えるのではない、新しいパラダイムが展開されています。

 

 心の全体性を考えるとき、私たちの意識は、「これが現実だ」と一般に合意が取れている現実における「自我」意識の体験とは、次元の違う状態の体験も持っています。たとえば「夢」の意識がそうです。悪夢を見てうなされたときを思い出していただくとわかりますが、夢の次元では時として、現実よりリアルな意識体験をすることもあります。もともと東洋の伝統的、神秘主義的な考え方では、このように次元が違う意識、主体があると考えられてきました。

 たとえば、人に迷惑をかけず自分で解決しなければとがんばってきた人が、「深く水に潜る」といった夢を見るとします。この人の自我は「無気力になってしまう自分をなんとかしたい」と思っているのですが、夢の体験を深めると、ゆったりとリラックスする、深く安らぎの体験が浮上し、それまで嫌悪してきた「人にゆだねる」、「手放す」といった心の姿勢へと変容することができて、生まれて初めて「生きることが楽になる」といったことが起こります。

 ここでいう「人にゆだねる」というのは、それまでの自我にとっては不快な体験であり、「心の変容」とひとくちに言っても、それは「自我」にとっては傷つきや喪失の体験となります。心理療法の専門家には、主体としてのクライエントの、時には辛く、しかし深い喜びをもたらす心のプロセスがまっとうされるよう、心のプロセスの全体性(ホリスティック)に寄り添っていく、マラソンの併走者のような役割があります。

 

 最後に、ホリスティックなメンタルヘルスケアとして、生活習慣病やがんなど、重大な疾患や慢性病におけるメンタルヘルスケアの重要性について触れたいと思います。

 

 慢性病を抱える患者にとって、日々の暮らしはそのまま、病気との取り組みです。いつ、どんな薬を飲むか。食事はいつ、どんなものを食べるか、あるいは食べてはいけないか。数日起きの通院。数か月後との入院。外出ができなくなったり、仕事や人間関係、趣味などの楽しく充実した機会が、大幅に制限されることもあるでしょう。旅行に出るにも、細心の努力と準備が必要です。家族ともども、常にストレスを強いられることになります。

 また糖尿病や高血圧では、肩こりや腰痛を伴いやすくなります。その他の慢性病でも、治療によるダメージや副作用から、心身の緊張状態が生じ、頭痛やこりなどの身体症状、不安やイライラなどの精神症状などに悩まされやすくなります。

 病気や治療のストレス、副作用の苦痛、先行きの見通しが持てないことへの不安、再発への不安。 こうした心身のストレスを軽減する「メンタルヘルスケア」は、当事者にも家族にも必要なことは言うまでもありません。先に述べてきた身体面へのアプローチ、環境や人間関係へのアプローチ、多次元的な心理面へのアプローチが、ここでも有効になります。

 病気と取り組む日々の疲れを癒し、緊張をほぐし、休息する。不安や恐怖が軽減され、心身のリラックスがもたらされることで、自然治癒力を高めることにもつながります。看護や介護の毎日でストレスの多い家族にとっても同様です。

 

 ホリスティック医学では、西洋医学だけでなく各種代替医療を積極的に利用していきますが、今後は心理療法のみならず、各種代替医療がこの役割を担っていくことが期待されます。

  『笑いと治癒力』の著者であるノーマン・カズンズ氏は、自らの闘病体験から、ユーモアや笑いに癒しの力があることを見出しました。膠原病に苦しんでいたとき、入院中のベッドでできることは何か、と考えた彼は、コメディ映画やユーモア本を運び込み、その結果、痛みを感じないで眠れるようになり、治癒に成功したのです。ここから「笑い療法」と呼ばれるひとつの代替医療に発展しました。

 

 山登り、ガーデニング、野菜作り、犬の散歩、入浴法など、自分なりに工夫して楽になるオリジナルのメンタルヘルスケア法を見つけましょう。本当に必要なものは、実は自分が一番よく知っているもの。直感に従って自分なりの対処法を見つけ、活用することで、自分で自分を癒す感覚が育ち、自然治癒力も養われていくことでしょう。

 

 

治癒力にスイッチを入れる~治るこころのつくり方

http://www.holistic-medicine.or.jp/column/c_mental/entry79.php

 

 治癒力を発動させるスイッチとして、こころは非常に大きな役割を果たしていることは、経験的にも、また科学的、医学的にも明確なことです。

 もちろん実際には、こころだけでなく、からだや食事、遺伝要因など様々な要因が複雑に関連していますが、ここでは敢えてこころの側面に焦点を当て、その視点から治癒力のスイッチの入れ方について考えていきたいと思います。

