呪術廻戦 呪いと悪と正義を暴虐の力で叩きつける王道少年漫画!

2024年4月10日

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4人の主人公と2人の中心人物

呪術廻戦を語るにあたってこの作品には、4人の主人公がいると考えている。

そしてさらにその中でも作品の根幹を担い物語を回している、2人の中心人物がいると考えている。

1人が、史上最強の呪術士、五条悟だ。

五条悟は、当初は軽やかフットワークに、言動も軟派で、自らが自分を最強だと語る、いかにもな胡散臭いキャラとして登場する。

そして、序盤から強敵たちと次々と遭遇する。

正直、ハラハラして仕方なかった。

この呪術師と言う世界に入ってきたばかりの、主人公虎杖悠仁にとって、頼りになって、助けになるのが、この五条悟。

だからこそ、この五条悟が調子に乗って、強敵と戦い、敗れてしまえば、行き先を見失ってしまうことになる。

ほとんど何の知識もないところから、巻き込まれ、そして無意識に、純粋に状況に、適応としている虎杖悠仁に感情移入している視聴者、読者からすれば、その状況は、苦しいものになる。

だが、どうにもこうにもそのあまりにも軽い言動や、余裕こいた態度、俺は強いといった宣言のひとつひとつが、私には当初フラグに思えて仕方なかった。

序盤にやられてしまうじゃないか、そんな危惧が常に頭にもたれていた。

しかし結局それは、杞憂に終わる。

世界を滅ぼせる五条悟とダークヒーロー両面宿儺

五条悟は強かった。

その強さは、最強なんて言うレベルではなかった。

一昔前、ライトノベルで世界系という言葉が流行ったが、五条悟の強さおいわゆる世界を滅ぼすレベルだ。

自らの体と、相手の攻撃との間に、無限の空間を形成し、決して触れることを許さない、無下限呪術。

対象を収束、引き寄せる、術式順天「蒼」

対象を発散、弾く力、術式反転「赫」

それら2つの能力を用いて、掛け合わせ、仮装質量を作り押し出し――対象にとっては見ることも触れることもできない「重さ」だけを回避できないほどの速さで飛ばす、虚式「茈」

そしてこの作品の必殺技とも言える、領域展開――彼の場合の名前「無量空処」は、無限とも言える情報を相手の脳に直接打ち込み、その処理量でパンクさせ、廃人と化す。

その破壊力は、わずか0.2秒の実行ですら、一般人ならば入院、退院までに、二か月もの時間を費やす。

そしてその上で、彼は自身の能力を正確に把握し、誰よりも冷静に、冷酷に、大胆に、その価値と、すべき行動の、それを決めていく。

途中主人公が交代したんじゃないかと思うほどに、彼の過去編や、彼の動向を追った話が続き、彼のファンにならない方が難しいんじゃないかと思えるほどのそれは魅力度だった。

そしてもう1人が、両面宿儺。

この物語の発端と思言える、主人公虎杖悠仁が、呪霊に学校と、その学友が襲われたときに、それを撃退するために、呪力を身に付けるために、その指を飲み込むことから始まる、その持ち主だ。

その存在は、指1本ですら自我を持つほどに強く、そしてその邪悪さは、他の呪霊をして追随を許さないほどに圧倒的で、その力は誰を相手にしようとも比べることすら許さないほどに超絶怒涛だ。

彼が、まさにキーとなって物語が進む。

彼の機嫌を損ねることが=ゲームオーバーとなるために、敵側となる呪霊たちも、行動に制限がかかったりする。

しかしだからといって味方だと勘違いすると、まさにトラウマとも言える残虐非道な行いを虎杖悠仁自らの体を使ってされたりするし、協力を期待したあげく決定的な残酷すぎる現実を突きつけられたりと、まさしくその行いは神をも咎めることができない。

