我孫子市にある神社をもう一社参拝しました。我孫子総鎮守の柴崎神社(しばさきじんじゃ)です。この神社では、神仏習合の名残と思われる物がいくつか見ることができます。
1.場所
ここです。
2.御由緒と御祭神
読めませんよねぇ~。要約するとこんな感じですね。
創建は不詳ですが、景行天皇の40年、日本武尊が征途の安全を祈り、武運長久を祈願したといわれ、承平・天慶のころは平将門の祈願所として崇敬が厚かった。古来より妙見社と称されていたが、明治元年妙見社の号を北星社に改め、同13年、柴崎神社と公称するようになった。
御祭神は天御中主命であり、天地初発の時、高天原に最初に成った神で、近世になると仏教と習合し妙見様になります。社紋は平将門と同じ九曜紋で妙見信仰の流れを汲む神社です。
『妙見』は仏教では菩薩ですが、天の中心にあって星々を従えていることから神道では『天之御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)《北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)》』となります。明治の神仏分離令によって、現在では『天之御中主尊』を祀る神社や『妙見菩薩』を祀る寺院として、人々の願いと地域の安寧を守っています。(千葉市HPより)
天之御中主神(古事記ではこう言います)についてはこちらをご覧下さい。
3.参拝
では、参拝しましょう。
旧水戸街道沿いに鳥居があります。後で分かったのですが、鳥居はここだけです。なんか、少な! この鳥居は平成7年の建立です。
鳥居をくぐると階段があり、その左脇には石仏、石碑、道祖神があります。これも神仏習合の名残でしょうか。階段の先が参道になります。
参道を進むと右手に手水舎があります。むむ!いらっしゃるのは亀さんか?
亀さんの台座裏には嘉永5年(1852年)と読める年月が彫ってありました。
手水舎の向かい側には亀さんのオンパレード。そして一番奥が玄武か?
玄武とは、古代中国仏教の方角の神である四神のうちの北の方角の守護神です。
(東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北が玄武)亀と蛇が合体した霊獣ですが、もともとは亀単体だったそうです。北の守護神ということから妙見信仰と繋がったのでしょう。
手水舎を含めて、ここにいる亀さん達は妙見様、つまり天之御中主神をお守りしているということでしょう。
余談ですが、皆さん、会津の白虎隊をご存じですよね。隊の名前はこの四神のうちの西の守護神の白虎からつけられたそうです。
そして、玄武の隣に狛犬です。
4.拝殿
狛犬の先に拝殿があります。華美ではありませんが、なんか素敵ですよね。現社殿は昭和62年に新築されたそうです。
拝殿前の狛犬です。
5.本殿
こちらの本殿は全体をよく見ることができて気持がいいです。
右が拝殿、左が本殿です。
6.境内社
境内には何社か境内社があるのですが、神社名が不明なものもあります。
7.本殿裏
拝殿と社務所をつなぐ回廊をくぐると本殿の裏に出ます。そこは小高い山のようになっていて、三峯奥社があります。
そして、稲荷社、月讀命、その他
8.境内
境内には神武天皇、明治天皇の石碑もありました。
9.ご朱印
社務所にてご朱印をいただきました。九曜紋が押されています。なんか、かっこいー!
10.まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただき、有り難うございます。
天之御中主神は天地初発で高天原に最初に成った神ですが、すぐに姿を消し、以後は全く出て来ません。そのことが逆に不思議さを増長し、妙見信仰に繋がっていったのだと思います。八百万の神様の中でも独特の存在感を持っており、爺さんはファンです。
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