 

◆プラス思考よ、さようなら

 

 こころと治癒力との関係について考えていく場合、必ず出てくるのが、この「プラス思考」の重要性ということです。確かに、前向きな気持ちや明るい気持ちは治癒力を高め、マイナス思考やストレスというのは治癒力を下げるということはよく言われますし、実際、精神神経免疫学の研究からも、これに関するデータが多く集められています。

 しかしここに、大きな落とし穴があります。それは知識と実際とのギャップです。

 すなわち、最初からプラス思考の人にとっては、前向きな気持ちを持つことは、さほど難しいことではないのですが、普段はどちらかといえばマイナス思考で、自分にあまり自信が持てないような人にとっては、いくらプラス思考になりなさいと言われても、そう簡単になれるものではないのです。

 それにもかかわらず、プラス思考が治癒力を高めるという事実ばかりが一人歩きしてしまっているせいか、マイナス思考に陥っている人にも、プラス思考になるよう求められるケースが多々あります。ところがそういう人たちは、どうしたらプラス思考になれるのかが分からないため、大変困惑することになります。

 プラス思考の重要性を理解することと、その人がプラス思考になれることとは、全く別の次元の話であり、この2つは、実は何の関係もないことなのです。

 いまだに多くの医者や治療家が、黄門様の印籠のように、「気持ちの持ち方が大切」と言い続けているところをみると、もしかしたら、プラス思考が治癒力を高めるという事実を教えてあげさえすれば、実際にプラス思考になれると思いこんでいる人が結構多くいるのかもしれません。

 これを患者さんの立場から見てみると、もっと重大な問題が見えてきます。それは、前向きな気持ちが持てるよう努力することが、かえって、その人を落ち込ませてしまうという事実です。 なぜならば、マイナス思考の人が、プラス思考になろうと思っていくらがんばっても、ほとんどの場合、プラス思考にはなれません。そうなると、やっぱり自分はダメだと思ってしまい、落ち込んでしまうというわけです。

 結局のところ、「前向きな気持ちが大切」とか「自分に自信を持て」といった類の言葉では、その人のこころを落ち込ませることはできても、プラス思考に変えることはできないのです。当然、このようなこころの状態は、からだの治癒力にもマイナスの影響を与えることになります。治癒力のスイッチを入れようとして、実は全く正反対のことをしてしまっているのです。

 このように、知識としての「心」と、実際の「こころ」とは全く異なるものであるということを、まずは知っておく必要があります。

 

◆「ねばならない」思考

 

 前向きな気持ちが大切だというアドバイスに勝るとも劣らず多いのが、「気にするな」「こだわりの気持ちを捨てろ」といった類の言葉です。これも、前向きな気持ちを持つことと同様、とても難しいことです。なぜならば、気にしまいと思えば思うほど、より一層気になってしまうというのが、通常のパターンだからです。さらに、この悪循環を繰り返すことで、いつまでたっても変わらない自分を責めたり、落ち込んだりするようにもなってきます。

 「気にするな」といった言葉も「前向きな気持ちが大切」といった言葉と同様、落ち込みの気持ちや無力感を引き出すことはできても、プラスのこころの状態を作り出すことはできません。

 しかし、まじめな患者さんほど、治療者から言われたことを素直に実行しようと努めます。ところが実際には、言われたことができない自分に失望することになります。

 このような人たちには、実はある共通の思いこみがあります。

 それは「ねばならない」思考と言われるものです。

 例えば「前向きな気持ちにならなくてはならない」「気にしてはいけない」というように、この思考にはすべて、最後に「ねばならない」「してはいけない」「すべきである」といった類の言葉がつきます。

 この「ねばならない」思考を持っている人は、何か問題に直面すると、実際にはできないことであるにもかかわらず(例えは「気にしない」ことなど)、それをしなければならないという思いにとらわれているために、何とかしようと努力をします。

 そのためどうにもならない状態に陥ってしまい、結局はそんな自分が嫌になり、落ち込んでしまうことになるのです。この「ねばならない」思考には、他にもいろいろなものがありますが、一見すると全く当たり前のように見えるものもたくさんあります。

 たとえば「自分の責任は果たさなければならない」「人には迷惑をかけてはいけない」「挨拶はきちっとすべきである」といった考えは、どれも常識的なことばかりです。

 このように、当たり前なことだからこそ、当然しなくてはいけないと思いこんでしまうのかもしれません。ところが実際には、このような当たり前なことであったとしても、それがどうしてもできない場合もあります。

