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医薬品 接客

花粉襲来! 鼻炎薬のちがいを説明

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マスクの混乱冷めやらぬ日々ですが、いよいよ花粉の影響がでてきました……
私も心なしか鼻をかむ頻度が増えてきたような気がします。

鼻炎薬の棚の前で悩まれている30代くらいの女性のお客様。
売場を何度か往復しましたが、棚の前からずっと動かず違う薬を交互に見比べるばかりだったのでお声をおかけしました。

「お客様、鼻炎薬で何かお考えでしょうか」
「はい、最近になって少し鼻水が出るようになって、それで眺めていたんですけど」
「花粉症、かも、ということでしょうか」
「そんなにひどくかかったことはないんですけど。でもマスクもあの状況だし、くすりに頼ってみようと思ったのですが……」
「今までお薬を試されたことがないのですね」

と、お客様、2種類のお薬を取り出します。
フェキソフェナジンのお薬とエピナスチンのお薬です。

「こっち(フェキソフェナジン)のくすりは一日二回飲むけど、こっち(エピナスチン)は一日一回なんですよね」
「そうですね」
「一日一回のくすりは、強いってことなんですか。皆さん何をどうして選んでいるんですかね」

どうやら1錠飲めば効果が出るというところで、作用に不安を感じていた様子です。
「一日一回飲めば効果が持続する、という意味であって、薬の作用が瞬時にぐんっと急激に起きるということはありませんよ」
「効果はそんなに変わらないということですか」
「どちらもよい特長は同じように持っています。たとえば、今まで市販で売られてきていた鼻炎薬と比べてこれらの鼻炎薬は眠くなりにくい、のどが渇きにくいなんていうメリットがあります」
「そうなんですね」
「中でもこちら(フェキソフェナジン)のお薬には車の運転を制限するような注意書きもありません。これらのお薬は従来のものと比べて速効性はないのですが、服用後も快適に過ごされたい場合は選ばれた方がいいです」
「効かないこともあるということですか」

速効性がないというのは、つまり「効果が出るのに時間がかかる」という意味です。
「飲んですぐに鼻のとおりをよくしたい! という場合は、従来の市販の鼻炎薬の方が優れています。眠くなることよりも、症状がひどくてたまらない場合はそちらを飲まれるのが効果的です」
「今の私はどっちの方がいいんですか」
「お客様が手に取られている方のお薬は、鼻炎の症状が出そうな頃、症状が出だした頃から飲み続けていただくのがベストのお薬です。今症状が気になりだしているのならこちらを選ばれるのがいいかと」

それぞれの鼻炎薬の特長をお話したところで、最初の話に戻ります。
「一日一回のくすりを選ばれる方は、単純に二回飲む手間を省きたい方が選ばれている様子を感じます。どうしても二回確実に飲むタイミングが作れない方には、一回だけのをおすすめしています」
「その一回はいつ飲めばいいのでしょうか」
「寝る前の服用になります。そのタイミングが一番飲み忘れにくいようです」
「なるほど、寝る前、ですね」

お薬に対する疑問や不安が解消され、無事にエピナスチンの鼻炎薬を選ばれ購入されたお客様。
たくさんあるお薬でも、それぞれの特長を把握して、お客様のニーズに合ったものを、都度選んでいきたいですね。

今日もお客様目線でお薬の選択ができますように。
元気にいってらっしゃい~。

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