ビニールクロスと漆喰の話 | リノベーション&西洋漆喰 たまに猫の話 @札幌

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2007年1月にスタートしたブログですが、株式会社リノベーションLABOのブログとして、完全にリライトいたしました。若干、思い出深い記事は残してあります。

 

漆喰って、調湿効果が取り上げられ事が多いですが断熱性能は意外に語られていません。

上のグラフをご覧ください。けっこうといい数値です。

 

 

チョイと復習します。

 

漆喰とは?面白い画像を見つけました。

 

 

データのおまけです。

 

 

 

そんなに優れているなら、全部漆喰にすればいいじゃん!・・・と、感じる方もいらっしゃるかと思いますが、採用されないのはなぜでしょう?

 

価格の問題です。

一般的なビニールクロスは、800円/㎡程度、漆喰となれば3000円/㎡程度となります。

しかも、下地処理が加算されます。漆喰の下地処理はなぜ高いのでしょう?

 

 

 

 

それは、先にビニールクロスを貼ってあったからです。

ビニールクロスをはがすと裏紙が残ります。

それを、パテで抑えこむのですが、湿式工法である漆喰の水分で下地の残った裏紙を剥離させます。水疱瘡みたくなります。

 

じゃ、最初から漆喰や塗装を仕上げにしていたらなかったでしょう・・・。

 

そこで立ちふさがるのは「坪単価」の比較です。

供給側は他社より買ってもらえそうな商品設定にします。

漆喰仕上げを標準にしたら、おそらく皆様は「高~」と感じるかもしれません。

 

建売も車も、売ってしまえば「はいそれまでよ」的なところもあったり、ご丁寧に大手さんは「リフォーム部署」たるものもございます。

 

2002年の厚生労働省による13種類の有害物質と、室内濃度に関するガイドラインを受け、各メーカーも低ホルムアルデヒドなどの研究により、できるだけ環境にやさしいビニールクロスを開発製造するようになってきています。

 

内装仕上げ材として圧倒的な支持を集めているビニールクロス。日本の壁紙市場におけるシェアは実に9割以上に達します。しかし、年間11万トン程度と考えられる各種廃材(施工廃材10万トン、工場端材1万トン)は、塩ビと紙(パルプ)の複合製品であるために再利用が難しく、中でもマテリアルリサイクルについては、長い間実用的な技術が見つからない状態です。

 

わたくし自身、ネットでポチッと無駄遣いしておりますが(涙)・・・

おうちは、価格と広さと雰囲気でポチッと買わないようにいたしましょう。

 

自然環境において、人間のお買い物は被害者にも加害者にもなります。

 

私自身の知識が稚拙ですので、家づくりオンライン座談会的なこともいいのかなって思ってます。

 

 

PS.最近わたくしが取り組んでおります『猫ちゃん』に対しては、ビニールクロス・漆喰共に無力であります。

 

 



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