 たとえば、うつ状態になり、会社に行けなくなってしまった場合などがそうです。人には迷惑をかけてはいけないという思いがあるにもかかわらず、実際には会社には行けず、みんなに迷惑をかけざるを得ない状況になります。

 この場合、これはやむを得ないことだと開き直り、しばらくの間はゆっくりと休養しようと思えれば、気持ちも楽になり、段々ともとの状態に戻ってこられるのです。ところが「ねばならない」思考を持っている人は、たとえ自分がどうにもならない状況であろうとも、人に迷惑をかけてはいけないという思いこみがあるために、何とかがんばろうと思ってしまい、結局は、悪循環の輪に入り込み、より一層うつ状態を強めてしまうことになるのです。

 

◆こころの回復力

 

 一般には、治癒力はからだのみに備わっているように思われがちですが、実際にはここ ろにも備わっています。傷ついたからだが段々と回復し、もとの状態に戻っていくように、 傷ついたり、落ち込んだりしたこころも、徐々に回復し、また平静な状態に戻る力を持っているのです。

 実際、どんなつらいことや悲しいことがあっても、しばらくの間は、立ち直れないくらい 落ち込んだり絶望感に打ちひしがれたりするかもしれませんが、たいていの場合は、しばらくすると、また立ち直ってきます。まさにこころにも、からだと同様、回復力があるのです。そして、こころの回復にともなって、からだの治癒力も本来の力を発揮できるよう になってきます。その結果、落ち込んでいたときには現れていた身体の症状も、次第に改 善の方向へと向かっていくわけです。

 このように、人のこころには本来的に、無理に気持ちを変えようとしなくても、おのずと最も適切な状態に変化しようとする力があるのです。

 ところが、せっかくの変わろうと するこころの力を妨げるものがあります。それが「ねばならない」思考です。落ち込んで いる人でも、たいていの人は時間がたつと徐々に回復してくるのですが、それを「いつま でも落ち込んでいてはいけない」と思ってしまうと、それがこころの回復力を阻害してしまうのです。

 このため、「ねばならない」思考でがんじがらめになっている人は、落ち込み状態から、なかなかもとに戻れなくなってしまうのです。よって、いかにこの「ねばならない」思考を緩めるか、またはうまく外すかが、こころの回復力を十分に発揮させるための重要な鍵となるのです。そして、こころの回復力がう まく機能すれば、それは自ずとからだの治癒力のスイッチを入れることにもなるのです。

 

◆努力ではなくきっかけ

 

 「ねばならない」思考により、こころの回復力が阻害されていなければ、時間の経過に伴い、自然とこころの状態もよい方向へと変化してきます。

 一方「ねばならない」思考に とらわれている場合には、これを緩めてあげることが重要となってきます。その方法には、 いろいろなものがありますが、「ねばならない」思考の存在にただ気づくだけでも、自然と 外れてしまう場合もありますが、なかなかそう簡単にはいかない場合もしばしばあります。

 そんな場合には、「今のままでいいよ」というメッセージを与えてあげることも、比較的有効な方法です。例えば「もっと前向きな気持ちにならなくては」とか「いつまでもクヨクヨしていてはいけない」と思っている人に対して、「前向きな気持ちになるというのは、そう簡単にできることではないので、今はそんなことをしなくてもいいですよ」とか「そんな状況なら、クヨクヨしてしまうのも無理からぬことだから、しばらくの間は、クヨクヨ していても構いませんよ」と言ってあげるのです。

 そうすることで、ずいぶんとこだわりの気持ちが緩むので、本人もとても気持ちが楽になり、結果としてこころの回復力が促さ れることになります。そして、この心地よさが、治癒力のスイッチを入れることにもなるのです。

 当然のことながら、それでもなかなかうまくいかないことも少なからずあります。その場合に、大切となるのがきっかけです。このきっかけには、様々なものが存在します。ある人との出会いや、誰かのちょっとした一言、ほんの些細な体験や出来事、環境の変化、 偶然の出来事など、何でもかまいません。要は本人がホッとできたり、「あっ、そうか」と か「まあ、いいか」と思えるような、何かがあれば、それはすべてこころの回復力を促す きっかけとなりうるのです。

 また、西洋医学の薬や鍼灸をはじめとする各種代替療法も、このきっかけとなりうる大きな役割を果たします。例えば、これらの身体的側面からのアプローチにより、なにかし らの身体の変化を感じ取ることができ、「もしかしたら、これでよくなるかもしれない」と思ってもらえたならば、その治療法は、すでにこころの回復力を促すための立派なきっかけになったと言えます。