そして物語終盤、彼がその力の大半を取り戻してからは、まさに独壇場。

ラスボスクラスの呪霊たちを相手に、傍若無人な力を思うままに炸裂させ、まさにボードゲームをひっくり返すような暴虐の限りを尽くす。

まさしくダークヒーロー、その極致と言える。

正直言ってそのあり方は敵ながらかっこいいと言わざるを得ない。

そして主人公虎杖悠仁と、敵方の同じ立ち位置にいると言っても過言ではないだろう、様々な恐怖から生まれた呪霊たちの中でも、ほかならぬ人間自身への恐怖から生まれた呪霊である、真人。

ひたむきな主人公と人間の恐怖

虎杖悠仁のそのまっすぐな魂、それ故の苦悩、強さ、そのひたむきさは、間違いなく視聴者、そして読者の共感を呼び、胸を打つ。

そしてその反対とも言える、無邪気の邪気、狂気、残酷、その体現者とも言える真人は、間違いなく見る者に嫌悪感を抱かせるものではある――のだが、どうしてもそれが人間の本質ではないかという疑念を拭い切れない、そんな倒錯した感覚に囚われたりもする。

虎杖悠仁の、まっすぐな体術による、そこに呪力を乗せて打ち込む、黒閃。

それに対して、触れることによりその対象の魂に触れ、魂の形状を操作することで対象の肉体を形状と質量を無視して思うがままに変形・改造する残虐無比な術式、無為転変。

そのあまりにも無慈悲で、あまりにも吐き気を催す威力、触れるだけ、ただそれだけで、手遅れだと言う反則級の恐怖。

その真価が、ここぞと言う場面で遺憾なく発揮される。

訪れるのは手遅れ、それによる後悔、そして自らの無力を呪うどうしようもなさ。

それがとてつもなく辛く、キツくはあるのだろうが――私はなぜか、胸の奥にしっくりくるものも感じてしまった。

この世の中は、実際のところ、都合よく、綺麗になどできていない。

矛盾だらけで、不条理で、うまいことやってる奴がうまいところを総取りしているような、そんなクソな世の中の側面を持っているのは事実だ。

人間とは?

呪いとは?

様々なことを考えさせられて、そして様々なヒントをもらえているような気がする。

俯瞰的に考察出来る斬新な物語設計

そしてそんな中でも、ひたむきに生きている主人公チーム。

そんな中で、人間と言う生き物に見切りをつけて、自分たちがその代わりに取って立とうとする呪霊チーム。

ほぼ当初から、その構図が浮き彫りになっているのが個人的には斬新だった。

最初から、それぞれの総戦力が開示されており、それぞれの陣営での作戦も耳に入れることができて、その中でのやりとりを俯瞰的に覗くことができる。

しかし、ほとんど狙い通り行く事はなく、予想を裏切る展開が、二転三転と転がっていく。

それがさらなる物語の盛り上がり、登場人物たちの限界突破を促し、そして予期しない、決められた結末へと収束していく。

完璧に練り込まれたプロットと、それを破壊する登場人物たちの熱。

それらが見事に融合し、化学反応的にそれぞれの魅力を増している。

どの登場人物たちも、少年漫画にありがちな自分たちの世界でも小さな悩みだと持っておらず、自分たちなりの矜持を持って、誇りを持って、そして安易な恋愛などに走ることもなく、ただただ自らの道を爆走している。

そしてそれぞれの散り際も、見事に尽きる。

ただ一言、笑顔で、後の人々を案じて、自らの事は語らない。

あまりにも様々な要素が詰め込まれて、魅力的な登場人物たちも本当に多数出てくるこの物語は、まさしく一個の世界を確立している。

それこそこの世界で言う、領域展開に近い。

私もハマったら、ほとんど我慢できずに次から次へと続きを求めてしまった。

一度踏み込んだら、逃れられない、必殺必中の領域展開に、あなたも勇気と、人の汚い部分に対する好奇心、そして覚悟を持って踏み込んでみては?

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