弱虫スクラム。ひ弱な私がラグビーをやったらどんなことになるか。

こんにちは。餅味噌教授です。

ラグビーW杯、盛り上がりましたね。

日本代表は残念ながら負けてしまいましたが、ベスト8の快挙はすごいですよね。

私は、今回初めてラグビーの試合をテレビ観戦したのですが・・・

ラグビー、面白いですね!

しかしですよ。

ラグビーは、プレイするのと観戦するのとでは、大きな違いがあるのです。

高校時代に体育でラグビーをやらされる、という経験をした私が、弱虫ペダルならぬ、弱虫スクラムのエピソードをご紹介します。

あ、決して成長の物語ではありません。

弱虫な私の暗黒の時間。

私の通った高校は、後から知った話ですが、実はラグビーが強い高校でした。

それが、私にとって関係のない話…であれば良かったのですが・・・。

ある日、先生は言いました。

「次の体育の時間に使うものを配ります。」

配られたものはヘッドギア。

実際に配られたのは、こんなにカッコいい感じのものではありませんでしたが、男子だけがヘッドギアを配られたのです。

「次の体育からラグビーをやります。」

残酷に言い放たれた先生からの言葉。

そして、盛り上がるゴツい体のヤンキーたち。

ラグビーに馴染みのない私を含め、ひ弱なグループは漠然と不安を抱える毎日を過ごすのでした。

そして、初めて体育で行われるラグビーの時間がやってきました。

よくわからないまま先生にポジションを告げられます。

私のポジションはフォワード。

フォワードという響きだけでも嫌な予感がします。

大まかに説明されたフォワードの役割は3つ。

私のポジション。フォワードの役割。

1.スクラムを組みましょう。

2.モールに参加しましょう。

3.ラインアウトに参加しましょう。

さあ、地獄の始まりです。

スクラムの練習が始まります。

スクラムはめちゃくちゃ密着するんです。

分かりますか?この地獄。

私、ワキガ をひた隠しにしてるんですよ!?(私のワキガ の話はこちら。「Hミッテル、8×4、リフレア、デオナチュレ、そして、レセナ。」

Wikipediaより引用。密着スクラム。

バレたくないから距離を取ろうとすると、もっと密着しろ!と怒られるし、何より、人とこんなに密着した事ないし・・・。

ストレス以外の何者でもないですよね。

しかも、横だけではなく、後ろにも人がいる訳ですから、トイレ行った後なんかは最悪ですよね。

これを私は、密着地獄と呼ぶ訳です。

密着地獄の後は、モールの練習です。

モールっていうのは、ボールを持った人が立っていれば、みんなで押し込んでいこう!ってやつです。

私は誰かが「モール!」って叫んだらモール業務に向かう感じにしてました。

ラグビー総合情報メディア NoSideさんから引用。こちらも密着モール。

モールの中では、うめき声が上がります。

両サイドから押される訳ですから、中にいる人は大変です。

「うー・・・あー・・・いててて・・・ううぅ」

・・・まさに地獄です。

早めにモールの中に入ろうもんなら、私がうめき声をあげることになるのです。

これはうめき地獄と呼ぶことにしましょう。

次は、ラインアウトの練習です。

サッカーでいうところのスローインみたいなやつです。

これは、意外に簡単でした。私がボールを取ることもなければ、リフト(人を持ち上げる)訳でもないので、並ぶだけというポジショニングでした。

Wikipediaより引用。ラインアウトで人が持ち上げられています。

これは良かった。これは好きになれそうでした。そのままラインアウトと呼ぶことにしましょう。

いよいよ試合が始まります。

試合の始まり。そして、地獄の始まり。

さあ、試合という名の地獄が始まりました。

高くボールが蹴り上げられます。

そして、もちろん、タックルに行く、という業務もあります。

一応、ゆっくりとボールに向かいます。

タックルに行こうとしていると、相手は勝手にボールを前に落とします。

ピーーーー!「ノックオン!」

ホイッスルと共に先生が叫びます。

「スクラーム!」

あ、私の仕事ですね。ボールが落ちた地点に駆り出されます。

密着地獄の時間です。

いつの間にやらボールが外に出ています。

ふー、と息つく間もなく、仲間がボールを落とします。素人高校生ですからね。

ピーーーー!「ノックオン! スクラーム!」

また、悪魔のような先生が叫びます。

また、ボールが落ちた位置まで駆り出されます。また、密着地獄の始まりです。

パスの繋がらないことを学習した相手は、キックをすることを考えます。

キックすると大体、ラインを出てしまいます。素人高校生ですから。

ピーーーー!「ラインアウトー!」

素人高校生といえど、結構な距離を飛ばします。

実はこれが結構大変。ボールがラインを出た地点まで走って行かなくてはなりません。

ラインアウトはすぐに始まります。ボールがスローインされ、そして学習した若者はまた、すぐにキックします。

結構飛ばします。そして、ラインからボールが出ます。

ピーーーーー!「ラインアウトー!」

え!?また!?

実はこれまたラインアウトも地獄。ラインアウトは、走らされ地獄だったのです。

そして、思い出したかのように、モールをやり始めます。

「モール!」

誰かが叫びます。

「うぅ・・・いてー・・・あぁ・ウゥーー」

うめき地獄が始まります。そして、ボールが出た瞬間にボールを落とします。

ピーーーー!「ノックオン!スクラーーム!」

閻魔大王が叫びます。

汗だくで向かう密着地獄。臭ってきてんじゃないかという恐怖と汗だくの密着の恐怖が入り混じります。

ボールが外に出て、キック。

走らされ地獄からのうめき地獄。そして、汗だく密着地獄の連鎖。

そして、たまにタックルにいくとヤンキーにどさくさパンチされるという普通の地獄・・・。

・・・これって体育でやるもんなの!?

不思議なもので授業の終わりは意外に皆さっぱりした顔してたんですよね。

これがラグビーの魅力なのかもしれません。

もちろん、私はラグビーを非難している訳ではありません。

むしろ、今回のワールドカップはルールがわかるので本当に楽しめましたし、本当に面白いと感じました。

しかし、ラグビーはやりたい人がやるべきであって、授業の体育なんかでやるもんではないと言いたいです。

もし、授業にある場合は、後々、ネタになると思って頑張ってみましょう。

それでは、良いラグビー観戦を!