 さらに、このような臨床の場面においては、信頼感や安心感も重要なきっかけとなります。もしも治療者が、患者さんに信頼感や安心感を抱いてもらえるような関わりを持つこ とができたならば、これはこころの回復力を活性化させるための、きわめて重要なきっかけとなります。

 患者さんが「この先生は、私のことをちゃんと分かってくれた」と感じた瞬間、まさにこころの回復力にスイッチが入るのです。よって、西洋医学や代替医療を問 わず、どんな方法で治療を行おうとも、こころの回復力を十分に発揮させるためには、 療者のちょっとした言動や関わり方のすべてが、大きな意味を持つことになります。

 このように、こころは努力によって変えるものではなく、何かしらのきっかけによって、 自ずと変わるものなのです。

 しかし、だからといって、努力はするべきではないと言っているわけではありません。自分の気持ちを変えようとする努力は、空回りを生むだけであり、あまりお薦めはしませんが、きっかけを作るための努力は、とても意味のある重要な ことです。

 きっかけは、多ければ多いほど、自分の気持ちが変わるチャンスも多くなるの わけであり、そのための努力は、とても大切な作業となります。ただし、ここでも無理にきっかけ作りの努力をする必要はもちろんありません。そんなことすらしたくない人にとっては、それは「きっかけ作りをしなければならない」というこだわりを持たせてしまう だけであり、かえってマイナスの結果を生んでしまうからです。このような時には、「きっかけ作りなんかはしなくてもいいよ」と言ってあげ、自ずと訪れるきっかけを待っていればよいのです。

 このように、こころの回復力は、何かしらのきっかけにより促進され、自分の気持ちを変えようとする努力により、阻害されます。よって、「治るこころ」をつくるためには、いかに治ろうとするこだわりを緩めるか、いかに「あっ、そうか」とか「まあ、いいか」と 思えるきっかけを見つけ出せるかがポイントとなってきます。

 「治るこころ」を作ろうとす るこころが、実はそれを妨げているという皮肉な現実がここにはあります。

 

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『考察』

私たちが、生きていく中で「こころ」の健康を考える時、環境や人間関係などによって様々なストレスから起こる「こころ」の苦しみや痛みを我慢しなければ「自分は弱い人間であってはならない」や「自分のことで人に迷惑を掛けたくない」という、弱さを否定する、いわばストレスから回避したいという自己防衛反応を抑制し、生後から培われてきた躾や教育、置かれた環境等によって構築された、自我の反骨精神によって「我慢」することにより「自己肯定」を図ろうとします。

しかし、それが返って「精神疲労」のきっかけとなり、己の意図する「こころ」の状態とは反し、自分自身を追い詰めてしまうことになることが往々にしてあります。

 

常日頃から、スポーツや武道、ヨーガや座禅など、心身の鍛錬を意識的に取り入れ、心のレジリエンスを強化している人はストレス耐性に優れ、耐えうるストレスとなる出来事があっても、それに対して一喜一憂することなく、平常心を保つことができます。

しかし、生活習慣の中に意識的に心身の鍛錬を取り入れていない人にとっては、それは顕在意識では我慢していられているように思えても、潜在意識ではストレスとなる出来事そのものをそのままフラストレーションとしてインプットしてしまい、顕在意識で「不愉快」や「不快感」としてアウトプットしてしまうことにつながり、その感情を否定しなければならない心理にかられ、ストレスを更に増幅してしてしまうことにつながります。

 

そういう人にとって、今日の複雑な情報社会に於いて「こころ」の安寧を図ることは、自分一人の判断と努力では非常に困難な場合が多く、自分の心の状態を批評せず、ありのままを受け入れ、共感し、且つ、その人の心に寄り添い、「自ら癒す」力を培ってくれ、また安寧な心に向かうきっかけを意識付けてくれる、「こころの伴走者」の存在が必要とされる時流に来てると言えるでしょう。

 

補完代替医療には、身体にアプローチするものと、多次元的な心理面へのアプローチをするもの。それを組み合わせたもの。更には、人間の五感を超越したスピリチュアルの側面からアプローチするものなど、様々な療法があります。

 

それらが、クライアント様個々人の問題に応じたアプローチの仕方によって「存在」を承認し、その人が「自己実現」を目指す意欲を高める効果を発揮させてくれるよう導いてくれる牽引力となり得ます。

 

私が提唱する【次世代型 療院構想】では、そのような様々な補完代替医療の療法士(セラピスト・カウンセラー・ヒーラー・コーチ)が、上記で引用したメンタルヘルスにおける「ホリスティックヘルス」の在り方を共有し、現在社会で悩める多くの人々に対しセッション等をおこなう、療法士とクライアント様とを橋渡しする機関として、「一般社団法人(協会)」を設立し、療法士を専門会員として位置づけ、水面下で悩める多くのクライアント様のメンタルヘルスに有償で携わっていただき、西洋医療と併せて「統合医療」を具現化し、医療機関や行政、保健所、精神保健福祉センター、社会福祉法人、統合医療にまつわる学術団体、NPO法人等と連携して社会資源を提供し、包括的にクライアント様のメンタルヘルスケアのシステム化を果たす機能としての役割を担う「パーソナルセンター」として働きかけていくことを目指しています。

 

この度の「新型コロナウイルス」の感染拡大によって、我が国の社会構造や医療体制の在り方、経済情勢、コミュニティの形態、健康観に対する意識などが大きな変革を成しつつあり、この変化に対応すべく、補完代替医療が単に西洋医療を補う民間療法としてではなく、両者の長所を活かして役割を明確にする「統合医療」の具現化が、社会のニーズに応える時流になってきたと言えるでしょう。

 

現在、【次世代型 療院構想】のモデル事業として、来る「一般社団法人」の設立にあたり、様々な補完代替医療の療法士(セラピスト・カウンセラー・ヒーラー・コーチの先生方)の、事前参加申し込みを募っています。

 

また、今日、この「一般社団法人」設立に必要な費用を募るために、クラウドファンディングで支援金を集めるため、クラウドファンディングに掲載するプロジェクトの記事を作成中です。

 

プロジェクトが公開されましたら、ひとりでも多くの支援者様にご協力いただくために、フォロワー様個人個人宛に、ご支援のお願いのメッセージを送らせていただく予定です。その際は、ぜひ、ご協力の程、宜しくお願い致します。

 

以下に、【次世代型 療院構想】の関心度のアンケートと、事前参加申し込みフォームを御用意しています。

 

多くの皆様からの、ご応募をお待ちしています。

 

最後までご高覧ありがとうございました。

 

           メンタルヘルスナビゲーター

                     K・HAMANO

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

(アンケート)

 

「いいね!」をつけてくださった方には、下記のリンクをクリックしていただき、アンケートにご回答していただければ幸いです。ご協力お願い致します。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

次世代型 療院構想の関心度アンケート(こちらをクリック!)

 

そして、どのような形でご参加頂けるのかを含めた、「事前参加申し込みフォーム」を御用意しています。

 

「次世代型 療院構想」事前参加申し込みフォームは、こちらをクリック!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「次世代型 療院構想」事前申し込みフォーム

 

※お名前とメールアドレスを記入し、そしてどのような形で参加したいのかを選択いただければ、住所や電話番号は必須ではありませんので、ご記入いただかなくても構いません。

 

参加種別の内訳を説明しますと、

 

①「一般社団法人」の運営側(理事・役員)として参加したい。

これは一般社団法人(協会)の事務局に於いて、「渉外担当」「会員管理部門」「相談窓口」「総務」「広報担当」の五つの部門で、運営に携わっていただける方を示します。

 

②「専門会員として参加したい」

これは、数多ある「補完代替医療」のセラピスト・カウンセラー・ヒーラー・コーチ等のスキルをお持ちの先生方で、実際現場でクライアント様へのセッションやカウンセリング等を行っていただき、報酬を受け取っていただく方を示します。

 

③「一般会員として参加したい」

これは、上記のスキルをお持ちでない方で、「次世代型 療院構想」に関心がある方を示します。一般会員は、専門会員の行うセッション等を受療したい場合、一般会員価格で割引させていただきます。

 

④「支援者」として参加したい。

これは、当協会の発展の為に、寄付や広報などの支援をしていただける方を示します。

また、支援者には専門会員が行うセッション等を支援者割引として受療頂けます。

 

⑤「オブザーバー」として参加したい。

これは、協会の会議等で、議決権を有する権利はないが、第三者として協会の発展の為に相談や人材発掘等をして頂ける方を示します。(医療関係者・補完代替医療の有識者など)

 

⑥「コンサルティング」として参加したい。

これは、「一般社団法人」に精通した、起業から運営まで、有料で協会運営を具体的にコンサルタントして頂ける方を示します。

 

⑦「その他」

これは、上記に当てはまらない種別で、協会の発展に貢献していただける方を示します。

 

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なので、メンタル面でお悩みの方や、真剣に大きな夢を持っていて、実現できる力を体得したい方には、自信を持って、このセミナーを推奨します。

 

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